( 247754 )  2025/01/11 15:41:07  
00

滝沢氏が率いる芸能事務所「TOBE」の勢いが2024年後半にも注目され、旧ジャニーズ所属タレントが出場しなかった紅白歌合戦に初出場した「Number_i」が話題となった。

TOBE所属のタレントたちが音楽番組で活躍し、滝沢氏の手腕が評価される一方、批判もある。

滝沢氏はジャニーズを退所してTOBEを立ち上げた経緯も紹介され、TOBEにはNumber_iを含む旧ジャニーズ所属タレントが多く在籍していることが指摘されている。

(要約)

( 247756 )  2025/01/11 15:41:07  
00

photo by gettyimages 

 

滝沢秀明氏率いる芸能事務所「TOBE」の勢いを見せつけられた2024年後半。 

 

なんといっても注目を集めたのは、旧「ジャニーズ事務所」(現「STARTO ENTERTAINMENT」)所属のタレントが出場しない昨年大晦日の『紅白歌合戦』(NHK)に、初出場を果たした「Number_i」でしょう。 

 

Number_iは「King & Prince」メンバーだった平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんの3人からなるグループ。旧ジャニーズを退所した3人が滝沢氏のTOBEに移籍し、昨年1月1日にデビューしたばかりでしたが、民放各局の音楽番組に出演しまくっただけでなく、紅白出場という快挙を成し遂げたわけです。 

 

ほかのTOBE勢としては、「IMP.」が昨年11月に『ベストヒット歌謡祭2024』(日本テレビ系)、『ベストアーティスト2024』(日本テレビ系)、昨年12月に『2024 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)といった大型音楽番組へ立て続けに出演。IMP.はジャニーズのJr.内グループだった「IMPACTors」の7人が、全員揃ってTOBEに移籍して一昨年8月にデビューしたのですが、移籍後の活躍が目覚ましいのです。 

 

元「V6」の三宅健さんもTOBEに移籍しており、昨年大晦日から今年元日に年越し放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)にソロアーティストとして出演。昨年12月に放送された『マッハ雑学!』(テレビ東京系)ではMCを務めました。 

 

また元「Kis-My-Ft2」でTOBEに移籍した北山宏光さんも、ソロアーティストとして昨年11月放送の『テレ東音楽祭スペシャル1964→2024』(テレビ東京系)に出演するなどしていたのです。 

 

このように昨年後半はTOBEタレントたちが音楽番組を席巻していたため、滝沢氏の手腕を改めて高く評価する声が数多くあがっていました。 

 

しかし、一方で滝沢氏の手腕を疑問視する声もあり、限界を感じさせる要素もいくつかあるのです。 

 

 

photo by gettyimages 

 

滝沢秀明氏は2018年いっぱいで芸能活動を辞めて引退し、2019年からジャニーズ事務所の副社長、ジャニーズJr.の育成を担う「ジャニーズアイランド」の社長に抜擢されていました。同年、社長だったジャニー喜多川氏が亡くなったため、滝沢氏がジャニーズの柱となっていくのだろうと誰もが予想していたのです。――が、2022年10月にジャニーズ副社長、ジャニーズアイランド社長の役職から退任。 

 

そのまま退所してジャニーズと決別しました。 

 

その約半年後となる2023年3月、自らが社長を務めるTOBEを立ち上げ、Number_iやIMP.といったグループを次々とテレビ露出させていったというわけです。 

 

特にすさまじい人気を誇っているのが、元King & Princeの3人からなるNumber_iなのは言わずもがな。 

 

グループの方針として、現在テレビ出演は音楽番組だけに絞っているようで、バラエティ番組などには出演していないものの、3人揃ってマクドナルド(チキンマックナゲットなど)やコーセー(雪肌精)といったナショナルクライアントのCMに出演。個人でも平野さんがサントリー(サントリージン翠)、岸さんが池田模範堂(ヒビケア)のCMに出演するなどしています。 

 

Number_iは、稼働日数がわずかでギャランティが非常にいいCMで荒稼ぎしており、TOBEの収益の大黒柱を担っているのです。 

 

photo by gettyimages 

 

しかし、です。 

 

裏を返せば大人気で“しっかり売れている”のはNumber_iぐらいで、三宅健さんや北山宏光さん、IMP.が大人気とは言い難いのが現状。 

 

一昨年にデビューしたIMP.はまだまだ伸びしろがあるでしょうが、1995年にV6でデビューしていた三宅さんや、2011年にKis-My-Ft2でデビューしていた北山さんが、これから新規ファンを数多く獲得していくのはなかなか難しいかもしれません。 

 

しかも忘れてはいけないのが、Number_iも三宅さんも北山さんもIMP.も旧ジャニーズからの移籍組だということ。 

 

誤解を恐れずに言いますと、旧ジャニーズ所属時代に築き上げた彼らの人気をそのまま引き継いだだけで、TOBEがゼロから育て上げた人材ではないのです。IMP.はデビュー前だったためひとくくりにはできませんが、Number_iはKing & Prince、三宅さんはV6、北山さんはKis-My-Ft2という、ジャニーズの看板のもと絶大な知名度を獲得していた各グループの恩恵を、TOBEが最大限享受しているという構図は否めません。 

 

Number_iをはじめとした彼らが、TOBE移籍後にどれだけの新規ファンを獲得しているかは定かではありませんが、ファンの大半は旧ジャニーズ時代からスライドして支持してくれている方々でしょう。 

 

旧ジャニーズを退所したタレントたちに、音楽番組やCMといった仕事を取って来る営業力は素晴らしい。ですが、その営業が実ったのも“元キンプリ”“元V6”といったブランドが、多大な後押しになっていたことは想像に難くありません。 

 

TOBEは辞めジャニの“受け皿”になっているのは事実であり、SNS界隈で「ジャニーズ2号店」「ジェネリックジャニーズ」などと揶揄されてしまうのも納得の状況なのです。 

 

記事の続きは【滝沢秀明、もはや能力の限界か…新グループに残された「大きな懸念」と「ジャニーズの呪縛」】から。 

 

堺屋 大地(恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー) 

 

 

 
 

IMAGE