( 241594 )  2024/12/30 05:20:00  
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多くのドライバーが目指すゴールド免許は、一定期間内に無事故・無違反であることが条件です。

しかし、ゴールド免許を取得するためには条件があり、5年以上免許を受けていることも必要です。

初回更新者や運転免許をうっかり失効させた場合はゴールド免許を取得できません。

安全運転が求められるゴールド免許を取得するためには、違反や事故を避けるだけでなく、5年以上の運転歴も重要です。

(要約)

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 多くのドライバーが目指しているゴールド免許ですが、状況によっては無事故・無違反を継続しても取得できないケースがあります。 

 

 では、ゴールド免許になるためにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。 

 

突然…「ゴールド免許」剥奪? なぜ? 

 

 一般的に運転免許証は、その帯の色からゴールド免許、ブルー免許、グリーン免許などと呼ばれ、特に一定の期間中に交通違反や人身事故を起こしていない人は「優良運転者」としてゴールド免許が交付されます。 

 

 ゴールド免許は免許更新時の講習時間が他の免許区分と比べて短く、講習手数料も安くなるほか、事故のリスクが低いと判断され自動車保険料が大幅に割引されるなど、さまざまなメリットがあります。 

 

 そのため、ドライバーの中にはゴールド免許の取得・維持を目標としている人も少なくありません。 

 

 ゴールド免許というと「無事故・無違反を続けていれば取得できる」という印象が強いものの、場合によっては無事故・無違反を継続していてもゴールド免許にならないことがあります。 

 

 では、それは一体どのようなケースなのでしょうか。 

 

 そもそも運転免許証の帯の色は、原則として免許更新年の誕生日の41日前を起算日とした過去5年間に、交通違反や人身事故を起こしたかどうかによって決まり、次のような免許区分があります。 

 

ーーー 

●優良運転者(ゴールド免許) 

 継続して免許を受けている期間が5年以上、なおかつ違反や人身事故を起こしていない人が対象 

●一般運転者(ブルー免許) 

 継続して免許を受けている期間が5年以上、なおかつ違反点数3点以下の軽微な違反が1回のみの人が対象 

●違反運転者(ブルー免許) 

 違反を複数回おこなった人、または人身事故を起こした人が対象 

●初回更新者(ブルー免許) 

 継続して免許を受けている期間が5年未満、なおかつ無違反または軽微な交通違反が1回のみで、人身事故を起こしたことがない人が対象 

ーーー 

 

 さらに初めて運転免許を受ける人のことを「新規取得者」といい、グリーン免許が交付されます。 

 

 また運転免許証の色は基本的に交通違反と人身事故の有無によって決まるため、物損事故を起こしても運転免許証の色には影響しません。 

 

 上記のように、ゴールド免許を取得するには無事故・無違反だけでなく「継続して免許を受けている期間が5年以上」という条件をクリアする必要があります。 

 

 つまり、たとえ無事故・無違反を継続していても、免許を受けている期間が5年未満の「初回更新者」に該当する人はゴールド免許を取得できないといえるでしょう。 

 

 

加えて、免許更新時にゴールド免許となる予定だった人が運転免許を「うっかり失効」させた場合もゴールド免許は交付されません。 

 

 うっかり失効とは災害を受けた、病気で入院していたなどのやむを得ない理由がないのに免許更新手続きをおこなわず、免許を失効させてしまうことをいいます。 

 

 たとえばゴールド免許を取得する予定だった人が、うっかり失効後すぐに免許再取得の手続きをしてもゴールド免許は引き継がれず、ブルー免許が交付されます。 

 

 ちなみに「免許更新のお知らせハガキが自宅に届かなかった」「仕事や介護が忙しかった」などの事情は免許更新ができない「やむを得ない理由」には当たらないため注意が必要です。 

 

あなたは大丈夫? 気をつけたい「うっかり失効」とは 

 

 SNS上においても、実際にうっかり失効をした経験のある人から「免許更新ハガキがダイレクトメールに埋もれて気付かなかった」「若い頃に仕事が忙しくて更新を忘れたことがある」などの声が複数寄せられており、決して珍しい事例ではないといえるでしょう。 

 

 うっかり失効をしないよう、定期的に運転免許証の有効期限をチェックするほか、引っ越しの際には確実に住所変更手続きをしておくことが大切です。 

 

※ ※ ※ 

 

 ゴールド免許を取得するためには交通違反や事故をしないこと、すなわち安全運転が求められます。 

 

 とりわけ年末年始は帰省のため慣れない道を走行する人も多いことから、速度に注意したり道路標識をよく確認したりと、できる限り慎重な運転を心がけましょう。 

 

元警察官はる 

 

 

 
 

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