( 235374 )  2024/12/18 19:27:07  
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松本市で、ガソリン価格が高騰している中、政府の補助金が段階的に縮小されることになり、15日が縮小前最後の休日となった。

運転手たちからは困惑や諦めの声が聞かれたが、ガソリンスタンドでは特に駆け込みや混雑はなかった。

車を使う会社員たちは値上げには困るが、必需品であることやガソリン税の暫定税率の廃止を求める声もある。

19日以降は、価格設定や努力をして地域で一番安く提供できるように考えている店舗もある。

(要約)

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乗用車に給油するガソリンスタンドの従業員=15日、松本市 

 

 ガソリン価格高騰に対応する政府の補助金が19日から段階的に縮小される。経済産業省資源エネルギー庁が11日に発表した長野県内レギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格は185円60銭。今後さらなる価格上昇が見込まれており、レギュラー1リットル当たり190円超えも視野に入る。縮小前最後の休日となった15日に県内のガソリンスタンドを訪れた運転手らからは困惑や諦めの声が聞かれた。 

 

 長野市篠ノ井の国道18号沿いで営業するセルフ式ガソリンスタンドではこの日、駆け込みによる混雑はなかった。数日前、会員向けに通信アプリ「LINE(ライン)」で値上げの予定を告知したが、目立った反応はないという。 

 

 給油に訪れた男性会社員(38)は通勤で車を使うといい、「(値上げは)困るけれど、もともとえらい高いから…」。「地方で車は必需品。何とかしてほしい」とし、ガソリン税に上乗せされている暫定税率の廃止を求めた。 

 

 この日、同店のガソリン価格はレギュラー1リットル当たり186円。店長の小林孝次さん(45)は、アルバイトとして働き始めた20年ほど前は80円台だったと振り返り、「今では到底考えられない。別世界のよう」。19日以降、周辺店舗の価格設定やクーポンの値下げ幅を分析するとし、「地域で一番安く提供できるよう努力したい」と話す。 

 

 松本市街地のあるガソリンスタンドでも、この日は混雑はなかったという。給油に訪れた同市の会社員依田健作さん(46)は、19日からの補助金縮小を知らなかったとし、「ガソリンだけが高騰しているわけじゃない。ガソリンは仕事にも生活にも必要なので、値上げを受け入れるしかない」と諦め顔だった。 

 

 男性所長(40)によると、この店では19日以降、補助金縮小に伴い、レギュラー1リットル当たり5~10円程度上昇する見通し。「値上げはどうしようもないが、価格が安いセルフ式のスタンドに客が流れる可能性はある」とした。 

 

 

 
 

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