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10月27日の総選挙で、日本人は自民党に制裁を与える可能性があるが、政権交代はないだろう。

野党が政権交代を本気で考えていないため、重要法案に対して批判的な姿勢を取っている。

橋下徹氏は、野党がより建設的な姿勢を示すべきだと指摘しており、政権運営の与党としての振る舞いも考える必要があると主張している。

(要約)

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10月27日の総選挙で、日本人は自民党に「ある程度のお仕置き」をするだろうが、政権交代には至らないだろう。 

 

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なぜ、政治とカネであれほどの不信を生んだ自民党が、政権の座から転がり落ちることがないのか。 

 

その理由を、もっともリアルに、もっともロジカルに、もっともドラスティックに解説するのが、維新の創始者・橋下徹氏だ。 

 

選挙が近づくいま、橋下氏の『政権変容論』(講談社刊)を野党と国民が理解して受け入れたら、この国は確実に「良い方向」に変容するだろう。 

 

『政権変容論』連載第47回 

 

※この記事は選挙公示前(2024年7月19日)に発売された本からの転載です。 

 

『立憲民主党は「自民党に反対」してるだけで「民意を無視」している…橋下徹が明かす、野党が「全く選挙に勝てない」当たり前すぎる理由』より続く 

 

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先ほども述べたように、野党が重要法案において常に批判一辺倒なのは、自分たちが本気で「政権交代」できると思っていないからです。ある意味、「万年野党」であることに胡坐をかいている。そして常に「文句を言う立場」だから、好き放題言いっぱなしになれる。 

 

これがいずれ立場が変わり、自分たち野党が与党の立場に立つ日も来ると想像ができたら、野党はもう少し違う振る舞いをするんじゃないですか。少なくとも自分たちが政権運営の与党として、野党にやられて憤慨するような大義なき振る舞いは、やらなくなるんじゃないですか? 

 

自分がやられたくないことは、自分もやらない。幼稚園で習うことですが、そんな当たり前の姿勢すら、今の主要野党には見られません。 

 

それが大きなしっぺ返しとして降りかかったのが、民主党政権でした。自分たちが与党についたとき、自民党からことごとく協力拒否をされたのは、かつて自分たちがやってきたことだったんです。 

 

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もちろん、野党には「政権与党のチェック」という役割があります。政権が正常に運営されているか、過ちや不正は行われていないか、そうした視点から鋭く攻撃する場面も必要でしょう。 

 

でも、常に重箱の隅をつつくように、何やかんやとアラ探しをしようとする姿勢は、いただけません。 

 

僕自身、維新の代表を務めていた頃は、みなにこう言っていたものです。 

 

「自分たちが政権与党になったときに、どういうポジションに立つのか想像してほしい。その上で、現在の政権与党と政策論争を行うべきだ」と。 

 

単純な話です。自分たちが政権与党についたときに賛成することは、野党のときでも賛成する。与党の振る舞いとして正しくないと感じることは、自分たちが野党のときでも絶対にやらない。そうした想像力が野党の政治家には必要ではないでしょうか。 

 

『イギリスは「スト頻発」により大混乱、アメリカは「社会が分裂」…橋下徹が語る「二大政党制」の「光と影」』へ続く 

 

橋下 徹(元大阪府知事・元大阪市長) 

 

 

 
 

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