( 223679 )  2024/10/18 16:30:25  
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職場で上司や周囲から評価されるためには、体調不良でも休まないように努力することが重要である。

体調不良で休んでいると出世が難しい傾向があるため、体調が悪くてもそのまま働き続け、上司や周囲に元気な姿を見せることで自身をプロモーションすることが効果的だという。

また、上司から仕事を任される際にも体調不良で頻繁に休む部下よりも、体調不良でも頑張って働く部下の方が信頼されると述べている。

(要約)

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Photo: Adobe Stock 

 

 どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の共通点」についてお伝えする。 

 

● 出世する人は体調不良では休まない 

 

 あなたの職場に体調不良で頻繁にお休みする社員はいるでしょうか。特に、季節の変わり目になると体調を崩しがちですよね。 

 

 体調不良を理由に頻繁に休んでしまう人は残念ながらJTCの現場では出世がしにくいです。「体調不良は誰にでもあることだからしようがない」と割り切ることもできるかもしれませんが、立て続けに同じ様なことが同じ人で何度も起きたらどうでしょうか。上司のあなたからしたら(口には出せないにしろ)一緒のチームで働きたくないと思うかもしれませんよね。 

 

 逆に、出世する人は職場で「体調不良」になることがほとんどありません。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。今日は、出世する人が職場で「体調不良にならない理由」について解説します。 

 

● 「体調不良にならない人」のカラクリ 

 

 僕が勤めるメガバンクにも、絶対に体調不良にならない鉄人みたいな先輩を見たことがあります。毎日のよう遅くまでお客さんと接待での飲み会をこなしながら、朝は誰よりも早く出社していました。 

 

 でも、では「この人が体調不良になっていなかったか?」というと、実際のところはそんなことはありませんでした。こういった人も、季節の変わり目には体調を崩しています。 

 

 ただ、こういった人のすごいところは、体調を崩しても決して休まないのです。多少の体調不良は気合いでなんとかして、仕事をしながらカラダを休ませ、体調を改善しています。 

 

 さらには、自分の直属の上司や評価が関係する人の前では体調が悪いことは極力見せずに振舞うことで、常に元気な社員であることをアピールしていました。 

 

 こうすることで、周りから見ると、「いつでも元気な人」というブランディングが完成して、結果として「体調不良にならない人」になるのです。 

 

● 上司にも「仕事を任せる」リスクがある 

 

 現代では、体調が悪ければすぐにでも休みを取れる理想的な職場が増えていると感じています。また「周囲にうつしてはいけないから」という理由で休むこともしやすくなってきましたし、そういった配慮も当然にあるでしょう。 

 

 しかしたとえば、「体調不良になっても絶対に休まない」というモーレツな考え方で仕事をしている【Aさん】が部署にいたらどうでしょうか。 

 

 きっと上司は安心して、Aさんに仕事を任せることができるでしょう。前述のとおり、上司にとって「体調不良による休暇を頻発させる部下」に重要な仕事を任せるのはリスクだからです。最終的に上司がその尻拭いをするのだから、その負担を考えると当然の意見です。 

 

● 「体調不良でも休まないヤツ」が職場にはいる 

 

 Aさんのようなタイプの人は、こう言った環境だからこそ、ちょっと無理して休まずに働いて社内での評価を高めようとします。 

 

 実際上司の立場からすれば、もし、仕事の実力が同じくらいだとした場合、「次のチャンスはAさんに回そう」と思うことになりかねません。つまりこのAさんタイプの人は、本来体調不良だとしても、周囲の人に気づかれないように過ごして、周りに「いつも体調の良い自分」を見せているのです。 

 

 職場で出世していくうえで、「自分を周りにどうブランディングするか」は重要です。 

 

 仕事の実力があるのに、こういったアピール合戦で負けてしまっては悔しいですよね。こういった目線で、職場で自分が周りに「どう見えているか」、また「どう見せていくか」を考えるようにしてみてください。 

 

 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者による特別な書き下ろし原稿です) 

 

たこす 

 

 

 
 

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