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30系後期アルファードの流れるウィンカーについて紹介された。

このシーケンシャルウィンカーはLEDによって点灯され、2014年から日本で法的に認められるようになった。

高級車や上位グレード車で広く採用されており、LEDの進化によって普及が進んでいる。

取り付け位置や基準には注意が必要であり、社外品の場合は適合性を確認する必要がある。

一部の軽自動車やミニバンでは縦方向への点滅は認められておらず、車検基準に適合しているか確認することが大切。

ウィンカーの見た目や価格については賛否両論があるが、最終的には好みや予算に合わせて選ぶことが重要だ。

(要約)

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30系後期アルファードのシーケンシャルウィンカー (提供:norico by ガリバー) 

 

昨今、ウィンカーが内側から外側に向かって流れるように点灯する車を街でよく見かけます。この「流れるウィンカー」は、正式名称を「連鎖点灯式方向指示器」といい、「シーケンシャルウィンカー」とも呼ばれており、シーケンシャル(=sequential)は英語で「一連の、順々に起きる」という意味です。 

 

【写真】流れるウィンカー搭載!…おすすめの車種5選 

 

▽日本では2014年から搭載可能に 

 

かつて日本では、流れるウィンカーのように段階的に点灯するウィンカーの搭載が法律で禁止されていました。しかし、2009年にアウディがシーケンシャルウィンカーを採用したA8を発表。その後も欧州で搭載が進んだことから、日本でも2014年に法改正が行われ、搭載が可能になり、翌2015年には、レクサスの上位モデルでシーケンシャルウィンカー採用車種が多数登場しました。 

 

▽高級車や上位グレードに多い傾向 

 

シーケンシャルウィンカーをはじめに搭載したのがアウディだったこと、また搭載コストの問題からか、国産メーカーではレクサス車やトヨタの上位モデルを中心に搭載が広がりました。 

 

現在では、ライズのような小型SUV、N-BOXカスタムやタントカスタムといった軽自動車でも搭載しているケースがあります。ただし、こういった車種でも搭載モデルは上位グレードやカスタムモデルに限られる傾向があります。 

 

【流れるウィンカーはLEDだからこその技術】 

流れるウィンカーは、LEDなしでは実現が難しい装備です。LEDは、電球と違って電子制御による多様な点灯方式に対応できます。かつてLEDのコストは高く、品質も安定しなかったため、車への搭載が困難でした。しかし現在は、徐々にLEDを採用している車種が増えています。 

 

過去モデルを含めて、流れるウィンカーの搭載車種の代表例は以下の通りです。 

 

【トヨタ】 

・クラウン(220系) 

・ライズ 

・C-HR(生産終了) 

・ハリアー(60系後期) 

・ランドクルーザー 300 

・アルファード 

・ヴェルファイア 

 

【レクサス】 

・ES(生産終了) 

・LS・NX(初代後期) 

・RX(4代目) 

・LX(初代) 

 

【日産】 

・サクラ(ドアミラー) 

・デイズ(ドアミラー) 

・ルークス(ドアミラー) 

・ノート オーラ 

・エクストレイル 

 

【ホンダ】 

・N-BOXカスタム 

・N-WGNカスタム 

・アコード 

・ヴェゼル 

・ZR-V 

・ステップワゴン 

・オデッセイ 

 

【三菱】 

・アウトランダーPHEV 

 

【ダイハツ】 

・タントカスタム 

・ロッキー 

 

※現行モデルでは搭載していない車種もあります。また、グレードによって標準装備でなかったり、全車オプション装備だったりする場合もあります。 

 

2015年頃には、レクサスとトヨタで多くの車種に「流れるウィンカー」が採用されました。しかし、現在は限られたモデルでしか採用されていません。 

 

一方、日産は軽自動車のドアミラーに「流れるウィンカー」(オプション)を採用しています。また、ホンダは搭載に積極的で、フルモデルチェンジしたばかりの最新車種にも搭載しています。 

 

 

▽おすすめ(1)アルファード/ヴェルファイア(トヨタ) 

 

流れるウィンカーは高級車に搭載されるイメージの強い装備だったことから、アルファードやヴェルファイアにピッタリの装備と言えます。 

 

2023年にフルモデルチェンジした新型だけでなく、先代30系後期(2018年発売)でもフロント・リアともに流れるウィンカーが搭載されています。ただし30系後期では、上位グレードのみでの採用です。 

 

2018年式以降のアルファード/ヴェルファイアの中古車をチェック 

 

▽おすすめ(2)ハリアー(トヨタ) 

 

アルファードは中古車市場でも価格が高めです。限られた予算の中で高級感や上質感を求めるのであれば、先代ハリアーをお勧めします。 

 

流れるウィンカーを搭載しているのは60系後期モデル(2017年6月~2020年6月)。上位グレード「プログレス」「プレミアム」を中心に搭載しており、一部非搭載のモデルもあります。価格は2019~2020年式で200万円台のものが多いです。 

 

2017年式~2020年式のハリアーの中古車をチェック 

 

▽おすすめ(3)C-HR(トヨタ) 

 

ハリアーよりもスポーティーさを求めるのであれば、C-HRもおすすめです。生産終了モデルではありますが、ハイブリッド車の性能が高く、現在でも人気の高い車種と言えます。 

 

流れるウィンカーは、Gグレード以上でオプション装備となっています。搭載モデルを探すのは簡単でないため、販売店などに問い合わせると良いでしょう。 

 

C-HRの中古車をチェック 

 

▽おすすめ(4)ヴェゼル(ホンダ) 

 

ヴェゼルは2021年に発売された2代目から、流れるウィンカーを採用しています。搭載されているのは上位2グレード(e:HEV Z、e:HEV PLaY)に限られますが、ヴェゼルは2024年4月にマイナーチェンジをしたばかり。モデルチェンジにより今後は中古車価格の下落も期待できます。中古車相場は2022年式で300万円前後です。 

 

2021年式以降のヴェゼルの中古車をチェック 

 

▽おすすめ(5)N-BOXカスタム(ホンダ) 

 

2023年秋にフルモデルチェンジしたN-BOX。型落ちした先代(2017年発売)から、カスタムモデルには流れるウィンカーが採用されています。新型モデルの中古車と比べて数十万円ほど安く購入でき、2022年式なら200万円前後で購入できます。 

 

2017年式以降のN-BOXカスタムの中古車をチェック 

 

【搭載部分は車種によって異なる】 

流れるウィンカーは、車種によって(1)フロントのみ搭載、(2)リアのみ搭載、(3)フロント・リアともに搭載、(4)ドアミラーのみ搭載などタイプがあります。たとえばアルファードやヴェルファイアでは、フロントとリアに採用されていますが、ヴェゼルはフロントのみの採用です。 

 

 

先にご紹介したように、現在は日本でも「流れるウィンカー」の採用が認められています。そのため、はじめから車両に搭載されている純正品なら間違いなく車検に合格できます。 

 

一方で、社外品を搭載する場合には注意が必要です。製品が車検の基準を満たしていなかったり、装着方法の問題から車検を通過できなかったりする可能性があります。 

 

▽流れるウィンカーの基準 

 

流れるウィンカーには、以下のような保安基準が定められています。 

・LEDは車体の内側から外側に、広がるように点灯する 

・LEDの点灯の流れ方は左右対称である 

・先に点灯したLEDは、すべてのLEDが点灯するまで点灯し続ける 

・すべてのLEDが点灯した後で、すべてのLEDが同時に消灯する 

・他のウィンカーと同じ周期で点滅する 

 

【縦長では採用できない】 

日産のセレナなど、ミニバンを中心に縦長のテールランプを採用しているケースは少なくありません。しかし、流れるウィンカーは「内側から外側」に、水平に流れることが原則です。縦方向への点滅は認められていません。 

 

▽ウィンカー全体での基準も 

 

以下は、流れるウィンカーに限らず、すべてのウィンカーに共通する車検の基準です。 

 

【取付位置】 

・照明部の上縁の高さが地上2.1m以下 

・照明部の下縁の高さが地上0.35m以上 

・左右の照明部の最内縁の感覚が0.6m以上 

・照明部の最外縁が車体の端から0.4m以内 

【色】 

・橙色 

【明るさ】 

・15-60W 

【面積】 

・20平方センチメートル以上 

【点滅回数】 

・毎分60回以上120回以下の一定周期 

【視認距離】 

・昼間に100m先から視認できる 

【その他】 

・ひび割れや損傷がない 

・レンズ面の著しい汚損がない 

 

▽Q. 流れるウィンカーの後付けは可能? 

 

流れるウィンカーの後付けは可能です。社外品を買ってきて自分で取り付けることもできますし、カー用品店などで取り付けてもらうこともできます。ただし「本当に車検に適合する製品なのか」「車検に合格できる取り付け方ができるか」をよく検討しましょう。分からなければお店の人に確認してください。 

 

▽Q. 後付け製品の見極めポイントは? 

 

後付け製品が車検に対応したものかを見極めるには、「Eマーク」を取得した製品か見ると分かります。Eマークは国連欧州経済委員会規制(ECE規則)の適合製品に付けられるもので、Eマークを取得しているものは日本の車検でも有効です。 

 

 

2020年頃にかけて普及した「流れるウィンカー」。しかし、その後トヨタやレクサスでは搭載車種が少なくなっています。流れるウィンカーに対する意見は、ネット上でも賛否が分かれる傾向です。 

 

▽軽にも搭載され高級感がなくなった? 

 

流れるウィンカーが一時ほど流行しなくなった理由として考えられるのが、価格の安い車種にも搭載されるようになったことです。軽自動車にも採用され「高級車ならではの装備」でなくなった点が、流れるウィンカーの付加価値を下げたと言われています。 

 

▽停車時に見ると「鬱陶しい」という人も 

 

流れるウィンカーを後方から見続けると、鬱陶しく感じる人もいるようです。たとえば右左折での信号待ちやハザードランプを点灯したときに、後方車のドライバーから嫌がられる可能性もゼロではありません。 

 

▽もちろん「かっこいい」という意見も 

 

流れるウィンカーに対して否定的な意見もありますが、「先進的」「かっこいい」という意見も多いです。 

 

ウィンカーとして性能を満たせば大きなメリット・デメリットもないので、最終的には自分の好みと予算を考えて、搭載車や後付け製品を選びましょう。 

 

(まいどなニュース/norico) 

 

まいどなニュース 

 

 

 
 

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