( 249314 )  2025/01/14 17:24:17  
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東京女子医大の元理事長である岩本絹子容疑者が、給与2000万円を不正に得た疑いで逮捕された。

家宅捜査で1億5000万円の現金や金塊2キロ、ブランド品が大量に見つかった。

容疑は背任であり、大学に損害を与えたとされる。

岩本容疑者は報酬の一部をキックバックさせていたこともわかっている。

彼女は医大のトップに就任した際、不祥事や経営悪化に直面し、人件費削減や医療施設の廃止を行っていたが、医療の質は低下し、退職者も多かった。

岩本容疑者は不正な取引で私腹を肥やしていた。

東京女子医大は患者数の激減や経営の悪化に悩まされており、学費を急激に上昇させるなど、経営の危機的状況に立たされていた。

(要約)

( 249316 )  2025/01/14 17:24:17  
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昨2024年3月には、 給与2000万円を不正に得たとして、東京女子医大・岩本絹子理事長(当時)宅に家宅捜査(C)共同通信社 

 

 13日、背任容疑で逮捕された東京女子医大元理事長の岩本絹子容疑者(78)。昨年7月、捜査を進めていた警視庁の捜査員が岩本容疑者のマンションを捜索して度肝を抜かれた。 

 

「納戸にあった大きなスーツケースを開けたら帯封付きの札束があふれ出てきた。総額は1億5000万円。その横には金塊2キロが積み上げられていて、部屋の中はブランド品が山のようにあったのです」(捜査関係者) 

 

 逮捕の直接容疑は新校舎建設のアドバイザーの1級建築士の報酬1億2000万円を不正に支出して大学に損害を与えた背任容疑。もっとも岩本容疑者はこの不正報酬から3700万円をキックバックさせていたことも分かっている。 

 

 このベラボーな守銭奴が東京女子医大のトップになったのは、同大学付属病院の不祥事がきっかけ。2014年に2歳の男児が医療事故で死亡、01年には12歳の女児が外科手術ミスで死亡。診療報酬の優遇措置がストップし患者も激減して大赤字。そこで副理事だった岩本容疑者が経営再建を任された。 

 

 もっともやったことは人件費の削減と赤字の医療施設の廃止。表面上の赤字は解消したものの病院の質は低下するばかり。昨年までの7年間で、職員の2割が「やってられない」と退職。岩本容疑者は意に沿わない医師や幹部を次々に閑職に飛ばしてイエスマン理事会体制をつくって自分の報酬とリベートで私腹を肥やしてきた。医大なのに自分の病巣は取り除けず、ついに警視庁のメスが入った。 

 

  ◇  ◇  ◇ 

 

 東京女子医大では医療ミスによる死亡事故など不祥事が相次ぎ、患者数が激減。経営の悪化が表面化していた。そのしわ寄せが大学にも及び、21年度の新入生から6年間の学費を一気に約1200万円も上げたのだ。●関連記事【もっと読む】『東京女子医大がご都合主義の学費値上げで偏差値急落…早稲田大学への“身売り説”が急浮上』で詳報している。 

 

 

 
 

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