( 238899 )  2024/12/24 19:29:25  
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『M-1グランプリ2024』の審査員に2年連続で参加した海原ともこに関するエピソードが話題となっています。

今年の審査員が大幅に変わり、海原ともこも続けて務めたことで関西のお笑いファンの怒りを招いています。

彼女のコメントや評価が物議を醸し、特にヤーレンズのネタに厳しい評価をしたことに対して視聴者から批判が寄せられている。

しかし、海原ともこは関西を代表する漫才師であり、関西のお笑いファンは彼女を守ろうとする声が広がっています。

(要約)

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2年連続で『M-1』で審査員を務めた海原ともこ ※画像は海原ともこの公式インスタグラムより 

 

 漫才日本一を決める『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)の決勝が、12月22日に開催された。今年は審査員の顔ぶれが大きく変わったことが話題となっていたが、23年に続いて審査員を務めた海原やすよ・ともこの海原ともこ(52)を巡り、関西のお笑いファンが怒りの声を上げる展開になっている。 

 

 今年の『M-1』は、番組の顔であるダウンタウン・松本人志(61)の復帰が間に合わず不参加に。また、過去7度審査員を務めたサンドウィッチマン・富澤たけし(50)、22年、23年に審査員を務めた山田邦子(64)も外れたが、審査員は7人から9人に増えた。 

 

 その面々は、オードリー・若林正恭(46)、中川家・礼二(52)、かまいたち・山内健司(43)、ナイツ・塙宣之(46)、博多華丸・大吉の大吉(53)、笑い飯・哲夫(49)、アンタッチャブル・柴田英嗣(49)、海原ともこ、NON STYLE・石田明(44)の9人。 

 

「漫才の本を出版している塙さんや石田さん、そして山内さんが代表的なのですが、今回の審査員はネタを評価するコメントの際、言語化がとても巧みで論理派のメンバーが多かったですよね。その一方で、ともこさんは感覚派、天才肌のタイプ。そのため、漫才を分析して言語化するのは不得意と感じられるところがあった。 

 

 また、彼女は関西圏では知らない人のない超有名タレントですが、全国的な知名度はまだそこまで高くはない。そのため、『M-1』終了後に彼女をよく知らずに批判する声もあった。そのため、ともこさんの凄さをよく知っている関西の人たちが、一斉に怒りの声を上げたんです」(芸能プロ関係者) 

 

 特に視聴者の間で争点となっているのは、ファーストラウンドの2組目のヤーレンズが披露したネタ「おにぎり屋さん」に対するともこの評価。ともこはコメントを求められた場面で「なんか……なんか、もっとしょうもないもの見たかったです」と率直に吐露し、「しょうもなかったですけど、もっとしょうもないのが見たかった」と、残念そうにコメント。司会の今田耕司(58)が「もうちょっと違うものを見たかったのかな?」と助け舟を出すも言葉が見つからない状態が続き、しびれを切らした今田が「まとまったら教えてください」とコメントを打ち切り、笑いを誘っていた。 

 

 また、『M-1』ではファーストラウンドの1組目の審査では、2組目以降の出場者のことも考えてどう点数をつけるか悩む審査員が多いが、ともこは「後の人のことは考えない」と、トップバッターで昨年に続いて連覇を狙う令和ロマンのネタに97点をつけた。 

 

 Xでは《ともこ姉さん》がトレンド入りし、論争が勃発。 

 

《海原ともこ、何をおっしゃってるの?》 

《令和ロマンの方が面白かったけど、ヤーレンズへの評価全体的に厳しすぎない?海原ともこはヤーレンズに失礼すぎる。コメント求められて、対応ひどくないか?》 

《語彙力も無いしこんな人に審査してもらいたく無い》 

 

 といった厳しい声が寄せられたほか、《そもそも誰だよ》とともこを知らないユーザーのポストがあったが、これが関西のお笑いファンの逆鱗に触れてしまったのだ。 

 

 

 海原ともこをよく知らずに批判的な投稿をしている層に対し、関西人と思しき多くのユーザーからは、 

 

《ともこ姉さんのしょうもない発言は関西人なら言いたいことわかる人多い気する しょうもないってヤーレンズのネタに対して言うのは別に辛口コメントちゃうやろ しょうもなさがおもろいんやから》 

《ともこ姉さんディスについての前置きに「海原ともこって人の事はよく知らないけど」は、まじで関西人のケツに火つけるからやめた方がいい》 

《海原ともこ叩きツイートを見つけた関西人はすでに腰を上げ始めている》 

《関西人(特に女子)で海原やすよ ともこの漫才嫌いな人見たことないけど、トレンドの「ともこ姉さん」を見てたら「やすともの漫才知らんやつが、ごちゃごちゃ漫才語んな」と関西人がお笑い大国に生まれた誇りをかけて一丸となって海原ともこ姉さんを守ってる》 

 

 といった憤りの声が多数、Xに寄せられているのだ。 

 

「海原やすよ・ともこは実の姉妹コンビ。彼女たちは、漫才コンビ海原お浜・小浜の小浜の孫で、海原かける・めぐるのかけるを父、マジシャンのワンダーのり子を母に持つ、生まれながらの漫才師です。2017年には女性漫才師では初めて『第52回上方漫才大賞』を受賞。関西では多くの冠バラエティ番組でMCもしています。関西で2人を知らない人などいないでしょう。 

 

 しかも関西人は、彼女たちの若い頃、10代の頃から漫才をやっている姿をテレビや劇場で見ている。最初から漫才は上手かったのですが、ファンもやすともの成長も見ているんです。 

 

 やすともは、計算しつくされたネタというより、姉妹で普通のことを話しているだけで売り物になる漫才が成立する特別な漫才師で、関西、大阪の文化の象徴のようなコンビなんです。 

 

 つまり、そんなやすともを否定すると、関西人は自分たちの文化を否定されたような気分になり、さらに、彼女をよく知らずに批判する人には、“知らん奴がえらそうに語るな!”と憤ってしまうのでしょう。 

 

 ともこさんが素晴らしい漫才師であることは間違いないし、『M-1』の審査員には多様性があってしかるべきです。それなのに、ともこさんに対して批判の声が湧き起こってしまった。そんなふうに厳しく言われるのはお門違いだ、という人が、関西のお笑いファンには多いのではないでしょうか」(前出の芸能プロ関係者) 

 

 関西の人たちが一斉に怒りの声を上げ、海原ともこを守ろうとした今回のSNSの現象。あらためて、やすともの偉大さと、いかに関西人にとって笑いが大切かがわかったのではないだろうか。 

 

ピンズバNEWS編集部 

 

 

 
 

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