( 220889 )  2024/10/10 18:28:52  
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橋本環奈主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』が物議を醸している。

物語はギャル文化を軸に据え、視聴者の間で賛否両論が巻き起こっている。

視聴者からは「つまらない」という声や、『ちむどんどん』を思わせるコメントも見られ、橋本の疲れた表情に対する心配の声もある。

作品の展開が視聴者に合わないようで、今後の展開が注目されている。

作品の批判に対しては、脚本や登場人物の説得力が重要であり、物語の内容や舞台設定が50代以上の視聴者層にも響くよう工夫する必要がある。

(要約)

( 220891 )  2024/10/10 18:28:52  
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橋本環奈 (C)ピンズバNEWS 

 

 9月31日にスタートした橋本環奈(25)主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』に、早くも暗雲が立ち込めている――。 

 

■【画像】「つまらない」酷評に橋本環奈は…疲労が心配な「目の下の黒い大きなクマ」顔■ 

 

『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”作品。 

 

 物語は福岡県・糸島で結が高校生活初日を迎えるところから始まり、序盤のシナリオはみりちゃむ(大木美里亜/22)演じる“ルーリー”率いる「博多ギャル連合(ハギャレン)」との交流が中心となっている。 

 

「『おむすび』は平成が舞台であること、ギャル文化を中心に話を展開していくという意欲的な内容が注目を集めていますが、これまでの朝ドラでは扱われなかったジャンルであり、登場人物のキャラクターなどから、視聴者の間で賛否両論となっています。 

 

 特にみりちゃむさん演じるルーリーの脅迫シーンは、直後の情報番組『あさイチ』での“朝ドラ受け”で博多華丸・大吉の博多大吉さん(53)も、”脅迫はよくないよね。仲良くしていたのに。嫌だな”と、苦言を呈していましたね」(テレビ誌編集者) 

 

【以下、『おむすび』のネタバレを含みます】 

 

 橋本演じる結はギャル嫌いで、家族にもギャル軍団と知り合ったことを隠しているが、仲里依紗(34)演じる姉・歩はハギャレンを立ち上げた“地元伝説のギャル”。歩に憧れているルーリー(みりちゃむ)らギャル軍団は結をハギャレンの総代(リーダー)に勧誘し、挙句の果てに「ハギャレンを守るためだったらどんなことだってするよ」と、結がギャル軍団と撮ったプリクラ写真を自宅に送りつけると言い、脅迫まがいの行動で結をハギャレンに入れようとする。 

 

 そうした行為を受けて、結は「ウチはお姉ちゃんとは違う」と泣きながら自転車を走らせる――というシーンが、第7話時点では描かれた。 

 

 そんな『おむすび』を巡っては、 

 

《今回の朝ドラ、ギャルの話しが長過ぎるし、しつこい、つまらない、興味もない》 

《どうしよう…、マジで単純につまらない…、来週もギャル絡みの話メインで続くやつだし…》 

《これだけは言いたくなかったけど今回の朝ドラ『おむすび』だんだん『ちむどんどん』して来て辛すぎる》 

 

 といった、“つまらない”という声や、もはや伝説級の低評価となった朝ドラ『ちむどんどん』(22年度前期)を連想する声も多く寄せられているのだ。 

 

 また、主演の橋本には《目のクマが気になってしょうがない》《メイクなのか分からんけど橋本環奈の目のクマが気になる》など、疲労を心配する声も上がっている。 

 

「厳しい声が噴出していますが、脚本は今後の展開を考えてしっかりと練り上げられていそうですし、現時点では演出面も『ちむどんどん』のような不自然な“ワープ”や、時代設定を無視した小道具なども出てこない。『ちむどんどん』扱いは早計だと思われます。《ギャルサー設定が斬新》《世代ドンピシャで面白い》など、好意的な声もありますね。 

 

 ただ、すでに物語序盤のテーマ、空気感が朝ドラ視聴者層に合わず、嫌われ始めていることも事実。嫌われまくった朝ドラ『ちむどんどん』化を回避するためにも、今後、2つのポイントが重要になってきそうです」(前出のテレビ誌編集者) 

 

 1つは、ずっと名前だけ登場していて、現在は東京にいる伝説のギャル・歩(仲)の、本編登場だという。 

 

「仲さん演じる歩は主人公にとってコンプレックスとなっていたり、ルーリーらの憧れだったりと、多くの登場人物に影響を与えていますよね。逆に言えば、彼女が登場しないと物語が大きく動かない感じがある。 

 

 公式コメントから、歩はそう遠くない時期に登場すると考えられていますが、彼女が出ることで話が進み、現在フォーカスされている、ギャルのエピソードにもひと段落つくことになりそうですよね。それが、2つ目のポイントにもつながってくるかと」(前同) 

 

 

「『ちむどんどん』化を回避」のための2つ目のポイント――それは、“ハギャレン編”とも言える現在の物語に終止符を打ち、次の舞台に移ることだという。 

 

 主人公の結は元々神戸に住んでいたが、阪神・淡路大震災を受けて福岡に移住した、という背景がある。そして公式サイトには、高校卒業と同時に《かつて暮らしていた神戸の街へと、両親と共に再び戻ります。「栄養士になる」という、新たな夢と共に》と、綴られているのだ。 

 

「最近は“若返り”を狙っているようですが、朝ドラの主な視聴者層は50代以上だと言われています。 

 

 そして、年配の視聴者にとって劇中の“ギャル文化”――より正確に言えば、平成初期のコギャル文化は馴染みが薄く、共感を得にくいですよね。全く刺さらず、離脱してしまったという声もSNSには寄せられています。劇中の舞台である2004年ごろに青春を過ごした世代は“懐かしい”という声もあるだけに、バランスは難しいところではありますが……」(前出のテレビ誌編集者) 

 

 現在の『おむすび』の内容には、 

 

《平成ギャル期に青春過ごしたからファッションとか懐かしい》 

《ギャル、原宿系、清楚系が混合してて楽しかった高校時代を思い出す》 

《ギャルを美化してる訳じゃないというのも好感持てる 楽しい部分も描いてるけど、タテ社会っぽいコミュニティの延長みたいな描写とか》 

 

 といった、00年代に青春を過ごした世代から、好意的な声も多く寄せられている。 

 

 今後、『おむすび』に求められるものを、朝ドラウォッチャーでもあるドラマライター・ヤマカワ氏はこう分析する。 

 

「“橋本環奈”という強いキャラが出来上がっているので、結を演じていても、朝ドラヒロインならではの、成長する前の”未熟さ”が感じにくいですよね。ただ、希望を感じるのは、結には震災を原因にした心の闇を感じるので、そこを繊細に演じれば、結のキャラが深くなり、成長する姿を表現できるでしょう。 

 

 視聴者に不評なギャルに関しては、このまま生温かい目で見守るとして……もっと結の家族を描くことで、朝ドラらしさが出ることに期待したいですね」 

 

 視聴者がSNSで喧々諤々沸騰しているのは、それだけ注目度が高いということ。まだ始まったばかりの『おむすび』は、どんな作品になっていくのだろうか――。 

 

ドラマライター・ヤマカワ 

 

 

 
 

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