( 238094 )  2024/12/23 14:46:17  
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年末年始は帰省シーズンであり、家族を迎える側と帰省する側の両方からの意見がある。

アンケートでは、家族を顔を合わせることを楽しみにしている一方で、家事や交通費、時間などの負担もあることが分かった。

また、帰省する家族を迎える側と帰省する側の間には意識の違いがあり、感染症に対する意識にも違いが見られた。

さまざまな形で帰省をする人々がいる中で、セパレート帰省についての意見もあり、一部は負担を感じていることが示唆されている。

さまざまな意見を出し合うことで、家族や親戚とのコミュニケーションを深める機会になるかもしれない。

(要約)

( 238096 )  2024/12/23 14:46:17  
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AERA dot. 

 

 年末年始は、ふるさとへの帰省シーズン。家族を連れて新幹線や車で大移動する方も多い一方で、「正月は自宅でゆっくり過ごしたい」といった声も聞かれます。AERA dot.編集部がアンケートをしたところ、家族が顔を合わせる機会を楽しみにしている一方、迎える側は「家事が大変」、帰省する側も「交通費や時間がかかる」といった声が一定数ありました。 

 みなさんはこの年末年始、どうされますか? 

 

*   *   * 

 

 年末年始の「帰省」に関するアンケートは、12月11日から18日にかけて実施。315人から回答をいただきました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。 

  

 

 帰省に対する思いについて複数回答で聞いたところ、家族を迎える側は「家族の顔を見ることができてうれしい」が64%と最も多く、帰省する側も「家族の顔を見たい」(48.4%)が最多。続いて「家族の顔を見せたい」(32.5%)と、久しぶりに家族が再会できる帰省を楽しみにしている様子がうかがえました。 

 

 また、「年末年始に帰省するのは当然」と回答したのは、迎える側も帰省する側も、それぞれ2割前後でした。 

 

 そして、帰省をめぐっての「もやもや」も、浮かび上がる結果になりました。 

  

 

■帰省する家族を迎える側は 

 

 帰省する側の声として、28.6%が「帰省するのに交通費や時間がかかって大変」を選択。続いて多かったのが「義理の実家より、自分の実家のほうがいい」(26.2%)でした。なお、「年末年始を避けて帰省している」が11.9%でした。 

  

 

 帰省してくる家族を迎える側はどうでしょうか。 

 

「家族の顔を見ることができてうれしい」が64%と圧倒的でしたが、「宿泊や食事などの家事が大変」が32.6%。「断る理由はないが、本当はゆっくりしたい」も26.2%ありました。 

 

 帰省してくる家族を、両手を挙げて歓迎する、という方ばかりではなさそうです。 

  

 

 

 また、迎える側の「義理の息子、娘と会うのが負担」は9.9%しかありませんでしたが、一方の帰省する側では「義理の実家より、自分の実家のほうが快適だ」が26.2%。双方での意識の違いは大きそうです。 

  

 

 なお、帰省と感染症についての意識は、双方に大きな違いは見られませんでした。 

 

 迎える側の「感染症などの心配があるので、帰ってきてほしくない」は3.5%、帰省する側の「感染症などの心配があるので、帰省したくない」は5.6%にとどまっており、新型コロナなどに対する不安感が収まっている様子がうかがえます。 

  

 

■「セパレート帰省」についてどう思う? 

 

 帰省した先で気疲れしたり、義理の家族とのやり取りで嫌な思いをしたりするのを避けたいと、夫は夫の実家に、妻は妻の実家にしか帰らないという「セパレート帰省」についても聞きました。 

 

 アンケートに寄せられた声を紹介します(誤字脱字を一部修正したり、読みやすいように適宜句読点を加えたりしています)。 

  

 

 まず、帰省先の実家であまりいい思い出がなかったのか、特に女性からの「歓迎」の声が目立ちました。 

 

「とても良いアイデアだと思います。結婚後15年間夫側の実家で年末年始過ごしてきた嫁です。それが無くなってから10年以上経つのに未だに当初の嫌な思いをリアルに思い出す時があります。もう私のような思いをする世代が無くなってほしい」(50代、女性) 

 

「はっきりいって働いてる現役世代にとって、せっかくの休みにわざわざ義実家に帰るのなんて仕事以上に疲れる義務でしかない。既婚者も自分の実家だけに帰るのが当たり前になってほしい」(40代、女性) 

 

「そもそも義実家には嫁、夫不要だと思う。子どもが小さいとお世話するのに必要だからついていかざるを得ないのでは。義両親は孫が可愛いと言いながら、下のお世話やお風呂に入れたりなどは一切しない。ただ、そうするとみんなで過ごすことができなくなるので、それは残念かなとは思います」(40代、女性) 

  

 

 

 帰省する家族を迎える側からも、負担を感じている様子がうかがえました。 

 

「娘息子家族が帰省してくれることに対して気持ちはいつでも歓迎だが、高齢で病気もあり、思うようにもてなしが出来ない事が少し心理的な負担になっている。息子の妻さん、孫達だけで泊まりに来ても、セパレート帰省もそれぞれが良ければ歓迎です」(70代、女性) 

 

「帰省する方はいいかもですが、迎える方は大きな負担です!」(70代、女性) 

  

 

■さまざまな帰省の形が 

 

 実際に家族全員では帰省しない形を選んでいる方も、少なくないようです。 

 

「年末年始はもとより、お盆など帰省するときは、ずっと以前から私と子供、その後私だけ自分の実家に帰省しています。主人は自宅でのんびり出来るし、私も実家の家族も気兼ねなく過ごせています。」(60代、女性) 

 

「うちは、子供だけ実家に遊びに行かせて、夫婦で自宅でのんびりしたりします。」(40代、女性) 

 

「実家の両親が疲れるので、一斉に集まるのではなくそれぞれ時期をずらして欲しいと要望がありました。」(50代、女性) 

  

 

 年末年始に家族が一緒に過ごさないことに対して、「さびしい」という声はあり、そして「デメリット」を懸念する意見もありました。 

 

「昭和生まれの私にとって、年末年始は家族みんなで父の実家に帰省することが一大イベントだったので、セパレート帰省は寂しい気もします。」(40代、女性) 

 

「セパレート帰省は、お互い楽ではあるが親が高齢になるとそれぞれの状況がわかりにくいと感じました。」(40代、女性) 

 

「そういうご家庭もあるでしょうが、私は家族揃って帰省してほしい。義理の息子や娘と親しくなる機会です。義理であるからこそ交流してお互いの理解を深めたい」(60代、女性) 

  

 

 ふだん会わない家族、親戚が集まる機会に、みんなでさまざまな意見を出し合ってみたらいかがでしょうか。 

 

(AERA dot.編集部) 

 

AERA dot.編集部 

 

 

 
 

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