( 252234 )  2025/01/20 05:46:29  
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覆面パトカーは一般車と見分けがつかない外見を持ち、交通違反を取り締まる車両、捜査などで用いる車両、要人警護を担う車両の3種類がある。

一般的には無難なボディカラーを採用し、高性能なセダンが多い。

警視庁の覆面車両ではカスタムが施されたものもある。

ナンバープレートや走り方などで判別可能。

交取覆面は交通違反取り締まりのため、遵守して走行する特徴があり、警察車両に過度に警戒する必要はない。

(要約)

( 252236 )  2025/01/20 05:46:29  
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 街で見かける「警察車両(パトカー)」にはさまざまな種類がありますが、白と黒のパトカーが一目で“それ”とわかる一方で、周囲のクルマと見分けがつかない警察車両も存在しています。 

  

 それが「覆面パトカー」です。 

 

覆面パトカーの特徴は? 

 

 覆面パトカーは、普段は一般車と同じような見た目をしており、緊急走行をしていない時は覆面パトカーであることを見抜くことは難しいかもしれません。しかし、車両や走り方などに特徴があるとされています。 

 

 覆面パトカーは主に3種類あり、交通違反を取り締まる車両(交取覆面)、捜査などで用いる車両(捜査用覆面)、要人警護を担う車両です。 

 

 そのなかでも交取覆面は、正式には「交通取締用四輪車」といい、青い制服と白いヘルメットを着用した交通機動隊や高速道路交通警察隊の隊員が2人1組で乗車。 

 

 速度違反の検挙や事故処理のほか、一時停止が必要な交差点や転回禁止場所、指定方向外進行禁止の交差点といった、違反になりやすかったり、事故の多い場所で警戒にあたっています。 

 

 交取覆面は違反車両の追跡や事故処理などを行うことから、使用されるクルマは動力性能が高く、後席に乗車することが可能な「高性能な国産4ドアセダン」が多い傾向にあります。 

 

 一部で例外があるものの、多くの覆面パトカーでは「白」「黒」「グレー」「シルバー」といった、無難なボディカラーを採用。取り締まりがしやすいように、地味な色を選択することで周囲のクルマと見分けるのが難しくなっています。 

 

 交取覆面の具体的な車種は、トヨタ「クラウン」「マークX」「カムリ」や日産「スカイライン」といったセダンが多いとされています。 

 

 また、国や都道府県の限られた予算のなかで多くの覆面車両を導入することから、「ホワイトパール」といった追加費用が必要なボディカラーは選ばれません。 

 

 同様に、エアロパーツやスポイラー、コーナーセンサー、コーナーポールなど、オプションパーツもほとんど装着されないのですが、警視庁が導入したマークXは、モデリスタブランドが手掛けた高性能タイプ「+Mスーパーチャージャー」仕様が存在するほか、カムリにTRDのフルエアロを装着した車両など、カスタムが施されている交取覆面もあります。 

 

 さらにはスバル「WRX」(先代・埼玉県警)といった変わり種も存在。しかもこのWRXでは派手なブルーの車両も運用されており、逆に目立つことから、交取覆面と認識されることは少ないようです。 

 

 なお、捜査用覆面としては、スズキ「キザシ」やトヨタ「アリオン」などが多く、とくにキザシは一般に販売された車両よりも覆面パトカーのほうが多いとされ、街で同車を見かけたら基本的に警察車両だと思ってもいいでしょう。 

 

 そして、覆面パトカーは警察車両ならではの専用装備が装着されます。 

 

 車両自体の特徴として、ルーフには格納式の赤色灯が搭載されるため、ルーフの一部が四角く切り取られていること、一部では無線用の後付けアンテナが不自然に備えられていること、濃いスモークフィルムが貼られて外から車内が見えないことなど、取り締まり必要な装備が搭載されています。 

 

 

 ほかにもナンバープレートを確認することも、覆面パトカーを判別するポイントとなります。 

 

 というのも、各都道府県警察は、それぞれの管轄内で取り締まるというルールがあり、例えば神奈川県警が東京都内で取り締まりを行うことはありません。 

 

「地元のナンバープレートかどうか」を確認すれば良いというわけのですが、ただし、高速道路などでは都道府県境をまたいで交通違反を取り締まることも。 

 

日産「スカイライン」の覆面パトカー 

 

 神奈川県警の交取覆面が、東京都内の最初の出口までの区間で違反車両を取り締まるといったことは日常的に行われているので、その点は注意が必要です。 

 

 そして、交取覆面を見分けるのに最もわかりやすい点が、特徴的な走り方でしょう。 

 

 交取覆面は「交通違反を取り締まる警察車両」という立場ですので、制限速度を厳守したり、ウインカーをルール通りに点灯させる、高速道路など複数の車線がある場合は、左側車線を走行するなど、お手本のように走ります。 

 

 また、違反車を見つけるとすぐに進路を変えたり、スピードを上げて追跡を開始するので、制限速度で走行しているセダンが急加速するといった走り方も、交取覆面らしい動きだといえそうです。 

 

※ ※ ※ 

 

 交通ルールを厳守すれば、交取覆面や警察車両に対して過度に警戒する必要はありません。 

 

 警察車両は違反や事故が多い道路で重点的に取り締まりを行っていることから、「警察車両が走行している=運転に注意が必要な道路である」と捉えることもできます。 

 

 交取覆面が走行していることがわかったら、必要以上に意識することなく、普段通り安全運転に努めましょう。 

 

くるまのニュース編集部 

 

 

 
 

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