( 228164 )  2024/10/30 15:41:16  
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11月11日に行われる特別国会で首相指名選挙が行われる予定であり、国会議員の間では3つの選択肢が浮上しています。

与党が過半数を獲得するためのパターンとして、「与党+一本釣り」「野党の大連合」「与党+国民民主党」が検討されています。

また、過去に自民党と社会党が手を組み、社会党のトップを首相にすることで与党に復帰した事例も紹介されています。

ただし、どの選択肢が実現するかは現時点では不透明で、各党が協力しない可能性も高いとされています。

(要約)

( 228166 )  2024/10/30 15:41:16  
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日テレNEWS NNN 

 

与党が過半数割れした中、11月11日に召集する方向で最終調整されている特別国会で首相指名選挙が行われますが、いま国会議員の間で、1回目の投票から過半数の議席を取るパターンとして「3つの案」が浮上しています。 

 

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日テレNEWS NNN 

 

藤井貴彦キャスター 

「約2週間後にも行われる『首相指名選挙』では、もし1回目の投票で、自民党と公明党は石破氏だとしても、野党の議員がそれぞれ自分の党の党首に投票すると『誰も過半数に届かない』という状況になっています」 

 

小栗泉・日本テレビ解説委員長 

「そうなった場合は『決選投票』にもつれこみ、自民・石破氏vs立憲・野田氏という構図で多数を獲得した方が、首相に選ばれる見通しです。そんな中、いま国会議員の間で、1回目から過半数の233議席を取るパターンとして『3つの案』が浮上しています」 

 

日テレNEWS NNN 

 

小栗解説委員長 

「ひとつは『与党+一本釣り』で石破首相続投、というパターンです」 

 

「まず、自民党と公明党で過半数に足りない分を、裏金問題で非公認となった議員や無所属の議員を引き入れて、さらに野党議員1人1人に所属政党にこだわらず『石破首相で一緒にやりませんか』と声をかけて、233議席を目指す。これが『一本釣り』というわけです。それでも足りない場合、石破首相は国民民主党の政策をのむことで、選挙での協力を得たい考えです」 

 

日テレNEWS NNN 

 

小栗解説委員長 

「もうひとつが『野党の大連合』です」 

 

「立憲、維新、国民、れいわ、共産、参政、社民。これら野党の議員を集めると、235議席となります。このケースでは、最も議席が多い立憲民主党の野田代表が首相になることが一般的です」 

 

日テレNEWS NNN 

 

小栗解説委員長 

「そしてウルトラCとして、ひそかに浮上しているのが『与党+国民民主党』で、国民民主党の玉木代表を首相に据えるという案です」 

 

藤井キャスター 

「“玉木首相”の可能性をみているということですね」 

 

小栗解説委員長 

「はい、その通りです。自民党と公明党、そして国民民主党が連立を組めば243議席で、過半数となります」 

 

「国民民主党の玉木さんは現状、石破内閣と連立政権を組むことも、閣僚になることも否定しています。それだけに、ある自民党の閣僚経験者は『首相の座を玉木氏に譲って、こちらに来てもらうのも手。自民党は政権与党でいることが大切だから、このくらいびっくりすることをやっても良いのでは』と話しているんです」 

 

「ここまでやるか、と思うかもしれませんが、実は過去に、こんなこともありました」 

 

 

日テレNEWS NNN 

 

小栗解説委員長 

「1994年。当時、過半数を割り野党だった自民党は、長年対立してきた社会党と手を組み、社会党のトップ村山富市氏を首相に担ぎ上げることで、与党に復帰しました。こうしてできたのが自民党、社会党、そしていまはなくなった新党さきがけの連立政権です」 

 

藤井キャスター 

「こういう選択を、玉木さんが受け入れる可能性あるのでしょうか?」 

 

小栗解説委員長 

「究極の選択ですよね。政治家をやっていて、首相になってやりたい政策を実現できるチャンスなんて、一生に一度あるかないかです。ただ、もしこれを受け入れてしまったら、『自公連立政権には入らない』『欲しいのはポストではなく、政策の実現だ』と言ってきたのはうそだったのか、と批判されるのは間違いありません。だから究極の選択というわけです」 

 

藤井キャスター 

「この3つのうち、どれが可能性が一番高いでしょうか?」 

 

小栗解説委員長 

「いずれも、現段階では実現可能性は未知数です。そのため現時点では、このいずれの話し合いもうまくいかずに結局、各党ノーガードで首相指名選挙に突入する可能性が高く、冒頭でお伝えした『決選投票パターン』になりそうです」 

 

(10月29日放送『news zero』より) 

 

 

 
 

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