足立康史衆院議員は、日本維新の会からの党員資格停止処分を受け、次期衆院選への出馬を見送り、政治から引退することを決定したことをツイッターで発表した。

足立氏はこれまで4期務め、維新が大阪9区に公認の候補を擁立したことが理由とされている。

足立氏は過去に党を批判したことで処分を受けた経緯もあり、無所属での立候補を模索していたが、それも見送る形となったようだ。

（要約）

足立康史衆院議員 

日本維新の会の党員資格停止処分を受けた足立康史衆院議員（58）＝大阪9区＝は6日、X（旧ツイッター）に「来たる衆院選から撤退し、9日の衆院解散をもって政治から引退することを決めました」と投稿し、27日投開票が見込まれる次期衆院選への出馬を見送る考えを明らかにした。同党が大阪9区に公認候補の擁立を決めたためとしている。 

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足立氏はXに「(平成23年3月の)東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を機に政治を志し、大阪と関西そして日本に、透明で公正な経済社会を築かんと走り続けてまいりましたが、私の仕事はここまでと判断いたしました」と書き込んだ上で、支援者らに謝意の言葉をつづった。 

Xには「神無月 楽しき日々に 始終あり 微かな光 求め続けて」と短歌も投稿した。 

足立氏は、今年4月の衆院東京15区補欠選挙中に党を批判したとして、6月に党員資格停止6カ月の処分を受けた。次期衆院選には無所属での立候補を模索していたが、維新は大阪9区に対抗馬となる公認候補の擁立を調整していた。 

足立氏は経済産業省出身で、平成24年の衆院選で初当選し、現在4期目。国会議員団政調会長、幹事長代理などを歴任した。令和4年8月の党代表選に出馬し、馬場伸幸代表に敗れた。歯に衣（きぬ）着せぬ言動で知られ、他党の議員を「犯罪者」と批判するなどして立憲民主党などは繰り返し懲罰動議を出していた。