( 255004 )  2025/01/25 07:02:26  
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井上尚弥が金芸俊に4回2分25秒でKO勝利し、ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチで防衛に成功した。

金芸俊はボディーパンチでダウンを喫し、号泣してコーナーに頭をつけた。

金芸俊は井上に挑戦した理由を説明し、「速くて強い」と語る一方、井上は「後悔しています」と苦笑いした。

金芸俊は「トラブルメーカー」の異名を持ち、日本人相手に7戦全勝の実績があり、「日本人キラー」として知られていた。

両者ともに戦闘後に相手を尊重し、会場から拍手が送られた。

(要約)

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 4回、金芸俊(左)からダウンを奪う井上尚弥(撮影・堀内翔) 

 

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ) 

 

 WBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=に4回2分25秒KO負け。試合後はコーナーに頭をつけ、号泣した。 

 

 1回は両者慎重な立ち上がり。2回は井上のパンチに金がコーナーに追い詰められる場面もあったが、左ストレートを繰り出すなどして応戦した。ただ、2回が終わった時点で左目下が黒ずみ、ダメージを感じさせた。 

 

 3回、井上のパンチをもらった直後、グローブで「来い」のジェスチャー。しぶとく井上に食らいついたが、4回、井上のボディーから動きが止まった。それでも、自分のあごを指し、再び「来い」のジェスチャー。直後にそのあごに右ストレートを食らい、ダウンした。両膝をついたままもん絶すると、セコンドからタオルが投げ込まれて決着。敗戦に涙が止まらず、悔しさを隠せなかった。 

 

 金は「来い」とジェスチャーした理由について、「私の戦略としては井上選手が私に近づいて、近づいてきた後に私がパンチを打ちたかった」と説明。井上は「速くて強い」とし、対戦を受けたことに「負けたので後悔しています。半分冗談、半分本音です」と苦笑いした。 

 

 「トラブルメーカー」の異名を持つ金はこれまで対日本人7戦全勝の「日本人キラー」。昨年12月24日に戦う予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)の2度にわたる左目負傷により1カ月延期となった上で、試合13日前に挑戦者変更で、金に白羽の矢が立った。 

 

 韓国にとっては、WBC世界フェザー級王者だった池仁珍が07年7月に負傷により王座剥奪されて以来、17年6カ月ぶりの王座誕生の期待がかかった。世界戦での「日韓戦」は13年11月のWBA世界バンタム級王座戦で王者亀田興毅-挑戦者孫正五戦以来、11年2カ月ぶり。当時は亀田が判定で防衛に成功した。 

 

 井上はリング上のインタビューで「急きょ対戦を受けてくれた金選手ありがとうございましました」と感謝。金が退場の際にはインタビューを止め、会場から拍手が送られた。 

 

 

 
 

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