( 242524 )  2025/01/01 03:45:24  
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東京都のNPO法人「TENOHASI」が、豊島区の公園で、物価の高騰に苦しむ人々に無料の食事を提供した。

老若男女約355人がアジフライ弁当を受け取り、食べた。

生活保護を受けている人や年金だけでは家計がやりくりできない人もおり、物価高の影響で日常の生活が困難になっている様子が伺えた。

NPO法人は衣料品の配布なども行う予定で、生活困窮者への支援活動がますます必要とされている状況が伝えられた。

(要約)

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食事提供には多くの人が並び、弁当などを受け取っていた=2024年12月31日午後6時12分、東京・池袋、長島一浩撮影 

 

 物価高が続くなか、NPO法人「TENOHASI(てのはし)」(東京都)が31日、豊島区の東池袋中央公園で、仕事や住まいを失うなどした人たちに向け、大みそかの食事を無償で提供した。午後6時からアジフライ弁当を配ると、355人が並んだ。 

 

 「食料品の値上がりで、毎日の生活が本当に苦しい。無料提供は1食でもありがたい」。新宿区の男性(72)は、30年以上とび職をしてきたが、両ひざに人工関節を入れた数年前から働けなくなり、月7万円ほどの生活保護費で暮らす。物価高の影響でこれまでの3分の2程度しかスーパーで食料品を買えなくなった。「好きなみかんが、1袋600円では買えない。楽しみは週1回のお風呂だけ」 

 

 年金だけでは暮らせず約2年前から生活保護を受ける荒川区の女性(68)は、灯油の値上がりで、今年から石油ストーブを使うのをやめたという。 

 

 てのはしの清野賢司事務局長は「物価高が生活困窮者をさらに苦しめている。食事提供に並ぶ人は昨年より増えており、いつ収まるのか見通せない」と話す。てのはしは同公園で、2日午後5時から食料を、4日午前10時半から衣類を配布する。2日は医療相談も行う。(御船紗子) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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