( 255106 ) 2025/01/25 15:57:55 0 00 激震の最中にいるフジテレビ。系列局の経営悪化が懸念されている
テレビ局でありながら、テレビカメラをNGにし、さらに限られた記者だけという、“史上最低レベル”の記者会見を行って袋叩きにされたフジテレビ。スポンサー離れが加速してCM差し止め70社超、一社提供の番組の放送休止をスポンサーが要求するという前代未聞の事態に陥っている。窮地に立たされているフジテレビの局員はいま、何を思うのか。
制作会社のプロデューサーが呆れた口調で言う。
「フジの若手局員は港浩一社長(72)が『局員の関与は一切ない』と否定した時から、白い目で見ていました。調査もしていないのに”問題はない”と言い切ってしまう姿勢は、今の時代にそぐわない。この初期対応で“港社長は古いタイプの人間だ”ということがわかり、少なくない若手が不信感を抱いています」
トップが最初の対応を間違えたことで窮地に立たされる――そんな企業をフジテレビもこれまで数多く取材し、報道してきたであろうに、なぜ自らの身にふりかかった時に、同じ間違いを繰り返してしまうのか。
上層部の姿勢に公然とNOを突き付ける局員も出てきているという。
「昨年末、こんな巨大トラブルが起きているにもかかわらず、フジテレビは毎年恒例の、局員総出の大縄跳びを開催しました。このイベントには港社長も参加していたんですが、若手と中堅のかなりの数の局員が『そんなことしてる場合か!』とボイコットをしたというんです」
「ボイコットした局員は100人近かったはず」(放送作家)というこの”反乱”、「社長が参加しているのにボイコットをするなんて勇気がある」と社内でかなり噂になったという。
複雑な思い渦巻く大縄跳び大会で優勝したのはなんと、社を揺るがす大問題の渦中にいる編成幹部のA氏のチームだったという。
「A氏は“死ぬこと以外はかすり傷”というスタンスですから……。心労で出社していないと発表されたけど『ホントかよ?』と疑問を持つ局員も少なくないです。A氏は港社長が共同テレビに出向している間も欠かさず、“港浩一誕生日会”を20年以上仕切ってきた忠臣。港社長もA氏かわいさで『関与はない』と言ってしまったのではないか。記事が出てからも港社長は新年会に参加したり、ゴルフに行ったりしていたそうで、そこも反感を買っていますね」(フジ局員)
◆ホリエモンが株式を取得
グズグズの会見でさらに苦境に立たされたフジテレビ。ユーチューバーらを中心に“フジ・メディア・ホールディングスの株を買って、株主総会に参加しよう”というムーブメントが生まれ、かつてフジテレビ買収を仕掛けた堀江貴文氏(52)もさっそく株を購入したと自身のSNSで公表した。
フジテレビは1月23日、局員に向けて非公開の説明会を行った。午後5時30分からスタートし、約4時間半におよんだ説明会には全局員の9割にあたる約1000人が参加。嘉納修治会長(74)と港社長が件(くだん)のグズグズ会見について、
「失敗したと思いました」
「定例社長会見を前倒しでするという建て付けでやってしまった」
「(カメラを入れなかったことについて)あり得ないことをした。深く反省している」
などと反省の弁を述べ、局員たちからため息が漏れたという。
大御所放送作家が嘆く。
「フジ社内では『ホリエモンに買われるくらいなら、元ZOZOの前澤友作さん(49)に買ってほしい』という声があがっていましたよ」
中居正広氏(52)の冠番組は全6本が打ち切りとなったが、お蔵入りとなる他局の収録済み回の制作費は、フジが負担することになるのだという。
「トラブル自体は解決しており、刑事事件にもなっていない。番組終了は局の判断ですから、中居には請求できないみたいです。打ち切りは覚悟していましたが、全額回収できるかどうか不安ですよ……」(番組スタッフ)
1月27日にはフルオープン形式で記者会見を行うとアナウンスしたフジテレビ。自らの手で膿を出し切り、去って行ったスポンサーや視聴者の信頼を取り戻せる日は来るだろうか。
取材・文:愛田プリン
FRIDAYデジタル
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