( 225289 )  2024/10/23 01:33:34  
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10月27日に投開票される衆院選挙の中盤までの情勢調査によると、自公与党の過半数確保が微妙な状況とされている。

小選挙区では自民党候補が先行しているが、野党勢力の追い上げが激しく、逆転する選挙区もある。

比例区では前回よりも議席数が減少する可能性が高まっており、自公与党が200議席を割るかどうかが焦点となっている。

総裁選で3位となった小泉選対本部長が現地で人気があり、石破首相を含む遊説トリオを結成する戦略が立てられている。

この戦略が有効であるかは不透明であり、小泉氏への首相の支持が過去の政権崩壊の前例と結びつくことを懸念する声もある。

(要約)

( 225291 )  2024/10/23 01:33:34  
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総裁選で3位だった小泉選対本部長 

 

 10月27日に投開票される衆院選挙で、メディア各社の中盤までの情勢調査が出そろった。各社に共通するのは、自公与党の過半数確保が “微妙” という結果だ。大手紙の政治部記者が明かす。 

 

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「小選挙区では80選挙区程度の自民党候補が先行しているものの、野党系候補の激しい追い上げにあっています。リードされていた自民党候補が逆転した選挙区もあったのですが、首都圏では再逆転されている例もあります。 

 

 やはり “裏金議員” の悪影響が、ほかの候補者にも及んでいますね。 

 

 比例区については、前回の72議席(公示前65議席)は絶望的で、50台半ばまで落ちそうです。さらに、公明党はもっと悲惨です。小選挙区で11人の候補者を立てて、優勢なのはわずか1人。石井啓一代表も当選は危うい状況です。現状では自公あわせて200議席を割り込むかどうかが焦点です」 

 

 政権交代の可能性が指摘されるなか、21日夜9時、公認候補の応援のため関西入りしていた石破茂首相が、自民党本部に戻ってきた。 

 

「そこで、菅義偉元首相と森山裕幹事長、小泉進次郎選対局長、そして関口昌一・参院議員会長、元宿仁・党本部事務総長の5人が待ち受けていたそうです。議題はもちろん、後半戦の選挙対策です。 

 

 森山幹事長は言うまでもなく党の責任者で、今回は事実上の選対本部長です。菅元首相は麻生太郎・最高顧問に代わる政権の後見人的な立場。関口会長は岸田文雄前首相の要請に応じていち早く総裁選で石破首相を支えた功労者。さらに、元宿事務総長は2012年から党実務を担う党内きっての実力者です。 

 

 要するに、現在の政権を支える重鎮たちが、いまの情勢を分析し、小泉選対局長の応援先を決めたようです」 

 

 そこで決められたのが、“撤退縮小” 戦略だという。前出の自民党関係者が、こう語る。 

 

「総選挙前に100人以上の公認候補から応援依頼を受けたとされる高市早苗・前経安相ですが、意外と聴衆の集まりがよくありません。とはいえ、自民党の岩盤支持層である保守派を呼び戻すためには絶対に必要な人材です。 

 

 逆に、総裁選で3位だった小泉選対本部長ですが、やはり、現地に入ると人気者ですね。 

 

 かつて宮沢(喜一)内閣の末期、河野洋平官房長官、橋本龍太郎元蔵相、石原慎太郎元運輸相の “人気遊説トリオ” が全国を回った例にならい、石破さんが小泉さんと高市さんに乗って “新・遊説トリオ” を結成し、後半戦を乗り切るという作戦です」 

 

 はたして、この作戦は有効なのか。 

 

「自民党は、単独過半数という大勝利は厳しい状況ですから、下手に手を広げるよりも、防衛ラインを低くして、勝てそうな候補だけを手厚く応援するのは正しい選択でしょうね。 

 

 ただ、現職の首相が小泉氏の人気に乗っかるというのは、あまりにみっともないですよ。 

 

 さらに、参考にしたという宮沢政権は、小沢一郎元自治相らの大量離党で政権が崩壊。自民党は初めて下野することになりました。そうとう不吉な前例です」(前出・政治部記者) 

 

 恥も外聞もない生き残り戦略だ。 

 

 

 
 

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