( 236774 )  2024/12/21 02:02:02  
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ライブハウスでコインロッカーに荷物を預ける際、他の客が空いたロッカーに荷物を放置していて困ることがあるという投稿が話題になっている。

ライブハウス側では有料ロッカーを無料で使用することを禁止し、スタッフが荷物を預かり、料金を支払ってもらうようにしている。

他のライブハウスでも同様の問題が生じており、不正利用には割り増し料金を請求する対応が行われている。

(要約)

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コインロッカー(写真はイメージ、記事の施設ではありません) 

 

 ロックバンドのライブに行ったところ、コインロッカーが空いていても、どこも荷物だらけだった――。空いたロッカーに荷物が入れられた様子の写真がXで投稿され、自分もこんな体験があると共感の声が続々寄せられている。 

 

 各ライブハウスでは、有料ロッカーを無料で使うのは、不正行為だとしている。その現状と対策について、取材して話を聞いた。 

 

■「スタッフが荷物を預かり、ロッカー代を支払ってもらう」 

 

 コインロッカーについての投稿は、2024年12月中旬にX上であった。 

 

 それによると、投稿者は、仕事などの都合で、川崎市内のライブハウス「クラブチッタ」に少し遅れて着いた。ロッカーは、大小含めて600個近くあり、そのうち多くを占める300円の小ロッカーを利用しようとした。 

 

 荷物を預けようと、カギが付いたままの空いたコインロッカーを1つ1つチェックする。しかし、他の客の荷物が入っていて、なかなか預けられない。早くライブ会場に入りたいのに困惑していると、ようやく8個目で空きを見つけたという。 

 

 投稿者は、荷物が入ったロッカーの写真をいくつか示し、金を支払わずにロッカーを使う人がいなくなってほしいと訴えていた。 

 

 この投稿は、大きな反響を呼んで、同様な体験談などが次々に寄せられた。まとめサイトにも取り上げられている。 

 

 空いたロッカーに荷物が放置されていたとの訴えについて、クラブチッタの担当者は20日、J-CASTニュースの取材に対し、多くの客は、金を支払ってロッカーを利用しており、荷物を放置するのはごく一部の客だと説明した。頻繁にあることではないが、時々見られることだという。 

 

「お客様から、空いたロッカーに荷物があって入れられないと聞いたときは、中の荷物をスタッフが預かって、荷物の客が来たときにロッカー代を支払っていただいています。スタッフが空いたロッカーに荷物を見つけたときも、預かっています。有料のロッカーですので、お金をきちんと支払わないといけません。そうしないと、不正行為になります。過料のようなものを要求してはいませんが、その都度、『止めて下さい』と注意しています」 

 

 

 有料ロッカーを無料で使う客がいるのは、他のライブハウスでも同様のようだ。 

 

 全国各地にライブハウスなどを展開する「Zeppホールネットワーク」も12月20日、取材に対し、コインロッカーで時々見かけることだとホール運営管理部が明かした。客層によって、多いときと少ないときがあるという。 

 

「荷物をロッカーに入れて、カギをかけ忘れるお客様もいます。コインを入れたまま、カギがかけられていないケースもありますね。中には、お金の節約のために、空いたロッカーに荷物を置いたままにすることもあるかもしれません。別のお客様から空いたロッカーに荷物が入っていると聞いたときは、荷物を取り出してカウンターに保管しています」 

 

 スタッフは、不審物のチェックも兼ねて、カギが付いたままのロッカーを点検して回っている。荷物が放置されていたときは、そのままカギをかけて、カウンターでカギを保管するという。 

 

 Zeppのライブハウスでは、空いたロッカーに荷物を放置することについて、「不正利用になります」と掲示して知らせている。発見したときは、通常料金より割り増しした料金を支払ってもらっているとした。 

 

「荷物が置いてあったロッカーには、貼り紙をして料金の支払いに来ていただきます。通常料金より高いため、納得できないお客様もいるかもしれませんが、不正利用になりますので、その抑止のために、例えば、300円のロッカーなら400円を支払っていただきます。ロッカーの大きさによって、料金は異なります」 

 

(J-CASTニュース編集部 野口博之) 

 

 

 
 

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