( 241524 )  2024/12/30 03:57:54  
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政府は、普天間飛行場の移設先として辺野古沖で軟弱地盤の改良工事を行っており、現地は多様な生物が生息する重要な場所として知られている。

移設計画では海域に260以上の絶滅危惧種を含む5300種以上の生物が確認されており、世界自然遺産の屋久島を上回るほどの生物種数が存在している。

現地でダイビングツアーを10年以上行っているインストラクターは、工事が生物多様性に与える影響を懸念し、海洋の美しさが失われることに怒りを感じている。

(要約)

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辺野古沖の海中に群生するサンゴ=3月16日、沖縄県名護市 

 

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先である名護市辺野古沖で、政府は軟弱地盤の改良工事に着手した。 

 

 昨年の代執行を経て、工事はさらに加速。現場は多様な生物が生息する「ホープスポット(希望の海)」に選ばれており、地元では怒りの声が上がっている。 

 

 移設計画では、辺野古にある米軍キャンプ・シュワブの沿岸約150ヘクタールを埋め立て、市街地の真ん中にあり「世界一危険」とされる普天間飛行場の機能の一部を統合する。 

 

 沖縄県などによると、埋め立てられる海域には260以上の絶滅危惧種を含む、5300種以上の生物が確認されている。世界自然遺産の屋久島(鹿児島県)の生物種数約4600種を上回るという。 

 

 海洋学者らでつくる米国の環境NGOは、辺野古・大浦湾一帯の生物多様性を評価し、2019年に世界的に重要な海「ホープスポット」に登録した。 

 

 辺野古の海で10年以上ダイビングツアーをしているインストラクターの岩本俊紀さん(53)は「長期化する工事の影響をサンゴは耐えきれない」と悔しさをにじませる。「生物多様性の美しい海が壊され、怒りを覚える」と話した。  

 

 

 
 

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