( 235394 )  2024/12/18 19:46:18  
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30歳の上沢直之投手が、米メジャーリーグからFA中の状態であったが、ソフトバンクホークスが先発投手不足を理由に獲得することが分かった。

過去に日本ハムで活躍し、メジャーリーグでは中継ぎとしてプレイした経験を持つ上沢は、怪我からリハビリをしており、今後の活躍に期待がかかるが、未知数であると指摘されている。

(要約)

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日本球界復帰後すぐに活躍できるかは未知数 

 

米メジャーリーグのレッドソックス傘下3AからFA中だった上沢直之投手(30)を、先発コマ不足に悩むソフトバンクが獲得することが判明した。 

 

専大松戸高から’11年にドラフト6位で日本ハムに入団した上沢。3年後にはプロ初勝利を収め、3度のオールスターゲームに出場した実力派投手だ。昨年オフにポスティングシステムを利用してレイズとマイナー契約を結び、開幕直前にはレッドソックスにトレードされた。 

 

「日本では通算70勝を挙げていますが、メジャーリーグでは中継ぎでたった2試合しか投げられずにシーズン終了。アメリカのレベルの高さを痛感し、本人は打ちひしがれていたといいます」(日本ハム幹部) 

 

今年9月には右肘をケガしており、帰国後はリハビリやトレーニングに励みながら来シーズンの所属先を探していたというが……。 

 

「本人は当初から、国内移籍をメインに据えていたといいます。当然、古巣であるウチ(日本ハム)は出戻りオファーを送っていましたし、ウチに復帰すると思っていました。 

 

なにせ、新庄剛志監督(52)は上沢が渡米する際、『皆さん どうか上沢直之を見守ってあげて下さい。彼ならやってくれます!!』と自身のSNSでファンにメッセージを送るなど、上沢を最も応援していた人物でしたから。チームの戦力ダウンを覚悟しながらも、快く送り出してくれた新庄監督のもとに戻るのが道理でしょう。 

 

しかし上沢本人は、ウチに見向きもしなかった……。年俸などの条件が最も良い球団に行くと決めていたのでしょう。その結果、資金力があるソフトバンク入りが決まってしまった」(同前) 

 

日本ハムからポスティング移籍した後、日本球界に出戻った例では有原航平投手(32)が記憶に新しい。プロ野球に詳しいスポーツライターが解説する。 

 

「有原は’20年オフにポスティングでレンジャーズに移籍するも、わずか2年で見切りをつけ、3年総額12億円という好待遇でソフトバンク入りを果たした。これはファンの間で〝有原式FA〟と揶揄されています。今回、上沢はそれよりも早い1年で同じ道をたどってしまった。その上、有原はメジャー移籍の際、日本ハムへ多額の譲渡金をもたらしていますが、上沢はマイナー契約なのでタダ同然の金額しかもたらさなかった。そりゃあ、ファンも球団も怒りますよね(笑)」 

 

◆厳しい予算管理 

 

なぜ、日本ハムは“有原式FA”を2度も許してしまったのか? 

 

「日ハムは、予算管理がメチャクチャ厳しいんですよ。資金が潤沢な他球団の場合、多少予算オーバーしてでも、球団の功労者に誠意を見せるために高額の年俸を用意して迎え入れるケースが多い。しかし、日ハムは一切特別扱いでの上乗せはしません。それよりも、今季活躍した万波中正(24)ら若手スターの年俸をガンガン上げることを優先するのが、日本ハムの方針なのです。 

 

ただ、選手が球団からの評価や誠意を〝年俸〟で判断するのは自然なこと。ポスティング移籍した時点で、古巣球団との契約は終了していますから、必ず出戻りしなければいけないルールはない。今回の上沢の移籍はモラルには反するかもしれませんが、ルール違反ではありません。選手だけが一方的に批判を浴びるのはおかしい」(パ・リーグ球団幹部) 

 

上沢からすれば、代理人を通じて「評価してくれた球団へお世話になる」と真っ当な行動に出ただけのこと。ただ、自身が渡米する際に温かく送り出してくれた日ハムファンの心情を汲み取る様子が見受けられなかったことが、なんとも切ない。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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