( 222259 )  2024/10/14 16:02:06  
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日本維新の会の馬場伸幸代表は、衆院選前に報道各社のインタビューに答えた。

過去の戦勝利を誇る一方で、斎藤元彦前知事の問題などで売りを逸したことを認めつつ、今回の衆院選に向けての意気込みを示した。

馬場氏は経験を重視する姿勢や党の勢力拡大を目指す考えを語り、自民党の対応に厳しい意見も示した。

また、石破首相の姿勢変化に対しても苦言を呈し、対決姿勢を明確にした。

(要約)

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衆院選を前に報道各社のインタビューに答える日本維新の会の馬場伸幸代表(撮影・中山知子) 

 

 日本維新の会の馬場伸幸代表(59)は、15日の衆院選(27日投開票)公示を前に、国会内で報道各社のインタビューに応じた。2022年8月の就任後、初めて代表の立場で臨む衆院選となるが、馬場氏は「私は野球で言えば、8番キャッチャーを自任している。自分がお預かりしている組織を守り、大きくしていくことを使命として実践してきた」と述べ、勢力拡大への意気込みを示した。 

 

【写真】大阪・関西万博を視察する馬場代表 

 

 維新は前回2021年衆院選では、拠点の大阪で候補を擁立した15選挙区で自民党に全勝利。「無敵」の強さを誇ってきたが、このところは首長選の敗北など取りこぼしも目立つ。一因として、2021年兵庫県知事選で推薦した斎藤元彦前知事(46)が疑惑告発文書問題で失職したことへの対応の遅れが影響した面も大きく、今回の衆院選は、斎藤氏の問題がくすぶる中での戦いだ。 

 

 馬場氏は斎藤氏には直接触れなかったが「(人生には)いい時も悪い時もある。いい時ばかりは続かない。悪いときにいかに辛抱してコツコツやっていくかが、経験上大事だ」と述べ「だめな時はテンションも下がるが、私の最もいいとところは『しつこい』というところだ。いくら踏まれても立ち上がるのが良さだと思うので、これからも続けていきたい」と述べた。 

 

 

 

 衆院選で訴えたいことについては「戦後79年がたち、あらゆることが制度疲労を起こしている。おうちの基礎をもう1度最初からやり直し、その上に新しい家を立てましょうと言うことを訴えていきたい」と述べた。「重点選挙区というより、とにかく、関西以外の小選挙区で議席をお預かりするのを1つの目標とし、162人の全員当選を目指したい。このことが達成できれば、与党の過半数割れも現実に近づくと思う」と語った。 

 

 衆院選の争点の1つは自民党の派閥裏金事件だが、自民の対応について「認識が非常に甘い。総裁選の時は(各候補者が)政治資金規正法や公選法の問題、企業団体献金の禁止や旧文通費の全面公開などを積極的におっしゃっていたが、終わったら影を潜めてきている。いわゆる裏金議員も多数が公認され、そういう姿勢を国民の方はなかなか忘れていないと思う」とチクリ。「選挙が終われば、国民のみなさんもこの問題を忘れてくれるだろうという姿勢は、国民に見透かされていると思う。総裁選で多くの候補者が約束したことは、守ることが必要。石破さんは自称党内野党と言うほど厳しい姿勢を見せてきたのだから、きちんとした対応をしていただきたい」と、石破茂首相(自民党総裁)に注文をつけた。 

 

 

 

 その石破首相は言動の「変節」が批判されているが、馬場氏は「立場が変われば言うことが変わっても仕方ない、という開き直りに見えるような対応が目立つ」と苦言を呈し、「筋を通す方だったのが今や、石破茂さんというぬいぐるみをかぶった、別の人になったようで、どうしてしまったのかなと感じている」と、厳しく指摘した。 

 

 石破首相が就任あいさつで維新の控室を訪れた際、同党に合流した旧知の前原誠司元外相が「石破カラーを発揮して頑張ってください」と水を向けた際のやりとりに触れ「そこでの(首相の)切り返しが『それをやると自民党にボコボコにされます』というお答えだった」と明かした。「ご本人が置かれている立場は、ご本人がいちばんよく分かっていると思うが、そのことに国民や党員は大きな期待を寄せていた。それがなくなれば、石破さん自体が厳しい立場に追い込まれるのではないか」と述べ、対決姿勢をにじませた。【中山知子】 

 

 

 
 

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