( 253294 )  2025/01/22 05:26:16  
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雪道を走る際に4WDが最も安全だと言われているが、FFとFRのどちらが雪道でより安全なのか解説。

FF車は前輪にエンジンがあり、雪道でも比較的安定して進むことができる。

一方、FR車は後輪にエンジンを搭載しており、雪道や凍結路での駆動力の伝達が苦手。

4WDは雪道で強いと一般的に知られているが、JAFの実験ではFF車と比較して制動能力に大きな差はなかった。

雪道走行時はどの駆動方式でも慎重な運転が重要であり、寒冷地仕様を選択することも推奨される。

(要約)

( 253296 )  2025/01/22 05:26:16  
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 多くのクルマに採用されている駆動方式の、「FF(前輪駆動)」、「FR(後輪駆動)」、「4WD(4輪駆動)」。 

  

 この3つのうち、雪道を走る際にもっとも安全だと言われるのが4WDですが、では残りのFFとFRではどちらがより雪道で安全なのでしょうか。 

  

 4WDが本当に雪道に強いのかも含めて、解説します。 

 

「4WDが雪道に強い」は常識だが、他の駆動方式は? 

 

 前提として、どのような駆動方式であったとしても、ノーマルタイヤのままで雪道を走るのは極めて危険であり、スタッドレスタイヤやチェーンを装着することが必須。 

 

 この記事で解説するのは、そのような対策をきちんとしたうえでの比較です。 

 

 まずFF車は、フロントにエンジンがあるため、そのぶん駆動する前輪2本に荷重がかかります。 

 

 前輪が地面に押し付けられると、効果的に駆動力を路面に伝えることができるので、雪道でも比較的安定して進むことができるでしょう。 

 

 対してFR車は、FF車と同じくフロントにエンジンを搭載しているものの、駆動するのは車体の後ろに配置された後輪2本。 

 

 そのため、発進時には駆動する後輪に充分な荷重がかからないため、駆動力を路面に伝えるのが苦手で、また上り坂では後輪が横滑りすることも。 

 

 このように雪道や凍結路ではタイヤが空転してしまうことが多く、直線の道やカーブでもアクセル操作を誤るとスピンする可能性があります。 

 

 上記の理由から、雪道を走る際にはFF車の方が安全ということになりますが、たとえFF車は直進するのが得意だとしても、雪道や凍結したカーブを曲がる際には安全のためにスピードを落としましょう。 

 

 では、4WDが雪道に強いというのは本当なのでしょうか。 

 

FRでも慎重に運転すれば雪道走行も可能 

 

 JAF(日本自動車連盟)が行った雪上走行テストによると、FF車と4WD車に新品のスタッドレスタイヤを装着して登坂実験をしたところ、20%の勾配になるとFF車は途中でスリップする一方で、4WD車は登ることに成功。 

 

 やはり4WD車のほうが雪道に強いことが明らかになりました。 

 

 しかし、停止する際の「制動能力」については、同じくJAFの雪上走行テストでFF車と4WD車に大きな差がないことが証明されています。 

 

 駆動方式に関わらず、雪道では慎重な運転を心がけなければなりません。 

 

 ちなみに、多くのクルマには「寒冷地仕様」が用意されています。 

 

 本来FFやFRがメインの車種でも4WDになっていたり、寒冷地用の装備が取り付けられていたりするので、降雪地域で使用することを目的にクルマを購入するのであれば、寒冷地仕様を選ぶと良いでしょう。 

 

※ ※ ※ 

 

 スタッドレスタイヤやチェーンの装着といった基本的な対策をすることを前提としたうえで、FF車とFR車を比較した場合、雪道を走る際に安全なのはFF車であることを解説しました。 

 

 ただし、FF車は直進するのが得意でも曲がる際には注意が必要であり、雪道や凍結したカーブを走行する際は安全のためにスピードを落とすべきでしょう。 

 

 また4WD車が雪道に強いことはJAFの実験によって証明されているものの、「制動能力」についてはFF車と大きな差がないことも証明されており、駆動方式に関わらず、雪道では慎重な運転を心がけることが大切です。 

 

パワーボム 

 

 

 
 

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