( 219499 )  2024/10/07 01:49:37  
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三菱自動車は、過去に信頼を失ったが、独自の発想と戦略で信頼を取り戻し、現在は復活を遂げている。

三菱は三菱重工自動車部から独立して以降、時代の変化に翻弄されてきたが、日産傘下となり再生を遂げつつある。

三菱は2025年までに世界販売110万台、利業利益2200億円を目標とし、東南アジアでのプレゼンスが高まっている。

また、次期型エクスパンダーなどは大ヒットしており、東南アジア市場でのポテンシャルが高いとされているが、日本市場での課題も残されている。

日産との協業により電気自動車の製造が進められているが、三菱の独自カラーを出しにくい状況である。

三菱は東南アジア向けの面白いクルマを出す可能性が高いと見られている。

(要約)

( 219501 )  2024/10/07 01:49:37  
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ベストカーWeb 

 

 ラリーアート復活やアウトランダー改良型など明るいニュースが多い昨今の三菱。数年前のリコール隠しで一時は信頼を失いかけたが、独自の発想と戦略で徐々に信頼を取り戻していき、非常にノっている。ここでは三菱の未来について考察していくのだが、正直明るい未来しか見えないのだが!! 

 

【画像ギャラリー】ラリーアートに続いてパジェロも復活!?PHEVも好調の三菱はかつての栄華を取り戻せるのか!?(24枚) 

 

※本稿は2024年8月のものです 

文:佃 義夫、国沢光宏、西村直人/予想CG:ベストカー編集部/写真:三菱 ほか 

初出:『ベストカー』2024年9月26日号 

 

 三菱自動車は、この21世紀に移行してから最も時代の流れに翻弄されてきたメーカーだ。1970年に三菱重工自動車部から独立した三菱自工は、日本を代表する旧財閥の「スリーダイヤグループ」の一員として1990年代までは軽自動車から大型トラックまで世界にも類を見ない総合自動車メーカーだった。 

 

 一時は「日産の背中が見えた」と当時の両大手T・Nを追い、「ホンダ吸収合併」が水面下で動いたこともあった。 

 

 だが、リコール隠しの不祥事などで2000年代以降、独ダイムラーとの資本提携から三菱グループによる救済、さらに2016年に日産が34%出資で日産傘下入りと変遷した。日産傘下により「ルノー・日産・三菱自」連合として三菱自の構造改革と「選択と集中」の地域・車種戦略で再生を進めてきた。 

 

 現在の三菱自工の中期経営計画は2025年度までに軽自動車と小型SUVを中心に、世界販売110万台、利業利益2200億円を目標とし、アセアン・オセアニアに経営資源を集中させている。日産との関係からルノー連合とともに「ホンダ・日産連合」に三菱自も合流するが「スリーダイヤ」の方向は未知数だ。 

 

 (佃 義夫佃モビリティ総研代表・NEXT MOBILITY主筆) 

 

 日産の傘下となった三菱自動車ながら、東南アジア市場だけ独自に動ける契約になっている。日産も東南アジア市場は弱い。そして三菱自動車の東南アジアにおけるプレゼンスは依然として高い。 

 

 エクスパンダーというヒンジドアの3列ミニバンが大ヒット。インドネシア、タイ、フィリピンなどで売れている。トライトンや、トライトンベースのパジェロスポーツも根強い人気。やる気になった時のポテンシャルとしちゃ高いと思う。ただ日本で面白いクルマを出せるかとなれば、読みにくい。 

 

 というのも三菱自動車の社内に「パジェロの夢を再び」と考えている人が多いらしく、高額車で勝負したいように見える。 

 

 東南アジア市場向けの次期型エクスパンダーに代表される安価で魅力的なクルマを出したらいいのにと思うけれど、パジェロが好きなのだろう。 

 

 また、電気自動車は日産との協業になるため、三菱自動車の独自カラーを出しにくい。ということを総合して考えると、面白いクルマが出るとすれば東南アジア仕様になると思う。スポーツモデルがあればクルマ好きにとっちゃ嬉しい。 

 

 ●期待値:60/100はたして日本で通用する面白いクルマを出せるかどうか? 

 

 (国沢光宏) 

 

 世界初の量産軽BEV「i-MiEV」を世に送り出した三菱。また歴代のランエボでは4輪を独自に制御する車両運動理論を構築。その電動化とS-AWCを高度に融合させるモデルが2030年までには登場か?SUV&4WDの三菱を盛り上げるキーテクノロジーになる! 

 

 (西村直人) 

 

 

 
 

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