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本田技研工業は2025年1月7日、次世代電気自動車「Honda 0」シリーズのビークルOSとして「ASIMO(アシモ)OS」を発表した。

ASIMOはホンダがかつて開発したヒューマノイドロボットであり、車両の制御とドライバーアシスタンスを担当する。

このOSは、アシモの精神を受け継ぎ、車両の各種機能を統合制御する役割を果たす。

Hondaはユーザーの嗜好に合わせて機能やサービスを進化させ、次世代EVの象徴となるHonda 0シリーズにおいて、アシモOSを搭載することを発表した。

(要約)

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「Honda 0」シリーズに採用されるビークルOSは、「ASIMO(アシモ)OS」と命名された。 

 

本田技研工業は2025年1月7日(現地時間)、米ラスベガスで開催されているITとエレクトロニクスの見本市「CES 2025」において、次世代電気自動車(EV)「Honda 0」シリーズに採用する予定のビークルOS「ASIMO(アシモ)OS」の概要を発表した。 

 

Honda 0シリーズは、ホンダが2026年より市場投入を予定している次世代EVであり、車重の軽さや空間効率を突き詰めた車両設計、高度に知能化された車両制御/運転支援/ドライバーアシスタンスを実現する「Thin, Light, and Wise.(薄い、軽い、賢い)」というコンセプトのもとに開発が進められている。 

 

今回発表されたアシモOSは、E&Eアーキテクチャーの上で車両を制御し、ドライバーとの仲立ちを務めるHonda 0シリーズ専用のビークルOSであり、かつてホンダが基礎技術研究の一環として開発していたヒューマノイドロボット「アシモ」の名を冠している。 

 

ホンダは人の役に立ち、社会のなかで活躍するロボットの研究を1986年に開始。2000年に発表されたアシモは、長きにわたり世界中で愛され、ロボティクスの世界で象徴的な存在となった。いっぽう、次世代EVのHonda 0シリーズについても、アシモと同じく「世界中の皆さまに驚きと感動を与え、次世代EVの象徴となること」を目指していることから、ホンダはそのビークルOSをアシモOSと命名したという。 

 

本田技研工業でEVの開発に携わる中野弘二氏、西野知也氏は「(ビークルOSは)ロボットではないけど、理念は継承している。人とのつながり、人への優しさを重視してUI(ユーザーインターフェイス)を開発していく」と述べた。 

 

2024年10月に行われた「Honda 0」の技術説明会より。「ビークルOS」とは車両の各種機能を統合制御するOSのことで、スマートフォンでいえば「iOS」や「Android」、PCでいえば「Windows」「macOS」のような機能を果たす。 

 

ホンダはアシモの開発終了後も、外界認識技術や人の意図をくみ取って行動する自律行動制御など、ロボティクス技術の研究開発を継続してきた。Honda 0シリーズでは、その技術と先進知能化技術を融合することで、独自のソフトウエアデファインドビークルの実現と価値提供を実現するとしている。 

 

なかでもアシモOSは、ソフトウエアプラットフォームとしてAD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)やIVI(In Vehicle Infotainment:車載インフォテインメント)などを制御するECU(Electronic Control Unit)を、統合的にコントロールする役割を担う。 

 

また車両の購入後も、アシモOSを基盤とした車載ソフトウエアの通信アップデートが可能。移動に楽しさや快適性をもたらす空間価値や、デジタルUX(ユーザーエクスペリエンス)、運転の楽しさを支えるダイナミクス統合制御などに関する機能/サービスを、ユーザー一人ひとりの嗜好(しこう)に合わせて進化させることができるとしている。 

 

アシモOSは、「Honda 0 SUV」「Honda 0 SALOON」の量産モデルを含む、Honda 0シリーズの各モデルに搭載される予定だ。 

 

(webCG) 

 

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