( 243334 )  2025/01/02 18:01:52  
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マイナ保険証を使う際、氏名や生年月日、健康保険の情報は医療機関に共有されますが、身長や体重などの個人の健康情報は患者の同意がない限り共有されません。

特定健診の結果や薬剤情報などが共有される場合もありますが、これも患者の合意が必要です。

マイナ保険証では、情報の管理が厳重に行われ、プライバシーが保護されています。

利用者は同意の範囲を確認することが重要です。

(要約)

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マイナ保険証で「身長・体重」などの個人情報まで医療機関に伝わるって本当? 全部知られるのは気が引けるけど、なにか対策はあるのでしょうか…? 

 

マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」の普及が進む中、その利便性に注目が集まっています。一方で、「診察に必要のない細かな個人情報まで医療機関に知られてしまう」といった話を耳にすることもあり、不安に感じている人もいるのではないでしょうか。 

 

本記事では、マイナ保険証でどこまで自分の健康情報が共有されるのかを確認し、併せてプライバシーの安全性について解説します。 

 

マイナ保険証で共有される情報には、氏名や生年月日、健康保険の種類といった保険証情報が含まれます。また、特定健診の結果や薬剤情報などの医療関連データが共有される場合もありますが、これらは患者の同意が必要です。 

 

患者が同意しない限り、特定健診の結果や薬剤情報が自動で共有されることはありません。この仕組みにより、必要な情報だけが安全に取り扱われるようになっています。 

 

令和6年10月に発表された厚生労働省のオンライン資格確認における手術情報を含む診療情報の提供では、以下の内容が閲覧可能になることが示されています。 

 

●被保険者番号 

●電子証明書のシリアルナンバー 

●資格情報 

●特定健診情報等 

●薬剤情報等 

●診療情報等 

●手術情報等 

 

特定健診情報等が閲覧可能であることが示されています。これにより「個人情報が共有される」といった誤解が生じた可能性がありますが、これらの情報は患者の同意が求められるため、勝手に共有されることはありません。 

 

特定健診とは、40~74歳を対象にメタボリックシンドロームに着目して行われる健康診断です(75歳以上は後期高齢者健診)。 

 

共有に同意した場合、健診結果として血圧や血糖値、脂質検査のほか、血圧や血糖値、脂質検査、身長や体重などの基本情報が医療機関で参照可能になります。服薬状況や喫煙歴、メタボリックシンドローム該当の判定結果なども含まれ、2020年度以降のデータが最大5年分共有されます。 

 

同意することで、医師はこれらの健康情報を活用し、より適切な治療や予防策を提供することが可能です。実際に、政府広報オンラインによると、薬の服用歴や特定健診の血液検査結果が共有されたことで、初診の急患対応や、旅行先での受診時に迅速で適切な治療が行われた事例が報告されています。 

情報共有のメリットとデメリットを比較し、自分にとって最適な選択をすることが大切です。 

 

 

マイナ保険証では、個人情報の安全性を確保するために複数の対策が講じられています。まず、マイナ保険証のICチップには、健康や病歴情報が直接保存されていません。情報はオンラインで管理され、顔認証や暗証番号による厳格な本人確認を通じてのみアクセスが可能です。 

 

また、情報の共有は利用者の同意が必要で、医療機関が閲覧できる範囲も限定されています。さらに、利用履歴は「マイナポータル」で確認でき、自分がいつ、どこで情報を提供したかを常に把握できます。 

 

マイナ保険証はプライバシーを保護しながら利便性を提供する設計となっています。 

 

マイナ保険証は、氏名や生年月日などの基本情報が医療機関に共有されますが、身長や体重などの健康データは、患者の同意がない限り共有されません。 

 

情報は厳重に管理され、プライバシーが守られています。安心して利用するために、必要に応じて同意の範囲を確認することが重要です。 

 

出典 

デジタル庁 マイナンバーの健康保険証利用 

厚生労働省 オンライン資格確認における手術情報を含む診療情報の提供 

政府広報オンライン マイナ保険証 2024年12月、マイナ保険証を基本とする仕組みへ 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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