( 234541 ) 2024/12/17 15:03:55 0 00 Photo by Getty images
秋篠宮家の長男・悠仁さまが筑波大学(茨城県つくば市)の推薦入試に合格したことが、12月11日に発表された。だが、そのキャンパスライフを巡っては数々の懸念点がある。
筑波大に推薦入試で合格した悠仁さま。2024年のお誕生日の写真より(宮内庁提供)
前編記事『このままでは「万が一の事態」が…悠仁さまの「筑波大進学」で、これから宮内庁を悩ます「最大の問題」』でも指摘したように、悠仁さまの筑波大入学を巡って特に心配されているのが、警備の問題だ。
「ニュースで『大学の門』と紹介されていましたが、世間一般的なイメージの門が筑波大にはありません。知らない間に校内に入っている感じなんです」(筑波大の男子学生)
筑波大学は地域にも開かれた大学であり、学外の人も気軽にキャンパス内に出入りできるという。
「地元の方が散歩やジョギングをしている姿をよく見かけます。オープンな雰囲気も筑波大の魅力です」(筑波大の女子学生)
良さでもあるその開放感は、いざ要人を迎える際には不安材料にもなる。
「テロリスト、という表現は行き過ぎかもしれませんが、天皇制に反対する人や不審な人物が学内に潜んでしまう可能性はゼロではありません。卒業生として、セキュリティ面が心配なんです。
監視カメラなどを増設するのでしょうし、警備員も増員させるでしょう。そうした費用をどこから出すかも問題です。宮内庁なのか、大学なのか。筑波大は国立ですし、学生にその費用を負担させるわけにはいきません」(筑波大OB)
こうした警備費用の捻出についても懸念がある。同大では質の高い教育・研究などを推進するための寄付を募っているが、それだけでは不十分だという指摘もある。また、老朽化が進んだ施設や設備は改修する必要もあるのだ。
悠仁さまに指導的な役割を果たすのではないか――そんな教職員を新たに雇用する動きもみられるという。科学技術振興協会が提供する「JREC-IN Portal」というサイトに、気になる求人情報がある。
悠仁さまが入学予定の生命環境学群で、2名の特任助教を新たに公募する求人が掲載されていたのだ。
特任助教と任期付きで雇用され、特定の研究テーマやプロジェクトに携わることになる。今回の募集は任期が3年、最大で5年になっている。
「文科省が大学に対して、さまざまな費用負担をすれば『筑波大が皇族権威を使ってお金を取ってきた』との批判が出る恐れがあります。国公立大学はどこも予算不足に苦しんでいます。いくら皇族のためとはいえ、特別措置が過ぎるとバッシングの対象になりかねない。バランスが大切なのですが……」(皇室事情に詳しい名古屋大学の河西秀哉准教授)
さらに、悠仁さまの通学についても課題が残る。現時点では、赤坂御用地(東京都港区)のお住まいから車で通学される予定だが、片道およそ70キロ、1時間半~2時間の移動を毎日行うことになる。
皇族が都内を移動する際には前後に警備の車が連なり、警察が信号機を止める。これが日常になれば交通渋滞や混乱を招く恐れがある。運転手や宮内庁職員の負担も増えるだろう。彼らは悠仁さまを大学付近まで送り届けたあと、学内のどこかで待機し、帰宅時間に再び迎えに行くことになるのか。
「職員が待機する専用の部屋を作っている、とか、教室を改修するという話は聞こえてきません。空き教室を利用されるのでしょうか。あるいは近所にはカフェやレストランもたくさんあるので、そこで時間をつぶすことになるのでしょうか」(前出の女子学生)
研究やサークル活動などで遅くなる場合には、職員の残業代が発生する可能性もある。また、友人との飲み会や集まりが盛り上がれば、悠仁さまも「今日は帰りたくない」と思う夜もあるかもしれない。
「秋篠宮さまは普段から『信号は止めなくてもいい』との考え方をお持ちです。そのため、悠仁さまに対しても『一般の学生と同じようにすればいい』とお考えかもしれません。ですが、渋滞に巻き込まれて授業に遅れたり、信号待ちの間に狙われるリスクがないわけではありません」(河西准教授)
2016年には、悠仁さまと紀子さま、そしてご学友を乗せた車が高速道路で追突事故に遭ったこともある。通学中に事故が絶対に起きない保証はどこにもない。燃料費や人件費が増え、余計な税金を使っていると批判されれば、秋篠宮家への風当たりはさらに強くなるだろう。
だからといって、電車での通学も現実的ではない。
筑波大学には東京都内から通学する学生もいるため、通学そのものは不可能ではない。ただし、満員電車で通学するには、警備面でのリスクが高い。加えて事故などでダイヤが乱れれば通学に支障が出る。専用の電車を運行したり、車両を借り切ることも現実的には難しい。
かつて姉の小室眞子さんや佳子さまがICU(国際基督教大学)に通われる際も、通学方法を巡って賛否があった。
「眞子さまは当初電車とバスで通学されていたことはありましたが、途中から車での通学に変わりました。佳子さまは最初から車で通学されていましたね」(前出の皇室ジャーナリスト)
将来の天皇候補となる悠仁さまが「公共交通機関を利用して通学することは現実的ではない」と指摘するのは、悠仁さまと同じ生物学類に所属する女子学生だ。
「体育などの必修科目が1限目に入っていることもあります。その場合、朝6時にはご自宅を出なければ間に合わないでしょうね。1年生は実習がまだないとはいえ、かなり忙しい。私が1年生だったころも1限目から6限目まで講義がありました。2~3年生になれば実験も始まります。居残りをして実験を続けることも珍しくありません。自宅から通うのは厳しいのではないでしょうか。
帰れなくなったときは友人宅に泊めてもらったり、研究室のソファで仮眠をとっていた話はよく聞きます。2~3年生からキャンパスの近くに引っ越し、一人暮らしをする通学生も多いです。そのほうが研究はしやすいと思いますよ」
理系の場合、実験もあり、リモートで講義を受けることができない。そのため、通学が困難になり、在学中に一人暮らしを検討する可能性もある。
「悠仁さまがご進学される学部は、最先端の研究ができます。設備、教職員も充実しており、研究に没頭できる環境としては日本一だと思うんです。ただ、研究は一人で行えるものではありません。周囲とのコミュニケーションが不可欠です。
私も悠仁さまと同じ学部の卒業生ですが、大学院まで進学しました。悠仁さまも同じように大学院に進まれたり、留学を目指す可能性もあると思いますよ」(前出のOB)
秋篠宮さまは、悠仁さまの留学についても言及されている。ただ、成年皇族の数が減少している中、公務への影響が懸念されている。
「筑波大に通いながら公務をするのはまず無理だと思います。大学進学後はむしろ忙しくなる。授業や研究の追われることもあり、在学中にご公務を行うのは現実的ではありません」(河西准教授)
悠仁さまが研究に費やす時間が長くなれば、将来の天皇として必要な帝王学を受ける時間をいかにとるのか、という課題も出てくる。
「天皇陛下は学習院で水路の歴史などを研究しながら、家庭教師を招いて天皇となるための教育を受けていました。悠仁さまも同じようにできるのかが疑問です」(河西准教授)
前出のOBもこう話す。
「研究には膨大な時間がかかります。研究者になるのであれば、それでいいのですが、悠仁さまはそうではない。研究に没頭するあまり、天皇になる教育の時間が不足しないか心配です。最先端の研究を追求するのであれば、時間も費用も必要になります。もし、ご趣味の範囲での研究でよいのであれば、学習院大に環境を整えることが適切だったのではないでしょうか」
入学は決まったものの、さまざまな課題をクリアできない場合、入学後に大学を変える可能性もゼロではない。かつて佳子さまが学習院大からICUに編入した前例もある。
「筑波大の場合は全国各地からいろいろな人が集まる大学です。皇族慣れしていない学生が大半です。そのような環境は、悠仁さまの交友関係の幅を広げ、これまでとは違う感性を身につけることになるでしょう。新しい時代に象徴天皇となる方ですので、国民生活を知る絶好の機会になるはずです」(河西准教授)
悠仁さまのご入学まで、あと3ヵ月ほど。筑波大と宮内庁はこれらの懸念点をどこまで克服できるのかが注目されている。
同大の学生たちが悠仁さまの入学に対して、期待と喜びを抱く一方で大人たちの悩みはまだ続きそうだ。
【つづきを読む】『悠仁さま「筑波大合格」で歓迎ムード盛り上がる中…学生やOBたちが明かした「本音」』
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