( 235184 )  2024/12/18 16:05:39  
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与党と国民民主党の間での税制改正に関する協議が破談になったニュース。

与党は「103万円の壁」を「178万円に引き上げる」という提案をしていましたが、国民民主党が反発し、協議は10分で打ち切られました。

国民民主党の古川元久税制調査会長が退席したことで状況が見通せなくなり、与党との歩み寄りが注目されています。

国民民主党は強気で、協議が打ち切られる可能性も示唆されています。

(要約)

( 235186 )  2024/12/18 16:05:39  
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「火に油を注ぐ天才」注いだ先は…国民民主党10分で退席 「103万円の壁」協議決裂か 

 

 「103万円の壁」の見直しを巡る与党と国民民主党の6度目の協議はわずか10分で打ち切りとなりました。与党は週内に税制改正大綱をまとめたい考えですが、先が見通せない状況になっています。 

 

 自民・公明の「少数与党」が、国民民主党などの賛成を得て、本年度の補正予算を成立させました。 

 

 前提となったのが、「年収103万円の壁」を「178万円を目指して」来年から引き上げるという3党合意です。 

 

 しかし、6度目となる17日の3党協議で、国民民主党の古川元久税制調査会長は開始10分で席を立ったというのです。 

 

国民民主党 古川税制調査会長 

「協議は打ち切りです」 

 

 その真意を聞こうと報道陣が待ち構えましたが、会見はありませんでした。一体、何が起こったのでしょうか。 

 

 自民党の宮沢洋一税調会長は次のように話しました。 

 

宮沢税調会長 

「『新たな提案がないのであれば、これ以上、協議はできません』と、お帰りになった」 

 

 先週の協議で与党側は「103万円」から「123万円」まで引き上げることを提案。しかし国民民主側は「178万円にはほど遠い」と、つっぱねていました。 

 

 17日の協議では、与党がどこまで歩み寄れるかが注目されていましたが、新たな提案はありませんでした。 

 

 協議決裂後、古川氏は同僚議員に事の顛末(てんまつ)を説明しました。 

 

古川税調会長 

「『これ以上の協議はやめます』と、『打ち切りとさせていただきます』と通告をして席を立って参りました」 

 

国民民主党 榛葉賀津也幹事長 

「あれだけ温厚な古川さんが怒るというのは、火に油を注ぐ天才だね。火に油を注ぐ、その油の注いだ先は我々、国民民主党や古川さんじゃなくて、国民が一番怒ってんじゃないの」 

 

 国民民主党は、協議の場に戻るのでしょうか。 

 

 ただ政府・与党には一部、うがった見方もあります。 

 

与党ベテラン議員 

「向こうは席を立つことを最初から決めていたんじゃないか。そういう交渉の手法というか」 

 

 3党協議に先立って行われた参議院の予算委員会で、国民民主党の伊藤孝恵議員は協議の決裂を示唆していました。 

 

伊藤議員 

「きょうもこの後、3党協議が行われるが、『123万円で着地』という提示が続くのであれば、我々は協議を打ち切るということも含めて腹をくくっている」 

 

 協議の席を立ったのは、与党を揺さぶる駆け引きなのか、それとも本当に決裂してしまうのでしょうか。 

 

 自民党の税制調査会は、幹部だけによる会合を開きました。すると、後藤小委員長は次のように話しました。 

 

自民党 税調 後藤茂之小委員長 

「やはり178万円に向かって8兆円の大きな財源に穴を開けるということは、現実的に責任ある政策運営、ガバナビリティー(管理能力)から言うと、やはり難しいと思う」 

 

 “178万円は現実的ではない”といいます。対する国民民主党は強気です。 

 

榛葉幹事長 

「(Q.来年度の本予算への対応は?)とても無理だね、このままでは。それを自民党がどう考えるか。その後には参議院選挙があるからね」 

 

(「グッド!モーニング」2024年12月18日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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