( 239604 )  2024/12/26 05:50:58  
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千葉県でトラフグが豊漁となり、地元の漁師たちや飲食店が活気づいています。

漁獲量が過去最高を記録し、その中から特にいすみ市での漁獲量が増加しています。

そのトラフグは下関にも出荷されており、地元の飲食店ではトラフグを使ったコース料理が提供されています。

地元の人たちや訪れる人たちにも好評で、町おこしにつながっています。

(要約)

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巨大トラフグ千葉で入れ食い “取れすぎ”下関にも出荷 

 

 年末年始のごちそうとして人気が高いフグといえば、山口県の下関というイメージがありますが、フグの中でも高級食材のトラフグが千葉県で豊漁となっています。フグに沸く町を取材しました。 

 

 きれいな身が目に鮮やかな「ふぐ刺」に熱々の鍋。まさに今が旬、冬の味覚の王様・トラフグです。ここ数年、千葉県で漁獲量が急増しています。 

 

ふぐ処理師 岩瀬商店 

岩瀬将矢専務取締役 

「質のいいトラフグを全国に出す」 

 

割烹(かっぽう)かねなか 中村一俊店主 

「有名にしてやろうというワクワクしかない」 

 

 高級食材の思いがけない豊漁に、小さな港町が活気づいていました。 

 

 千葉県いすみ市の大原漁港で、漁師たちが次々と水揚げしているのはトラフグです。 

 

正和丸 田口光哉さん(21) 

「近年見ないくらいとれている。去年くらいから(昔の)10倍くらい。トラフグ漁が盛んになりました」 

 

 去年、千葉県の漁獲量は44.6トンと過去最高を記録。中でもいすみ地域では29.8トンも獲れ、史上最高の漁獲量となりました。 

 

睦栄丸 滝口守弘船長 

「(Q.きょうはどうでしたか?)60匹くらい。いい感じといえばいい感じ」 

 

 漁を終えて港に帰ってきたのは、漁師歴32年の滝口さんです。 

 

 いすみ市はこれまでイセエビやマダコが特産品でしたが、ここ数年、トラフグの漁獲量が右肩上がりに増えています。さらに、今年はある変化が起きていました。 

 

滝口船長 

「個体的には去年よりも大きい。質はかなり良くなった。去年1キロちょっとが主体だったが、今年はそれに2キロ前後が混じる」 

 

 意外な場所にも出荷されています。トラック内の水槽で生きたまま運ばれるトラフグ。行き先は…。 

 

岩瀬専務取締役 

「主に出荷先として、下関が一番大口」 

 

 ふぐの本場。山口県の下関に、千葉でとれたトラフグを運ぶというのです。 

 

 先月のトラフグ漁解禁以降、岩瀬さんの魚問屋からは2000匹以上が下関へ出荷されました。 

 

岩瀬専務取締役 

「だいたい5年~10年前にやり始めた。徐々に年々本数が増えてきて、今年一番今のところ(下関へ)行っています。もう数えきれない」 

 

 わざわざ下関へ運ぶワケは? 

 

岩瀬専務取締役 

「フグの加工水産会社がすごく大きい会社があって。フグ(の加工)を数量こなせる場所は下関しかない。(下関は)持って来いよという状況」 

 

 

 いすみ市を「トラフグの町」として有名にしようと、新たな試みを始める飲食店もあります。 

 

中村店主 

「(トラフグが)これだけあがるので、産地として盛り上げたい。コース仕立ての『究極のいすみトラフグ定食』を考えた」 

 

 毎朝、港から旬の地魚を仕入れる店では、2年前からトラフグの刺身を出していますが、今月からは新たにコース料理の提供も始めました。 

 

 ふぐ刺しや鍋にユッケ、天丼などトラフグをまるまる1匹ぜいたくに使ったコース料理が1万円を切る価格で堪能できます。 

 

中村店主 

「安く手に入るので、都内では倍ぐらい値段がするコース仕立ての料理も、産地ならではの価格でお得に提供できる」 

 

 そのお味は? 

 

市川さんご夫婦 

「すごく歯ごたえがあっておいしい」 

「食べたことのないものばかり。他の人も誘いたい」 

 

 まさに町中がトラフグ景気に沸いています。 

 

中村店主 

「下関や西で揚がるトラフグに比べても、全然引けを取っていない。食材を使って、町おこしができれば」 

 

(「グッド!モーニング」2024年12月25日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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