( 231254 )  2024/11/08 00:18:43  
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米国大統領選挙で勝利したトランプ前大統領と、日本の石破茂首相による関係が注目されている。

過去に安倍晋三元首相は、共通の趣味であるゴルフを通じてトランプ氏と友情を育んだが、石破首相は関係が薄いとされている。

石破首相は高校時代ゴルフ部に所属しており、ゴルフの経験があることが紹介されている。

一方、安倍氏はトランプ氏と「素晴らしい友情」を築き、ゴルフを通じたコミュニケーションを重要視していた。

石破首相はトランプ氏との関係構築において、ゴルフにこだわる必要はないとの考えを示している。

(要約)

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米大統領選で勝利したトランプ前大統領(左)と石破茂首相 

 

米大統領選で勝利した共和党のトランプ前大統領を巡っては、予測不能な言動に加え、首脳間のケミストリー(相性)が外交関係に影響を与えることで知られる。石破茂首相はトランプ氏と信頼関係を構築し、日米同盟を強固なものにできるのか─。安倍晋三元首相は共通の趣味であるゴルフを通じて、1期目のトランプ氏と友情を育んだ経緯がある。石破首相はゴルフと関係が薄い政治家とみられているが、高校時代ゴルフ部に所属した過去がある。 

 

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■安倍氏とは「素晴らしい友情」 

 

首相在任中の安倍氏とトランプ氏を巡っては、2016年11月の大統領選でトランプ氏が勝利した直後、ゴルフ用品を贈り合ったことで「素晴らしい友情関係がスタートした」(トランプ氏)という。電話会談はゴルフ談義をはさみ、17年2月の初会談以降、通算5回にわたって2人はゴルフをプレイした。 

 

当時、両氏の「ゴルフ外交」にやや距離を置いてみていたのが首相だ。 

 

「人によって(海外の首脳に対する)付き合い方は違う。好きな酒の銘柄は何か、好きな花は何か。相手に喜んでもらうことは当然必要だ」 

 

18年9月の自民党総裁選に出馬表明した記者会見。首相は、安倍氏のようにトランプ氏とゴルフしたいかを尋ねられると、明言を避けた上で「お世辞やおべんちゃらをいうのではなく、国益をもって不退転の決意で臨んでいると相手に思ってもらうことが大切だ」と〝心構え〟を説いた。 

 

20年9月の総裁選に挑戦した際も、同じような質問を受けたが、「限られた時間で、いかに国益(に関する主張)を全身全霊でぶつけないと(トランプ氏から)信頼を得られない」と繰り返した。 

 

首相は18年当時、10数年ゴルフをプレイしていないことを明かしていた。 

 

■「すごく上手だった」 

 

昔の首相の側近は、安倍氏とのゴルフを誘ってみた際、「ゴルフはできない…」と断られたと振り返っていた。また、首相周辺が18年当時、石破政権発足に備えて、トランプ氏側と人脈開拓のため渡米しようとした際、聞かれてもいないのに首相からは「ゴルフは…」と消極的な回答が返ってきたという。 

 

とはいえ、首相は慶応高校時代、体育会ゴルフ部に所属していた。令和5年7月の慶応塾生新聞のインタビュー記事では、「日々練習ばっかり行って授業中はずっと寝ていた」と当時を振り返っている。 

 

 

ゴルフの腕前を取材した経験を持つスポーツ紙の記者によると、首相は「(ハーフのスコア)40前半で回れていた時もある。すごく上手だった」と自信をのぞかせていたという。 

 

なぜゴルフと距離を置くようになったのだろうか。首相は昭和61年に29歳で初当選した直後、早朝ゴルフに行ったことで地元の有権者から「もうゴルフかい」と冷ややかな声をかけられたためだと語っていたという。 

 

首相は7日午前、トランプ氏と電話会談し、「非常にフレンドリーな感じがした。本音で話ができる方だ」と記者団に手応えを口にした。 

 

旧石破派の関係者は「それぞれのやり方があっていい」と述べ、首相がトランプ氏と関係構築する上で必ずしもゴルフにこだわる必要はないとの考えを示す。(奥原慎平) 

 

 

 
 

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