( 242396 ) 2024/12/31 17:54:00 0 00 愛煙家歴30年の私。妻から「タバコをやめていれば車が買えた」と言われましたが、例えば「1日1箱」から「2日に1箱」に減らしていれば車が買えたのでしょうか?
タバコを吸うことを日々の楽しみにされている方もいるのではないでしょうか。しかし、家計におけるタバコへの支出は、増税の影響もあって年々大きくなっています。なかには、節約のためにタバコをやめてほしいと家族に頼まれている方もいるかもしれません。もしタバコを吸わなかったら、どの程度節約できていたのでしょうか。
当記事では、タバコ価格の推移やタバコの家計における支出額、減煙した場合の節約効果について解説します。
まずは、タバコ価格の推移を確認しておきましょう。例として、人気商品であるタバコAの価格の推移を以下の表1にまとめました。
表1
図表1
※参考資料を基に筆者作成
タバコAは2006年当時と比較すると、2024年現在は2倍の価格になっていることが分かります。このようにタバコが値上げされる主な理由は、たばこ税が増税されているためです。タバコを購入する場合には消費税に加えてたばこ税を支払わなければならず、日本たばこ産業株式会社(JT)によると「税負担率は6割にも達するなど、たばこは、わが国でも最も税負担率の重い商品のひとつ」とされています。今後もたばこ税が増税される可能性もあり、その場合にはタバコ価格のさらなる上昇は避けられません。
タバコを1日1箱吸うと、年間でいくらのコストがかかるでしょうか。520円・580円・600円で販売されている銘柄のタバコを例に、1日1箱吸う方の年間コストを以下の表2にまとめてみました。
表2
図表2
※2024年11月22日現在のタバコ価格を基に筆者作成
1日1箱吸うと年間で19万円~22万円程度のコストが発生していることが分かります。このように年間総額で見ると、家計へのインパクトも大きく感じるのではないでしょうか。
次に、もし30年間毎日タバコを1箱吸い続けた場合には、合計でいくらのコストがかかるのでしょうか。同様の3つの価格のタバコの銘柄で、累計のコストを計算してみました。
表3
図表3
※2024年11月22日現在のタバコ価格を基に筆者作成
30年間毎日タバコを1箱吸い続けると、コストの総計はどれも500万円を超える結果となりました。日々のタバコへの支払額は小さくても、積み重なるとこうした大きな金額になってしまいます。
それでは、2日に1箱へとタバコを吸う量を減らすと、どれだけの節約効果があるでしょうか。同様の3つの価格のタバコの銘柄で、30年間の累計の節約効果を計算してみました。
表4
図表4
※2024年11月22日現在のタバコ価格を基に筆者作成
2日に1箱タバコを吸う量を減らしただけでも、節約効果は絶大です。30年間の節約効果は約300万円で、新車を購入できるほどのお金を節約できます。
タバコは嗜好品として人気が高く、息抜きとして吸っている方もいるかもしれせん。しかし、定期的に増税が実施されており、過去と比較するとタバコ価格は大幅にアップしています。それでも、ワンコイン程度で購入できるタバコですが、年間や30年という期間で考えると家計への影響は絶大です。タバコを吸う本数を見直して、節約をスタートしてみてもいいかもしれません。
出典 日本たばこ産業株式会社 たばこの税負担内訳
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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