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兵庫県議会の百条委員会で斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を調査していた竹内英明元兵庫県議が突然死亡した。

竹内氏は自殺とみられ、知事もSNSの利用について呼びかけた。

竹内氏の元同僚は、竹内氏がネット上の誹謗中傷で精神的に追い詰められていた可能性を指摘している。

(要約)

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死亡した元兵庫県議・竹内英明さん 

 

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を調べる県議会の百条委員会で、委員を務めていた元兵庫県議の竹内英明さんが18日夜、死亡しました。自宅から遺書は見つかっていませんが、自殺とみられます。これを受けて、斎藤知事は20日朝、SNSの冷静な利用を呼びかけました。 

 

ひょうご県民連合・上野英一県議 

 

 元同僚のひょうご県民連合・上野英一県会議員は… 

 

(上野英一県議) 

 「いろんなメール拡散されているのを竹内氏自身が懇意にしている人から見せられたり、いままで自分が頑張ってやってきた、信頼のおける支持者の人から『どうなのか』と言われ、それまでの自分の自信が全部崩壊したのでは」 

 

 最後に2人が会ったのは去年11月18日。その日は兵庫県知事選の翌日で、竹内県議が突然、議員辞職した日でもありました。その理由について当時、上野県議は… 

 

(上野英一県議) 

「優秀な議員を追い込んでしまうネットの怖さ。そして、それを武器として使って選挙をやる怖さ。ネットの暴力が拡散して、本人だけでなく家族が狂乱状態になってしまった」 

 

「辞職してからもデマを流され、本人の状態は悪化」と知人 

 

 知事選の期間中、告発文書を調査する県議らに相次いだSNS上での誹謗中傷。竹内県議も対象のひとりで、辞職したあとも投稿が止むことはありませんでした。 

 

(竹内元県議に近い関係者) 

「時間が解決してくれると思っていましたが、辞職してからもずっとデマを流され、年末くらいから深刻な状況でした。最近は病院にも通っていて、なんでこんなことになってしまったのか…」 

 

N党・立花氏の投稿を県警トップが否定 

 

 こうした中、竹内元県議を巡って、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏は、自身のYouTubeチャンネルで「任意の取り調べを受けていた」「逮捕されるのが怖くて自ら命を絶った」などと発信。ネット上で拡散されました。 

 

 これに対し、兵庫県警のトップ・村井紀之本部長は20日、「個別案件の捜査について言及することは通常は差し控えているが、事案の特殊性を鑑みて答弁させていただく。竹内元議員については、被疑者として任意の調べをしたこともないし、ましてや逮捕するといったようなお話は全くない。全くの事実無根であり、明白な虚偽がSNSで拡散されていることについては、極めて遺憾である」と立花氏の投稿を完全否定しました。 

 

 なお、立花氏は20日未明、「警察の捜査妨害になる可能性がある」として、当該の動画を削除しています。 

 

 

斎藤元彦知事 

 

 SNSの運用をめぐり混乱が続く兵庫県。20日、取材に応じた斎藤知事は… 

 

「SNSなどによる誹謗中傷、人の心や気持ちを傷つけることはしてはいけない行動だと思う」 

 

(Q立花氏やネット上での誹謗中傷に対してのリアクションやメッセージは?) 

「SNSについては、誹謗中傷や人を傷つけるような運用っていうのは良くないということは申し上げているので、それをこれからもしっかりと伝えていく。これは条例制定なども通じて、そういった仕組みづくりも含めて、これからも県民の皆さんに伝えていきたい」 

 

 厚生労働省は、悩みを抱えている人には1人で悩まず、「こころの健康相談」などの相談窓口を利用するよう呼び掛けています。 

 

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」  

0570-064-556 

 

▼「♯いのちSOS」  

0120-061-338  

 

▼「よりそいホットライン」 

0120-279-338 

 

▼「いのちの電話」  

0570-783-556 

 

 

 
 

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