( 224244 )  2024/10/20 14:44:45  
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10月27日投開票の衆院選で、裏金疑惑を持たれた候補者たちに異変が起きている。

自民党内で裏金議員ふるい落としが行われ、萩生田氏ら12人が党の非公認となった。

萩生田氏は有利になり、有田氏が苦戦している。

女性からの支持が低い有田氏にとっては、特に苦しい状況で、安倍氏に目をかけられた丸川夫妻も厳しい戦いを強いられている。

10月27日までの展開が注目される。

(要約)

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裏金議員としての烙印を押された萩生田光一氏(左)と丸川珠代氏(’19年) 

 

10月27日投開票の衆院選で早くも異変が起きている。 

 

今回の総選挙をひと言で表すなら「裏金議員ふるい落とし選挙」だろう。 

 

【画像】面影が……石破茂・新首相の少年時代がすごい 

 

石破茂首相は党員資格停止となっていた下村博文元文科大臣、西村康稔元経産大臣、高木毅元国会対策委員長のほか、党の役職停止処分が継続していて、政治倫理審査会で説明を行っていない萩生田光一元政調会長ら12人を非公認とした。 

 

これに旧安倍派は怒り心頭で 

 

「選挙が終わったら倒閣に動く」 

 

と明言する者もいる。 

 

◆大苦戦とみられた萩生田氏が“有利”な調査結果も 

 

中でも注目なのが、故安倍晋三元首相から要職に引き上げられた萩生田氏だろう。 

 

八王子を中心とした東京24区からの立候補で、立憲民主党の公認候補・有田芳生氏との“一騎打ち”とみられている。 

 

戦前の予想では、旧安倍派かつ裏金議員の“象徴”、さらに旧統一教会との関係も取り沙汰される萩生田氏の大苦戦が予想されていたが……。 

 

こちらの手元にある複数の情勢調査のデータによると、今月上旬は有田氏が3ポイントほど上回っていたが、みるみるその差は縮まり、今月15日の公示直前10月11~13日の調査では、逆に萩生田氏が有田氏を9ポイント近く圧倒している。大手新聞社の調査でも「萩生田氏優勢」の結果が揃い始めている。 

 

その背景について政界関係者は 

 

「萩生田氏が伸びているというより、有田氏が落っこちてきた。有田氏には共産党に通ずるイメージを持つ人も多い。八王子は独特な地域で、旧統一教会問題を追及してきた有田氏の“色”を敬遠する人もいる。ようは萩生田氏をやっつけようと、“アクの強すぎる”候補を立てたのが大間違いだった」 

 

と語る。 

 

致命的なのは、女性からの不人気だ。 

 

男性の支持率はほぼ拮抗だが、女性の支持率では萩生田氏が有田氏を大きく上回る。選対関係者は 

 

「特に30代から50代の女性が有田氏を敬遠しています。立憲は当初、別のフレッシュな若手候補を立てようという動きもありましたが、有田氏になった。若手候補なら正直“確勝”だったと思いますよ。この辺りの差配センスが絶望的にない」 

 

と指弾する。 

 

◆安倍氏に目をかけられた丸川&大塚夫妻 

 

ここまで自民党に逆風が吹き荒れているのに、有田氏が競り負けるようなことになれば、立憲にとっても大ダメージ。有田氏の政界復帰は当面厳しいだろう。 

 

「萩生田氏の応援演説には安倍昭恵さんや高市早苗さんも駆け付けました。石破首相とすれば、勝てば議席は増えますが、複雑な心境ではないでしょうか。ですが、あるメディアの最新調査では、有田氏有利が出ているところも。デッドヒートなのは間違いなく、あと1週間で変わることも十分に考えられます」 

 

とは全国紙政治担当記者。もっとも、地元住民からは 

 

「萩生田か、有田か。地獄の2択じゃないか」 

 

と冷ややかな声も聞こえてくるが……。 

 

もう一つの注目選挙区といえば、元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏が立候補する東京7区と、その夫・大塚拓氏が出馬する埼玉9区だ。 

 

こちらも安倍元首相に目をかけられてきた2人で、ともに“裏金議員”として名が挙がる。 

 

党の公認は得られたものの、比例の重複立候補は禁止された。つまり落ちれば“ただの人”というわけだ。 

 

とりわけ、参院から鞍替えした“新人”の丸川氏は苦戦を強いられている。立憲の松尾明弘氏と接戦で、10月11~13日の調査では4ポイント以上、松尾氏に差を付けられている。 

 

「夫の大塚氏も後援会が弱く、夫婦そろって落選危機にある。これまでは夫婦で互いの応援演説に駆け付けていたが、今回は“合体”すれば『裏金夫婦!』のヤジが飛ぶことは必至なので、共演NGとなっている」(自民党関係者) 

 

丸川氏の応援に安倍昭恵夫人がやって来て、そろって涙を見せる場面もあったが、聴衆はどこかシラケムード。地元の50代女性は 

 

「丸川さんって何をやった人なの?」 

 

と、議員生活の割に特筆すべき点がないことを挙げる。 

 

まだまだ波乱含みの衆院選。「裏金議員」の烙印を押された候補者たちがどうなるのか、10月27日まで目が離せない展開が続きそうだ――。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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