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2024年12月18日、スズキはスイフトスポーツの特別仕様車「ZC33S Final Edition」を発表しました。

スイフトスポーツはハイパフォーマンスモデルで、若年層のスポーツカーファンに支持されてきました。

このFinal Editionは内外装が特別で、スイフトスポーツの現行型の生産が終了し、期間限定で生産されます。

次期モデルについてはまだ情報がなく、スズキはスイフトスポーツの歴史は終わらないとコメントしています。

(要約)

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 スズキは2024年12月18日、コンパクトハッチバック「スイフトスポーツ」の特別仕様車「ZC33S Final Edition(ZC33S ファイナルエディション)」を発表しました。 

  

 どのようなモデルなのでしょうか。また、「ファイナルエディション」という名称の通り、スイフトスポーツは終わってしまうのでしょうか。 

 

スズキ「スイフトスポーツ」特別仕様車「ZC33S Final Edition」 

 

 スイフトスポーツは、スズキのベーシックコンパクトカー「スイフト」のハイパフォーマンスモデルで、初代モデルは2003年に登場しました。 

 

 以後、軽量ボディに加え、パンチのあるエンジンを持つ本格的なスポーツカーでありながら、非常に手頃な価格を維持しており、若年層のスポーツカーファンを中心に支持を獲得。 

 

 初代と2代目ではFIA世界ラリー選手権(WRC)の下位カテゴリであるJWRCにも出場し、好成績をおさめました。 

 

 初代(HT81S)は初代スイフト(海外名イグニス)をベースにした「スポーツ」グレードとして、オーバーフェンダー付きの3ドア専用ワイドボディを採用し、剛性を向上。 

 

 パワートレイン系には鍛造ピストン採用や高圧縮化などを図ったハイチューンエンジンとクロスレシオの5速MTを搭載しています。 

 

 2005年の2代目(ZC31S型)は、グローバル車となったスイフトをベースとし、日常使いできる5ドアボディを採用。デザインもアグレッシブで精悍にしたことで、存在感を強めています。パワートレインや足回りなどは引き続き専用のスポーツチューンを実施。 

 

 2011年には3代目(ZC32S型)が登場。歴代モデルの特徴を踏襲しつつも、6速MTの採用やブレーキの強化など、正統な進化を遂げています。 

 

 現行型(ZC33S型)は2017年9月に登場しました。 

 

 通算4代目(グローバルでは3代目)スイフトがベースで、新世代の「HEARTECT(ハーテクト)」プラットフォームを採用。高剛性化とともに1トンを切る軽量化を実現。 

 

 パワーユニットも、2・3代目の1.6リッターNAユニットから1.4リッターのターボユニットに一新。最高出力140ps・最大トルク230N・mと、パワーウエイトレシオもさらに向上しました。 

 

 ボディサイズは全長3890mm×全幅1735mm×全高1500mm、ホイールベース2450mm。初の3ナンバーボディとなりました。 

 

 エクステリアやインテリアも、スイフトスポーツらしいスポーティな印象をさらに引き立てています。 

 

 また、先進運転支援「デュアルカメラブレーキサポート」などを含めた最新の安全機能も搭載しています。 

 

 以後、8年にわたってラインナップされてきましたが2023年12月、スイフトが一足先に5代目へとモデルチェンジを実施。スイフトスポーツも法規対応に伴う仕様変更が実施されましたが、その去就についても注目されていました。 

 

 そして今回、ZC33S ファイナルエディションが発表され、現行型の生産終了が正式にアナウンスされました。 

 

 ZC33S ファイナルエディションは、特別な内外装を採用する特別仕様車で、標準仕様の生産を終了した後に期間限定で生産されます。 

 

 エクステリアでは5代目スイフトに採用された「フロンティアブルーパールメタリック×ブラック」のボディカラーを新設定。従来の「チャンピオンイエロー」や「バーニングレッド」など、5色を用意します。 

 

 さらに専用グロスブラックとしたフロントグリルやフォグランプベゼル、17インチアルミホイールを装備し、精悍さと特別感を強調。 

 

 また、専用のレッドキャリパーや“ZC33S”の文字をモチーフしたCピラーデカール、レッド/ブラックの専用エンブレムを採用しました。 

 

 インテリアでは、チタンマフラーの“焼き色”のようなヒートグラデーション加工のオーナメントパネルをドアトリムやインパネ、センターコンソールに備え、上質感と走りの楽しさを強めています。 

 

 このほか、ステアリング下部にもグロスシルバー調ガーニッシュをそなえ、ブラックのインテリアに金属のような重厚なアクセントが映え、生産終了モデルらしく所有感を満たすものとなっています。 

 

 パワートレインや足回りなどはベースと同一で、1.4リッターターボエンジンに6速MT/6速ATを用意します。 

 

 ZC33S ファイナルエディションの車両価格(消費税込)は、6速MT車が232万9800円、6速AT車が240万1300円です。 

 

※ ※ ※ 

 

 スイフトスポーツ標準モデルは2025年2月の生産終了を予定しており、ZC33S ファイナルエディションは2025年3月から11月までの生産が予定されています。 

 

 なお、スズキから次期スイフトスポーツに関して、2024年12月中旬現在一切アナウンスはなく、各地のモーターショーにおいても次期モデルを示唆するコンセプトカーなどは登場していません。 

 

 一方、ZC33S ファイナルエディションについて、スズキの販売店は「あくまでも現行型のZC33S Final Editionが生産終了となります。スイフトスポーツの歴史が終わるわけではありません」とコメント。 

 

 また、スイフトスポーツはこれまで、ベースのスイフト発売から数年程度遅れて登場する傾向にあることから、次期モデルに期待したいファンも少なくなさそうです。 

 

くるまのニュース編集部 

 

 

 
 

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