( 219149 )  2024/10/06 01:41:49  
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本革シートは高級感があり、近年国産車でも使用例が増えています。

本革シートのメリットは高級感と花粉症対策にもなります。

しかし、本革シートの取り扱いには注意が必要で、突起した金具や水気、一般的な革製品用クリーナーやアルコールを含むスプレーの使用、直射日光を避けることが重要です。

本革シートのコンディションを維持するには本革専用品を使い、定期的に水拭きすることが効果的です。

(要約)

( 219151 )  2024/10/06 01:41:49  
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 高級車では「本革シート」が定番となっており、かつては高級輸入車に多く採用されていましたが、近年では国産車でも「レザーパッケージ」などで採用する例が増えています。 

  

 本革シートのメリットといえば、高級感を感じられることでしょう。ドアを開けた瞬間、レザーに包まれたシートが見える光景は「いいクルマ乗ってんなぁ」と悦に浸ることができます。 

   

 さらにホコリが生地内に入り込むことがほとんどないので、花粉症対策としても有効です。 

 

【画像】「これはアウト!!!」 これが本革シートの「NG行為」です!(30枚以上) 

 

高級感スゴいけど取り扱い注意な「本革シート」 

 

 本革シートは意外と耐久性に優れているものの、劣化するとみすぼらしく見えてしまうこともあり、取り扱いにはいくつかの注意点があります。 

 

「本革シートを傷めるNG行動」とはどのようなことなのでしょうか。 

 

 カークリーニング専門店スタッフ I氏に聞いてみました。 

 

■突起した金具がついた衣服はできるだけ避ける 

 

「デニムを履いて本革シートに座るのはNGと言われますが、心配するほどではありません。 

 

 ただ汗や雨などでデニムが濡れていたり長時間座り続ける(擦り続ける)と、色移りしてしまうケースもあります。 

 

 それ以上に気を付けたいのが、デニムに使用されているリベット(金具)です。突起した金具でシート表皮を傷つけないように配慮しましょう」 

 

■シート表皮に水気を残さない 

 

「本革シートにとって水気は大敵です。大抵の本革シートには耐久性を出すために表面に薄く樹脂製塗料などでコーティングしてありますが、水が染み込んでしまうとシミになってしまいます。 

 

 シート表面が濡れてしまったら、できるだけ早く乾いたタオルなどで水気を取る必要があります」 

 

■一般的な革製品用クリーナーや保護剤は使用しない 

 

「本革シートの表面には耐水性を確保するための樹脂塗料コーティングが施されていますが、コーティングされていない一般的な革製品向けの保護剤やクリーナーは、浸透しないため使用できません。 

 

 そもそも一般的な革製品とは扱い方が違うということは覚えてほしいポイントです」 

 

■アルコールを含むスプレー類の使用も控える 

 

「表面のコーティングを傷めないことが、本革シートを長持ちさせるポイントです。 

 

 そのため、コーティングを傷めるアルコール除菌シートなどで拭くのはNGで、シートの劣化を進めてしまうことがあります」 

 

■直射日光を避ける 

 

「これは内装だけでなく外装にも当てはまりますが、日光に含まれる紫外線はクルマにとって大敵で、長時間の直射日光は劣化を進めてしまいます。 

 

 長時間駐車する場合は日陰に停める、またはサンシェードなどで簡易的な日陰を作るなど心がけてください」 

 

 では、本革シートのコンディションを維持するにはどうすればいいのでしょうか。 

 

「シートのコンディションを長持ちさせるには、本革シート専用品以外のクリーナーや保護剤を使わないことです。 

 

 本革シートの原料は生物の表皮を加工したもので、ある程度の空気と水気も必要です」(カークリーニング専門店スタッフ I氏) 

 

 I氏いわく、乾燥しすぎも革の柔軟性を損なってしまい、ヒビ割れの原因になるのだとのこと。ではどう対処すべきなのでしょうか。 

 

「もっとも手軽で堅実な対処法としては、表面のホコリや汚れを固く絞ったクロスで水拭きすることです。適度な潤いがシートに柔らかさをもたらしてくれます」(カークリーニング専門店スタッフ I氏) 

 

 この水拭き作業は定期的に行うことが重要です。雨が降るような湿度の高い日は別として、適度な潤いを定期的に与えることで本革シートが長持ちするのだそうです。 

 

※ ※ ※ 

 

 ちなみに、シート表面にデニムや衣類などで色移りしてしまった場合は、本革シート専用のクリーナーを使用すると良いです。 

 

 それでも落ちない場合は、無理をして悪化させるより、プロに相談しましょう。 

 

くるまのニュースライター 金田ケイスケ 

 

 

 
 

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