( 233399 )  2024/11/14 02:08:51  
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キャベツの相場が平年比3倍と記録的高値になっている。

群馬産が盛り上がり、他の産地も入荷が少ない影響で価格が高騰している。

スーパーでは1玉売りの価格が高いため、カット加工商品の需要が増えている。

日農の平均価格は過去5年間で最高値を更新している。

需要増加により、カット野菜業者の注文量も増加しているが、供給量は微増傾向。

相場が徐々に下がる見通しもあるが、状況は不透明だ。

(要約)

( 233401 )  2024/11/14 02:08:51  
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キャベツの日農平均価格の推移 

 

 キャベツの相場が平年比3倍と記録的高値を付けている。群馬産が切り上がり、後続の愛知産や千葉産が生育期の高温などにより入荷が少なく、端境となっている。スーパーでは1玉売りの割高感から、千切りなどカット加工商品の需要が拡大。加工業者からの引き合いが強まり、品薄高に拍車をかけている。 

 

 キャベツの12日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は平年(過去5年平均)比3・2倍の1キロ256円。過去5年で日別最高値を更新した。 

 

 後続産地のJAあいち経済連によると、育苗期からの長期的な高温や長雨の影響で、生育の鈍化や正品率の低下が発生。11月上旬の出荷量は「前年比で3、4割少ない」という。 

 

 卸値の高値を受けて、スーパー店頭の売価は上昇。農水省の直近の小売価格調査では平年比8割高だ。消費者からは価格が手頃で安定している、千切りやざく切りなどカット野菜での需要が高まっている。大手カット野菜業者は、10月下旬ごろから小売り全般からの注文が増え始め、「今月の注文量は平常時に比べて3、4割多い」と話す。 

 

 各産地からの入荷量は微増傾向にある。市場関係者には、来週以降、相場は徐々に下げるという見方もあるが、不透明な情勢だ。 

 

日本農業新聞 

 

 

 
 

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