( 254054 )  2025/01/23 16:21:33  
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2024年の貿易統計(速報)によると、日本の貿易収支は5兆3326億円の赤字となり、4年連続の赤字ではあるものの、前年比で赤字幅が44・0%減少した。

輸出額は前年比6・2%増の107兆913億円となり、中国向けなどの半導体製造装置や米国向けの自動車などが増加した。

一方、輸入額は1・8%増の112兆4238億円で、米国からの電算機類やチリからの非鉄金属鉱が増加したが、エネルギー関連は減少した。

円安の影響で、輸入は数量ベースで2・5%減少したが、金額は増加した。

(要約)

( 254056 )  2025/01/23 16:21:33  
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財務省 

 

 財務省が23日発表した2024年の貿易統計(速報)によると、全体の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5兆3326億円の赤字だった。貿易赤字は4年連続だが、赤字幅は前年(9兆5220億円)から44・0%減となった。 

 

 円安の影響などで、輸出額は前年比6・2%増の107兆913億円となり、比較可能な1979年以降で最大となった。増加は4年連続で、100兆円超えは2年連続となる。中国向けなどの半導体製造装置が27・2%増と大きく伸びたほか、米国向けのハイブリッド車(HV)を中心に自動車も3・7%増えた。 

 

(写真:読売新聞) 

 

 輸入額は1・8%増の112兆4238億円で、2年ぶりに増加に転じた。米国からのパソコンなど電算機類が31・7%増、チリからの銅など非鉄金属鉱が14・7%増だった。一方、エネルギー関連は価格が下落したことで減少が目立った。オーストラリアなどからの石炭が22・9%減、サウジアラビアなどからの原粗油は4・4%減だった。 

 

 24年の平均為替レートは1ドル=150円97銭で、前年(140円17銭)より10円以上の円安だった。この影響で、輸入は数量ベースで2・5%減となったが、金額は前年を上回った。 

 

 財務省が同日発表した24年12月の貿易収支は1309億円の黒字となった。黒字は6か月ぶり。輸出額は前年同月比2・8%増の9兆9106億円、輸入額は1・8%増の9兆7797億円だった。 

 

 

 
 

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