( 225319 )  2024/10/23 02:08:11  
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経団連の十倉雅和会長は、衆院選で「最低賃金1500円」を公約に掲げている主要政党について、その目標は到底達成不可能であり、混乱を招くだけだと述べた。

最低賃金は1055円であり、1500円を達成するには4%の引き上げが必要だが、それを20年代に達成するには15%の引き上げが必要と説明。

また、25年春闘で連合が「5%以上」の賃上げを求めていることについては、理解を示した。

(要約)

( 225321 )  2024/10/23 02:08:11  
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経団連の十倉雅和会長(鴨志田拓海撮影) 

 

経団連の十倉雅和会長は22日の定例記者会見で、衆院選で主要政党が「最低賃金1500円」への引き上げ目標を公約に掲げていることについて「(目標は)チャレンジングでもいいが、到底達成不可能だというのは混乱を招くだけだ」とくぎを刺した。 

 

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2024(令和6)年度の最低賃金は全国平均で1055円。法律で定められる最低賃金は守らなければ罰則がある。十倉氏は、岸田文雄前政権が掲げた2030年代半ばに1500円を達成する場合でも年平均で4%程度の引き上げが必要になると説明。これを20年代に達成するには7%超、経済同友会の新浪剛史代表幹事が唱える3年での実現となると、15%程度の引き上げが必要になるという。この上で、「チャレンジすることも難しいようなことにこだわってはいけない。これから政労使でよく話し合っていきたい。あまり乱暴な議論はすべきではない」と述べた。 

 

25年春闘で「5%以上」の賃上げを求める連合の方針に関しては「よく理解できる」と話した。十倉氏は「(賃上げは)23年を起点に24年に大きく加速しており、今回はそれを定着させることを合言葉に取り組みたい」と強調した。(佐藤克史) 

 

 

 
 

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