( 253151 ) 2025/01/21 19:41:15 0 00 中居正広、フジテレビ本社(C)ピンズバNEWS
元SMAPリーダーで国民的タレント・中居正広(52)の“解決金9000万円女性トラブル”。フジテレビ幹部が関与しているとも報じられ、港浩一社長(72)が会見を開く事態にまで発展したが、同社への批判は止まらず、拡大の一途をたどっている。
港社長は1月17日午後の会見で一連の騒動を謝罪。中居と被害女性間のトラブルについて2023年6月の発生直後から「認識していた」とも明らかにしたが、「当時の判断として、事案を公にせず、他者に知られずに仕事に復帰したいという女性の意思を尊重し、心身の回復とプライバシーの保護を最優先に対応」したと説明した。
今後は新たに設置する第三者の弁護士を中心とする「調査委員会」を立ち上げる方針で、調査の対象には港社長自身も含まれるとした。
フジテレビ幹部が問題の会食をセッティングしたという報道については「社員への聞き取りや通信履歴などを含めて、調査確認を行なった結果を発表したが、この点も調査委員会に委ねたい」とコメント。女性アナウンサーを接待の場に連れていくことが常態化していたのかという質問には「番組などの活動にあたって、取引先と懇親の場を持つことはある」「(性的接触については)全くないと私は信じております」と語った。
「調査委員会を立ち上げて、中居さんと被害女性との間でどのようなトラブルが生じたのか、そこにフジテレビの幹部社員がどう関与していたのかを究明することになるのでしょうが、中居さんと女性の間には守秘義務契約もあり、調査は難航すると見られています」(民放キー局関係者)
1月17日、フジテレビの親会社にあたるフジ・メディア・ホールディングスは公式サイトに《当社子会社に関する報道及び『グループ人権方針』の徹底について》と題した文書を公開。フジテレビに対し、《客観性をもって事実の調査及び検証を行うよう要請し、対応を進めております。今後、第三者である弁護士を中心とする調査委員会により調査及び検証を行い、調査結果を公表する予定です》とした。
前出の民放キー局関係者は言う。
「港社長の会見は中継されることなく、記者クラブ加盟メディアしか入れないという閉鎖的なものだったことに批判が殺到しましたが、立ち上げるのが『第三者委員会』ではなく、『第三者である弁護士を中心とする調査委員会』としている点にもツッコミが寄せられていますよね」
Xには、
《「第三者委員会」と「第三者の弁護士を中心とする調査委員会」は全く違います》 《追及される奴が雇う弁護士の調査委員会w》 《第三者委員会では、ないんやと。どこまでも腐りきるとはこのこと》
といった厳しい意見が寄せられてしまっている。第三者委員会とは、日弁連が規定する「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に基づく組織のこと。
その調査対象となる中居の女性トラブルを最初に報じたのは、24年12月19日発売の『女性セブン』(小学館)だった。
“密室のトラブル”が起こったのは23年にあった会食の席でのこと。当初、会食は中居とフジテレビ幹部の男性A氏、女性で行なわれる予定だったが、A氏が急遽来られなくなり、中居と女性の2人きりに。その後、密室内の2人の間に《深刻な問題が発生し、トラブルに発展した》と報じられた。
トラブル後、中居と女性側で代理人を立てた話し合いが持たれ、中居が9000万円という額の解決金を支払ったという。中居の所属事務所は代理人弁護士を通じて《以前に双方の話し合いにより、解決しておりますことをご理解ください。お互いに守秘義務がありますので、対外的にお答えすることはありません》と回答した。
一連の報道を受け、中居は日本テレビの『ザ!世界仰天ニュース』を降板。さらに1月20日には冠番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の打ち切りと『THE MC3』から中居が降板することをTBSが発表した。
「1月17日の会見で港社長が言及したように、フジテレビは一貫して幹部社員A氏のトラブルへの関与を否定しています。ただ、そのトラブル当日は関与していなくても、別の日はどうだったのか……。『週刊文春』(文藝春秋)には被害女性のX子さん自身が、A氏の誘いが中居さんとの最初の会食のきっかけだったと話していますし、1月20日のスポーツニッポンの記事にもトラブルになった23年6月の会食の2年ほど前に開催された、A氏がセッティングした食事会で中居さんとX子さんは親睦を深めたとあります。
報道の通りなら、A氏が中居さんとX子さんをプライベートで引き合わせたということになりますが、その後、2人は一緒に仕事をする仲になり、23年6月にトラブルに発展することになったと……。この辺りの詳細、A氏が中居さんとX子さんの関係にどう関与していたのかを明らかにすることが、問題解明のためには重要になってくるはずです。
知り合ったきっかけはA氏かもしれないが、あくまでもトラブルは大人の男女間のものではないか、という意見が一部にはあります。その一方で、フジ幹部のA氏の動きから始まった仲で、中居さんとの会食も業務の延長で、X子さんは中居さんからの誘いを無下に断るとA氏にも会社にもダメージが出て、自分の仕事にも良くない影響が出る恐れがあるから断れなかった、という考えもある。トラブルに関して今、その2つの見方が言われています。これも、聞き取り調査によって見えてくるはずだとは思われますが………」(前出の民放キー局関係者)
中居と被害女性X子さんの間で何が起こったのか、何が真実なのか突き止めるためには、両者の間をつないだとされるフジテレビ幹部社員のA氏、そして中居本人もしくは代理人弁護士、X子さんもしくは代理人弁護士へのヒアリングが必要になってくるはずだ。
「港社長は会見で《社員への聞き取りや通信履歴などを含めて》と説明しましたが、今後立ち上がる調査委員会はA氏にはさらに詳しく話を聞くことはできるでしょうが、中居さんとX子さんには守秘義務契約があり、これを簡単に突破することはできないはずです。また、X子さんがフジテレビに対し、かなりの怒りを示していることもあり、協力が得られるのかも現状は見えていませんよね……」(前出の民放キー局関係者)
1月8日発売の『週刊文春』では、X子さんが新たな告白をし、X子さんが中居から《意に沿わない性的行為を受けた》と彼女の関係者も証言。X子さんが当時、仕事上のつながりが深かったアナウンス室部長・佐々木恭子アナウンサー(52)に相談していたこと、佐々木アナが問題に真摯に対応できていなかったとも記事では指摘していた。
1月17日発売の『週刊ポスト』(小学館)の取材に、X子さんは関与を認めないフジテレビの姿勢について「ビックリします」と話し、「そういう会社だよな」とあきらめの気持ちが強いとも明かしている。
前出の民放キー局関係者は続ける。
「そしてそもそも、調査をするのが第三者委員会ではなく、第三者である弁護士を中心とする調査委員会といいますからね。そんなことはないと信じたいですが、万が一にもフジテレビ側に都合のいい組織だとしたらとんでもない話ですし、厳格な調査がなされないと思える調査委員会であるならば、X子さんサイドは協力しないでしょう。
ただ、幹部社員のA氏と中居さんへのヒアリングだけではトラブルの真相を解明することはできない。守秘義務契約、X子さんのフジテレビへの不信感と強い怒り——これらがハードルとなり、調査が上手く進まないのではないか、時間が相当かかってしまうのではないか、という話がテレビマンの間でも出ていますね……」
トヨタ自動車、NTT東日本、明治安田生命保険、アフラック生命保険、第一生命保険、日本生命保険、日産自動車、花王、セブン&アイ・ホールディングス、日本マクドナルドホールディングスといった日本を代表する50社以上の企業が、フジテレビで放映するCMを差し替えるなどの措置を取ることが決定。
未曾有の危機に直面しているフジテレビ——調査委員会はトラブルの真相を早急に解明し、視聴者とスポンサー企業の信頼を取り戻すことはできるのだろうか。
ピンズバNEWS編集部
|
![]() |