( 219884 )  2024/10/08 02:59:19  
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自民党総裁選後、石破首相が一部議員を非公認とする方針を表明し、裏金議員に対する世論の反発も大きく、旧安倍派の裏金議員に対する処分が注目されている。

一部の議員からは批判の声が上がっており、自民党の対応についても疑問の声がある。

非公認を受け入れた議員たちには、SNS上の世論をよく聞くべきだとの指摘もある。

(要約)

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旧安倍派一掃へ(C)日刊ゲンダイ 

 

「これからはノーサイド。新しい総裁の下、我々は一致団結して国民から課せられた責任を果たしていかなければなりません。私も一兵卒として新しい総裁を全力で支える覚悟です」 

 

【写真】萩生田光一氏は「裏金・壺」で総選挙へ首筋寒く…「高市氏を幹事長に」の恨み節でSNS大荒れ 

 

 9月27日に投開票された自民党総裁選後、両院議員総会でこう訴えたのは岸田文雄前首相(67)だったが、「ノーサイド」どころか“バトルロワイヤル”の様相を呈してきた。 

 

 石破茂首相(67=自民党総裁)が6日、4月に派閥の裏金事件で党処分を受けた一部議員を衆院選(15日公示、27日投開票)で非公認とする方針を表明したためだ。 

 

 いったんは裏金議員の「原則公認」「比例重複もあり」などと報じられた自民党。だが、世論の反発は強く、ANNが5~6日に実施した世論調査でも、裏金議員について「公認すべきではない」が66%にも達する。このため、石破氏は方針を見直し、一転して非公認に舵を切ったようだ。 

 

 具体的には旧安倍派の萩生田光一元政調会長(61)ら少なくとも6人が対象となる見通しで、政治資金収支報告書に不記載があった全議員は小選挙区と比例代表の重複立候補を認めない考えも明らかにした。 

 

 当然と言えば当然の対応なのだが、笑っちゃうのが大量の裏金議員を出した旧安倍派(清和政策研究会)の議員から漏れていると報じられている恨み節の数々だ。 

 

「一度党として決めた処分を、総裁が代わってひっくり返した。こんなのは民主主義政党ではない」 

 

「世論迎合、仲間売った。党を分断する史上最低の決定だ」 

 

「大衆迎合が過ぎて、もう党内は修復できないのではないか」 

 

■旧安倍派議員たちは、世論の声をあらためてよく聞くべき 

 

 長期間にわたって組織的、常習的に裏金を作り、違法・脱法の“脱税行為”を続け、今も納税の動きすら見られない旧安倍派の裏金議員たち。 

 

 本来であれば議員辞職は免れず、脱税事件で逮捕、起訴される可能性もあった。そうなれば裏金議員はそろって公民権停止は確実だった。重い行為に手を染めた議員が「民主主義」などと、よくぞ言えたものだ。 

 

「仲間を売った」との発言が事実であれば、まさに反社会的集団の思想そのもの。 

 

 違法・脱法行為を行った議員を国政政党の責任の名において「公認しない」のは当然。そんな常識さえ通用しないほど自民党・旧安倍派の議員たちの感覚はマヒしているという証左だ。 

 

 そもそも総裁選は自民党内のボスを決める選挙だった。そのボスを皆で選んで決めたにもかかわらず、そのボスが掲げた方針に対して「世論迎合」などと反発する。全く「ノーサイド」になっていない上、これこそが自民党が民主主義政党になっていない表れだ。 

 

《旧安倍派は一人残らず落選した方がいい》《なぜ公認されないのかが分からない時点で政治家の資格なし》《反社勢力が立法府に存在していること自体がおかしい》 

 

 旧安倍派議員たちは、SNS上にあふれる世論の声をあらためてよく聞くべきだろう。 

 

  ◇  ◇  ◇ 

 

 一部裏金議員の「非公認」に踏み切った石破総裁(首相)。だが、9日解散、15日公示、27日投開票の“最速日程”はいかがなものか。●関連記事『石破首相「裏切り解散→10.27総選挙」で国民の恨みを買う!学校行事と“丸かぶり”投開票日に批判殺到』で詳報している。 

 

 

 
 

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