( 242529 )  2025/01/01 03:51:14  
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石川県内灘町の西荒屋地区では、能登半島地震の1周年を迎え、地震による大規模な被害が未だに残る状況が報道されている。

ライフラインが途絶え、50軒以上の家が被害を受け、住民は苦しい状況にある。

生活再建の見通しが立たず、一部の住民は共同洗濯機を利用している。

被害を受けた男性たちは、地震で家が壊れたり液状化で沈んだりしており、生活が困難な状況が続いている。

(要約)

( 242531 )  2025/01/01 03:51:14  
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電柱が傾き、道路もでこぼこのままの西荒屋地区=2024年12月31日午後4時39分、石川県内灘町、土井良典撮影 

 

 最大震度7を観測した能登半島地震から、1月1日で1年。地震で大規模な液状化の被害を受けた石川県内灘町の一部では、ライフラインの途絶に苦しむまま、年越しを迎えている。 

 

 同町西荒屋地区では、地面が波打ち、電柱や標識は傾いたままだ。50軒余りを見回して、しめ飾りが見えるのは1軒だけ。公民館では、今も自宅で生活用水が使えない人向けの共同洗濯機を利用する人の姿があった。 

 

 31日午後4時前には同町内に虹もかかったが、生活再建の見通しが立たないとの声が聞かれる。 

 

 普段から共同洗濯機を利用している地区の男性(54)は、自宅周辺の配管が損傷し、トイレと洗濯に困っているという。排便は袋に入れて処理している。「望むのは、すべてが自分の家で完結する生活。しめ飾り? そんな気にはならない」と語った。 

 

 近くで暮らしていた男性(70)は、築45年ほどの自宅が液状化で沈み、大規模半壊に。町外のみなし仮設住宅から、大みそかに合わせて家の様子を見に来た。「30センチも掘れば水が出てくる。この年では建て替えもできんし、新しい災害公営住宅に期待するほかない」という。 

 

 町では2852棟の住宅で被害が確認されたという。(土井良典) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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