( 241349 )  2024/12/29 17:36:41  
00

冬のボーナスが50万円もらえてうれしい!しかし、その金額が給与所得者全体の平均よりも多いのか少ないのか気になるかもしれない。

業種ごとの平均も比較したいと思う人もいるだろう。

 

 

国税庁の調査によると、全体平均は35万5000円であり、冬のボーナス50万円は平均よりも多い。

しかし、業種ごとには大きな違いがあり、自身の働いている業種での比較が重要となる。

金融業・保険業が最も平均賞与が多く、宿泊業・飲食サービス業が最も少ない。

 

 

企業によって冬のボーナスの動向は異なり、賞与が上がる理由も業界や状況によって異なる。

一部の企業でボーナスが上がっている一方で、支給されない企業や減額する企業もある。

自身の業種や企業規模、個人の役職・成績などがボーナス額に影響するため、平均から多い・少ないというだけではなく、自身にとって妥当な金額であるか考えることが重要だ。

 

 

(要約)

( 241351 )  2024/12/29 17:36:41  
00

冬ボーナス「50万円」もらえてうれしい! でも「全体の平均」よりは少ないの? 業種ごとの平均もあわせて比較 

 

日本の企業の多くでは、12月が一般的に冬のボーナスの支給月になり、それぞれの会社の規定や実績に基づいた金額が支払われます。今回の冬のボーナスで50万円をもらえた人は、給与所得者全体の平均から見ると多いのでしょうか? 少ないのでしょうか? 

 

また、全体平均からは多いとしても、業種別の平均ではどうなのか知りたいという人もいるかもしれません。 

 

本記事では、賞与の全体平均や業種ごとの賞与について紹介するので、気になる人は参考にしてください。 

 

給与所得者のボーナスの全体平均と業種平均について、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」に基づき見ていきましょう。 

 

ただし、国税庁の「民間給与実態統計調査」で発表されている賞与は、通年の合計です。本記事では、ボーナスは夏と冬の年2回支給されると仮定して、通年の賞与の半分を冬のボーナス額として紹介します。 

 

業種別の冬の平均賞与金額は、図表1のとおりです。 

 

図表1 

 

図表1 

 

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査 を基に作成 

 

全体平均は35万5000円になるため、冬のボーナス50万円は平均より多くもらっているといえます。しかし、賞与は業種ごとに大きな違いがあるため、自身が働いている業種内での比較が重要です。 

 

最も平均賞与が多い業種は「金融業・保険業」、最も平均賞与が少ない業種は「宿泊業・飲食サービス業」になります。 

 

また、同じ業界であっても大企業なのか中小企業なのか、自身の役職や成績などにも左右されるでしょう。 

 

帝国データバンクは、2024年11月18日から11月30日までの間に冬季賞与の動向調査をおこない、1万939社の回答を得ています。 

 

同調査によると、1人当たりの平均支給額が前年よりも増加する企業は、全体の23.0%です。これは前年調査と比較すると、1.1%減少しています。 

 

2年連続で冬のボーナスが増えている企業は12.0%です。また、「金融」「建設」「製造」「運輸・倉庫」は特に賞与が上がる企業が多いです。 

 

企業によって賞与が上がる理由はそれぞれ異なりますが、上記の業界では、「設備改修工事の需要が高い」「インバウンド需要が高い」「ドライバー不足によって人材の争奪戦が激しい」などが要因として挙げられています。 

 

なお、ボーナスはすべての企業で支給されているわけではなく、ボーナスがない企業もあります。2024年冬のボーナスについては、12.8%の企業では支給していません。また、冬のボーナス額が減った企業も13.9%あります。 

 

冬のボーナス50万円は、給与所得者全体平均から見ると多いといえますが、自身が働いている業種によっては平均を下回っているかもしれません。冬のボーナス額を決める要素は会社規模や個人の役職・成績なども影響するため、同じ会社内でもボーナス額に差が生まれます。 

 

冬のボーナス額についてあまり気にしすぎず、有意義に活用してください。 

 

出典 

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- 

株式会社帝国データバンク 2024年冬季賞与の動向調査 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

IMAGE