( 257164 )  2025/01/29 17:22:38  
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ベンツの維持費は、税金、保険料、燃料費、駐車場代、消耗品交換費用、車検費用などが含まれます。

車検費用は国産車と比べて高い可能性があり、外国車の整備費用が通常高いとされています。

ベンツの場合、任意保険料や燃料費も高くなる可能性があります。

ただし、状況によって異なり、必ずしも国産車より高いとは限らないので、個々のケースを考慮する必要があります。

(要約)

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「ベンツ」を購入したいと考えていますが、維持費の高さが気がかりです。車検費用は国産車と比べてどの程度違うのでしょうか? 

 

一般的に高級車として見られることが多い「メルセデス・ベンツ」(以下「ベンツ」)ですが、購入価格はもちろんながら、「維持費も高いかもしれない」と考える人は少なくないでしょう。 

 

維持費が高いと、毎月の生活費に大きな影響が出る可能性があります。車両代金をローンで支払っている場合はとくにそういえるかもしれません。 

 

本記事では、ベンツの維持費はどれくらいなのか、国産車と比較して解説します。 

 

維持費には、税金や保険料のほかに、燃料費や駐車場代、オイル・タイヤなどの消耗品を交換する費用、車検費用など、さまざまな要素が含まれます。 

 

カーライフは人それぞれであるため、ベンツの維持費がどれくらいかかるかは一概にいえません。頻繁に乗るドライバーと、週末だけ乗るドライバーとでは、当然走行距離や使用する燃料費などに差が出てきます。また消耗の度合いも変わります。 

 

駐車場代についていえば、自宅に車庫があるかどうか、月極め駐車場を借りる必要がある場合はどの地域に住んでいるか、といった要素によって維持費が左右されるでしょう。 

 

別の点として、ベンツと一口にいってもさまざまなモデルがあり、支払う税金は違います。さらに任意保険は、ドライバー属性(年齢や免許証の種類など)や補償内容によって保険料が異なるはずです。 

 

このように維持費は各種条件によって大きく変わる可能性があり、最終的な支払額については個々のケースを考慮する必要があります。 

 

車検費用は維持費のなかでも大きな費目と思われます。今回のケースでは車検費用をとくに気にしているようですが、ここでは自動車税種別割とあわせて車検費用にどれくらいの差があるか比較していきましょう。 

 

比較する車は、ベンツの「A 180」(型式 5BA-177184)と、総排気量が近い国産車ホンダの「フィット」(型式 6BA-GR1)を比較します。なお比較するにあたり、今回は以下の条件を用います。 

 

●グリーン化特例およびエコカー減税は考慮せず 

●車検や自賠責保険は2年ごとの支払いを想定 

●駐車場代:無料(自宅敷地内) 

●ドライバー年齢:28歳 

●東京都在住 

●2019年10月1日以後初回新規登録 

 

■自動車税種別割と車検費用 

最初に、自動車税種別割と車検費用の年額を比較したものを、表1にまとめました。なお車検費用は自動車重量税と自賠責保険などを含む「法定費用」と、点検費用や整備費用などからなります。比較をシンプルにするため、少額の印紙代については割愛します。 

 

表1 

 

 

表1 

 

※筆者作成 

 

税金や自賠責保険料の金額はベンツでも国産車でも変わりありません。今回比較している2車はどちらも、自動車税種別割と自動車重量税のカテゴリが同じであるため、差はありません。 

 

一方、車検基本料金については差が出る可能性があります。表1では約1万円としていますが、これはあくまで平均的な試算であり、実際はベンツの方が高くなる可能性があります。 

 

これは仮に整備が必要になった場合、一般的に外国車にかかる費用が国産車よりも高いといわれているためです。外国車は国産車よりも国内での流通量が少ないうえに、場合によっては海外から部品を仕入れる必要があるため、整備によりお金がかかるかもしれません。 

 

さらに流通量が少なめという点で、修理対応できる業者が国産車のケースよりも少ないことが想定されます。そのため、業者の希少性から費用が多くかかってしまうケースも考えられるでしょう。 

 

■その他維持費での差 

維持費のうち、ベンツと国産車で差が出る可能性がある項目として、以下が挙げられます。 

 

・任意保険 

ベンツだから保険料が高くなるわけではありませんが、車両保険においてベンツが高くなる可能性はあります。外国車は、流通量や海外からの部品調達などの理由から、車両保険の料率クラスが高いといわれています。そのためベンツの任意保険料は、同じ条件のフィットの保険料より高くなるかもしれません。 

 

・燃料費 

燃費は通常、車両重量が軽いほどよくなります。しかし、外国車は国産車より重量が重い傾向にあるとされ、その分燃費が落ちるおそれがあります。 

 

また燃料費については、外国車がハイオクガソリン指定が多いのに対し、国産車はレギュラーガソリンを使用できるケースが多いです。より高いハイオクを入れ続ければ、燃料費の差は走行距離が増えるほど大きくなっていくでしょう。 

 

法定費用が同じカテゴリに属する2台を比較した場合、車検費用や任意保険料、燃料費などの項目においてベンツが割高になる可能性があります。とはいえモデルやドライバーのカーライフなどにより状況は異なるため、ベンツの維持費が必ずしも国産車より高いとは言い切れないでしょう。 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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