( 246989 )  2025/01/10 03:48:13  
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東京都の中学校長会が2025年度の高校志望予定調査結果を発表した。

都立高を第1志望にする割合が31年ぶりに70%を下回る結果で、過去最低となった。

全日制高校志望者のうち都立高を第1志望にする人が減少し、特に人気の高い高校で減少が目立った。

私立を含めた全体の志望者も減少しており、都立高志望率の急落には私立高校の無償化政策の影響が考えられるとされている。

(要約)

( 246991 )  2025/01/10 03:48:13  
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東京都 

 

 東京都中学校長会は8日、2025年度の高校志望予定調査の結果を発表した。全日制高校の志望者のうち、都立高を第1志望にした人の割合は66・97%で、前年度調査から5・01ポイント下落した。70%を切るのは31年ぶり。1976年度の調査開始以来、過去最低となった。 

 

 調査は昨年12月、都内公立中に通う3年生7万7856人を対象に実施した。第1志望が都立高全日制の人は前年度比3711人減の4万5720人。人気の高い高校で減少が目立ったという。 

 

 志望倍率が最も高かったのは、普通科が豊島(豊島区)の2・19倍、専門学科が園芸(世田谷区)・動物科の2・17倍だった。私立などを含めた全日制高校全体の志望者は、3年生の88・02%の6万8529人(前年度比513人減)で、9年連続で減った。 

 

 都立高全日制の志望率は前年度まで2年連続の上昇だったが、一転して過去最低に急落した。今年度から、私立を含めた高校授業料の実質無償化事業の所得制限が撤廃され、私立を志望する家庭が増えたとみられる。 

 

 同会の担当者も、志望率の急落について「無償化の影響があるのではないか」と話した。都内の学習塾でつくる「東京私塾協同組合」の長原糸恵(いとえ)専務理事は「予想できた結果だ。私立は大学受験を見据えた授業を行うところも多い。選択する生徒は今後も増えるだろう」と語った。 

 

 

 
 

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