( 222274 )  2024/10/14 16:20:58  
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厚生労働省は、スマートフォンアプリで単発バイトを提供している企業と働き手をつなぐサービス「スポットワーク」で、働き手が無断欠勤を繰り返すと無期限でアプリの利用停止という措置を取っていることに指導を行っていたことが明らかになった。

スポットワークは急速に拡大し、一部のアプリ運営会社は職業安定法に違反する可能性があるとして指導を受けた。

(要約)

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スマートフォンに表示されたスポットワークのアプリの画面。単発バイトの求人が並んでいる 

 

 単発で短時間の仕事ができる「スポットワーク」をめぐり、企業と働き手をつなぐアプリ事業者が働き手の利用を無期限に停止したことに対して、厚生労働省が指導していたことがわかった。連絡なく仕事にいかない、いわゆる「無断欠勤」をすると無期限でアプリが利用できなくなる仕組みで、職業安定法に違反するとしている。 

 

【写真】「もう死ぬかもしれない」。スポットワークでけがをした男性の足 

 

 スポットワークは、スキマバイトとも呼ばれ、スマートフォンのアプリで働き手と雇い主をマッチングする。 

 

 利用者は急速に増えており、スポットワーク協会によると今年10月時点で、主な4社のサービスに登録した働き手の数は、延べ2千万人に達した。この1年で倍増した。 

 

 こうしたアプリでは、連絡せず仕事に就かないと、その後は無期限でアプリから応募できなくなる決まりにしているケースがある。 

 

 一方、主なアプリ運営事業者は厚労相から「有料職業紹介事業者」の許可を受けている。職業安定法に基づき、違法な内容を除いて求職の申し込みはすべて受理しなければならない。 

 

 このため、厚労省は、働き手に対して利用を無期限停止する措置は、職業安定法に違反するとして、一部のアプリ運営事業者を指導したという。(北川慧一、編集委員・沢路毅彦) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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