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「GAFAMを日本から生み出す」という幻想を捨てよ スタートアップに過大な期待を抱くことの危険性

東洋経済オンライン 10/16(水) 13:02 配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/27f9f1ab9bbdd497db03bd6ab3c59e9e180644c7

 

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スタートアップにはポジティブなイメージがあるが、実態について解説された記事では、政府が大規模な支援を行う背景やスタートアップの経済効果について検証されている。

スタートアップ支援の必要性を論じる一方で、競争をもたらす役割に期待されていると述べられている。

スタートアップ研究から得られた2つの教訓として、経済活性化におけるスタートアップの役割について分析されており、長期的な視点で考えた適切な支援が必要と論じられている。

(要約)

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スタートアップという言葉に、多くの人がポジティブな印象を持っているのではないだろうか(写真:metamorworks/PIXTA) 

 

学士会YELL主催によるミニプレゼン会にて、『Z世代化する社会』の著者・舟津昌平氏らによる出版記念シンポジウムが行われた。 

 

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本記事では、『スタートアップとは何か』を上梓した関西学院大学経済学部教授の加藤雅俊氏による講演をベースに、スタートアップへの誤解とその実像を解説する。 

 

■スタートアップへのポジティブ・バイアス 

 

 スタートアップには、どのようなイメージをお持ちだろうか。 

 

 そもそも、スタートアップという言葉を聞き慣れない人もいるだろうが、多くの人がポジティブな印象を持っているのではないだろうか。マクロ的な観点で見れば、イノベーションを生み出す経済成長のドライバーとして期待されているし、起業家のキラキラしたサクセス・ストーリーは非常に華やかなものだ。 

 

 ただ、研究者としてはポジティブな面ばかりが注目されていることに違和感を持っている。スタートアップ支援のために、2022年度には1兆円という莫大な公的資金が投入されているのだから、その結果を検証し、より効果的な支援を考えるのは当然のことだ。そしてそれは、利害関係者ではない研究者だからこそ、客観的に伝えられることもある。これから述べることは、批判めいた論調に聞こえるかもしれないが、あくまで、スタートアップ支援を適切に前に進めるための提言として聞いていただきたい。 

 

 まず、なぜ政府がこれだけスタートアップ支援を推し進めているのだろうか。下記は、政府(経済産業省)がよく使うグラフである。日本株(TOPIX)とGAFAMを除いたアメリカ株(S&P500)、そしてGAFAMの株価の推移を、2013年9月を100として表したもので、GAFAMがなければ、日本とアメリカの間でパフォーマンスの成長率はほとんど変わらないとの主張だ。つまり、GAFAMが登場したことでアメリカ経済は潤っている、だから日本もこうした企業を生み出す必要がある、というわけだ。 

 

 

 しかし、それによってスタートアップ支援の必要性を説くのは無理があるように思う。というのは、MicrosoftやAppleは、創業からすでに50年ほど経過しているし、GoogleやAmazonは30年、Facebookも20年ほど経過している。つまり、近年のGAFAMの成長は、大企業がさらなる拡大を遂げたにすぎないのである。支配的企業による過度な集中をさらに進めることには異論があるはずだし、何よりこれは長年繰り広げられた「競争」の結果であり、アメリカ政府が作り上げたものでも何でもない。政府がこういった支配的企業を作り上げることを意図しているかのような誤解さえ与えかねない。 

 

 また、スタートアップが生み出す経済効果についても、明確に効果があるとは首肯しがたい部分もある。下記の図は、国内のスタートアップによる経済効果を表したもので、直接効果だけでも10.47兆円、52万人の雇用を創出したとされている。 

 

 一見すると、多大な効果があるように思うが、これにはカラクリがある。これは創業数年の企業だけの数字ではなく、1995年以降に外部出資を受けた企業(たとえば楽天)すべてを含んでいるのだ。つまり、実態としては、ここ30年ほどで創業して現在生存している企業の生み出す富が、直接効果で10兆円ほどということである(参考までに、楽天の連結での直近1年間の売上総額は約2兆円である)。これが大きいか小さいかは一概に判断できないが、印象操作と言われても仕方がない。 

 

 そのうえで、政府による支援の実績としても大きな効果があるとは言いがたいのが現状だ。2013年から日本におけるスタートアップへの投資額が10倍になっていることや、東京のスタートアップエコシステムランキングがTOP10に返り咲いたとされている。しかし、これは用いている統計に疑問が残る。10年前とは収集されているデータの質(情報収集能力など)が異なる。そして、そもそも長年公的資金を投入しているのだから投資額(投資対象企業)が増えているのは当然であるともいえるだろう。エコシステムランキングもあくまで東京で限定的に効果があったと言えるにすぎない。政府にとって都合の良いデータを並べている印象は拭えない。 

 

 

■スタートアップに期待されている役割 

 

 以上のデータも踏まえた筆者のスタートアップ研究から得た教訓は2つ。 

 

 1つ目は、スタートアップが経済活性化における「起爆剤」となる可能性は低いということ。もちろん、一握りのスタートアップがある程度の成長を実現することは間違いないが、多くのスタートアップは経済活性化に貢献しない。そもそも、アメリカ以外の国はGAFAMを出せていないし、それが政府の支援によって簡単に実現できたら、失われた20年、30年はなかったかもしれない。 

 

 2つ目は、スタートアップの成長に「特効薬」はないということ。成長はランダムで「運」の要素が強いことはおおよそわかっており、「こうすれば、成長できる」という単純な図式はない。ただ、「創業時の条件」は創業後に影響が持続することがわかってきており、詳しくは拙著を読んでほしいが、たとえば経験のない学生起業よりも、スピンアウトした場合やシリアル・アントレプレナーのように、業界経験や起業経験をもつ個人が起業するほうが成功率は高いことも研究から示唆されている。 

 

 では、スタートアップに期待されている役割は何なのか。それは、特に驚くべきことではなく、市場に「新たに競争をもたらす」ということである。 

 

 競争はイノベーションを生み出す源泉である。つまり、スタートアップ自身が生き残るためにイノベーションを起こす可能性があるし、既存のプレイヤーもスタートアップからの競争のプレッシャーによって、新たなイノベーションを生み出すことが期待されている。ただし、スタートアップは競争をもたらすだけでなく、大企業にとってはイノベーションにおける「分業」のパートナーにもなりうるのだ。この意味では、両者は補完的な関係にあるとも言えるだろう。そうした相互作用を起こすことも期待されているということだ。 

 

■競争というファクターが作用する環境を整える 

 

 スタートアップ支援を考えるうえで大事なことは、新しく市場に参入する企業への入り口を整えるだけではなく、市場から退出する企業の出口(倒産/廃業/M&Aなど)も整えることである。新しい企業が出てこないのは、市場から退出する企業が少ないから、人も金も技術も市場に流れてこない側面もある。競争というファクターがより作用する環境を整えるのである。 

 

 その視点で考えると、政府がスタートアップに対して創業から5年、10年手取り足取り支援を続ける必要はない。保護的な過剰な支援によって、学習機会や成長への自助努力の機会を奪ってしまい、結果的にスタートアップをゾンビ化とまではいかなくても、政府や自治体による支援に「依存」させてしまうおそれがあるからだ。公的支援は、あくまで創業間もない段階での成長への「足掛かり」となるような支援にとどめ、その後はフェアな競争にさらす必要がある。 

 

 また、起業活動は起業家「個人」だけで生まれるものではなく、起業に対する社会的規範や制度によるところも大きい。起業家になりたくない人に起業をしろと言っても起業するはずがないし、家族の理解を得られなければ、起業したくても起業できないこともある。そうした社会的規範は、短期で変わるものでもないので、たとえ「5カ年計画」だとしてもすぐに明確な効果が出ることを期待してはいけない。 

 

 スタートアップに対して期待したくなる感情は理解できるが、現実を直視して、地に足をつけた支援を行うことのほうが、結果的には長期的な視点では良い効果を見込めるのではないだろうか。 

 

加藤 雅俊 :関西学院大学経済学部教授 

 

 

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多くのコメントがスタートアップに関する考え方や日本の状況について述べています。

一部のコメントでは、スタートアップがイノベーションを生み出し、大企業や国全体にとって重要であるという意見が示されています。

一方で、日本がリスクテイクをしない傾向や、国内のスタートアップが育ちにくい環境、政府の支援や法律の問題などについての批判的な意見も見られます。

 

 

論調としては、日本におけるスタートアップの課題や可能性に対する懸念や疑問が多くを占めており、日本がイノベーションを生み出すためにどのような取り組みが必要かについての提案や解決策が求められていることが窺えます。

 

 

(まとめ)

( 223047 )  2024/10/16 17:29:17  
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=+=+=+=+= 

スタートアップは、基本的には多産多死で、その中で一部、凄い会社が出てくる考え方だと思う。だから、GAFAMというか、多産の状態に社会も持っていかないのは事実。 

大企業の組織や人材は、基本的に大きなリスクをおいたがらないので、イノベーションを起こすために、スタートアップの存在は重要。 

 

そもそも、日本社会全体がリスクテイクをしない考え方が蔓延してて、リスクテイクをしないものは徐々に負けていくと思う。 

 

=+=+=+=+= 

GAFAMレベルの企業なんて、米国でしか生まれていない。 

だから欧州なんか開き直って独占防止法令等で縛ってアメリカ企業の上前を跳ねる制度にしている。 

 

GAFAMのうちAmazonについては完全では無いが、使わなくともある程度代替出来る国内サービスだって存在する。 

任天堂やソニーに匹敵する企業は米国ではともかく欧州からは出せていない。 

 

変に無いものをねだるよりも、あるものや得意分野で勝負した方が良いかと。 

 

=+=+=+=+= 

そもそも、その建国からしてフロンティアスピリッツのDNAと感性をもった人間が集まって出来上がってきた国。 

日本が同じように出来るわけもない。 

日本には日本のやり方で勝ち上がらなければならない。 

旺盛な知識欲、面白いと思ったらとことん突き詰める感性、よりよくするもっと良くするという貪欲さ。 

今後もアメリカからGAFAMのようなものが出てくるだろう。その荒削りの段階でいかに情報をキャッチし自国のものにし、取り込むか。 

そちらの方に注力していった方がいいように思うけどね。 

 

=+=+=+=+= 

>MicrosoftやAppleは、創業からすでに50年ほど経過しているし 

 

MSにしろAppleにしろ、創業後20年程度のドットコムバブルの頃 

にはIT企業の雄に成長していましたよね。 

方や、50年の中でもいいですから、日本で創業してイノベーション 

を起こせた企業がありましたか?という話で。 

 

種を蒔かなければ芽は出ず、実はつかない。 

膨大なトライアンドエラーの末にしかイノベーションは起きませ 

ん。まずはその「トライ」のハードルを下げるスタートアップ支 

援施策の方向性自体は誤っていないのでは。 

 

まぁ、そもそも日本発のイノベーションというもの自体をスッパリ 

諦め、無駄な投資はしないという戦略もそれはそれでアリだとは思 

いますが。 

 

=+=+=+=+= 

>それが政府の支援によって簡単に実現できたら、失われた20年、30年はなかったかもしれない。 

 

えーとですね、本当にすごいスタートアップのアイデアは世の中にはあると思います。でもあっても「評価する側が価値があると理解てきない」んですね。 

 

いま「成功したスタートアップ」と呼ばれる企画を挙げてみて、20年前の価値観で再確認してみてください。 

常識人のフィルターで見ると「アホか」としか言えないものばかり。 

だからこそ「アイデアはあっても引き上げることができない」。これがボトルネックなんですよ。 

解決するには「本物の目を持つ人にスタートアップ投資先の判定をさせる」しかないです。 

総務省レベルでもこのあたりザルですので…… 

 

=+=+=+=+= 

市場規模が大きいアメリカですら、ベンチャーが辛うじてでも生き残れるのは100社に1社あるかないか 

ただそんなことは国も分かってるし、期待値なんかを示した事業の事前評価資料なんかではその辺が書かれてることも割とある 

口では素人受け良いように景気のいい耳障り良いこと言ってるだけで、国も大企業が買収したり投資して活用する気が起きるような、事業の卵が出来たらいいなぁくらいのものさ 

ただそれはどこの国も似たようなもんだし、だからといって投資しないようでは国家経営として話にならない。超大国には劣るといえど、それくらいの金はある国なんだしね 

それと、より良い投資の仕方なんかは普通に意見書出せばいいと思うよ。悪く言われてなんぼの日本官僚だけど、全く聞く耳がないワケじゃないから。特に宇宙分野なんかだと割と聞き入れる 

 

=+=+=+=+= 

1 まずは学術会議を廃止。 

先端産業は殆ど軍事産業から派生する技術。 

それを全て学術会議が芽を摘み踏み潰して来た。 

 

2 赤字企業からも納税させる消費税を廃止せよ。 

消費税は粗利益(主に人件費)にかかる第二法人税。 

GAFAMTも開業10年は当然赤字。赤字企業から現金を奪うと潰れる。 

儲かってから法人税を払えばよい。 

  

3 法人登記を無料にせよ。 

起業するだけで何十万も無駄金が必要。会社設立登記費用を全て無料にせよ。 

ベンチャーは日本の宝。1円たりとも資金を奪うな。 

 

=+=+=+=+= 

日本にはスタートアップから技術が生まれるような環境が全く無い。 

ドットコムバブルの頃に登場したスタートアップの面々が欧米のサルマネを 

一早く行ったような企業ばかりというのがそれを象徴している。 

海のものとも山のものともつかない技術にお金を出す人間が居ない。 

アメリカで既に成功しているビジネスモデルにはお金出すので、 

舌先三寸で口の上手い人間の会社しかお金を集められない。 

だからGAFAMは絶対に日本では生まれない。 

 

=+=+=+=+= 

育つ土壌(市場)と育てれる太陽(未来)が既得権益や法律という屋根で弱々しいから、ものすごい生命力のある突然変異の種が風でやって来るのを待つんじゃ無くて、育った上で大企業化するのを祈る方が健全 

日陰じゃもやしかカビしか生えない 

 

=+=+=+=+= 

そもそも失敗したら袋叩きにされる日本でGAFAMなんて無理。 

GAFAMが今まで一体どれだけの「失敗」を重ねてここまで来たか? 

iOSマップの「パチンコガンダム駅」みたいにマイナンバーカードのトラブルどころじゃないお粗末な物すらあった。 

 

 

=+=+=+=+= 

結局、どうしたら世界から大きく水を開けられている日本経済が成長できるのか? 

という提案がないような。。。 

 

=+=+=+=+= 

スタートアップって美味しいんですか? 

 

まだ食べたことないです 

 

=+=+=+=+= 

まあ無理だろうね、高度成長期の遺産で食い繋ぐのに精一杯だから 

イノベーションのカケラも無い、コンサルや人材派遣などの虚業が蔓延るオワコン国家w 

 

 

 
 

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