( 257599 )  2025/01/30 16:23:12  
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バレンタインデーに向けてチョコレートの原料であるカカオが高騰しており、家計全体の負担も増加していると報道されています。

高騰により、食材の輸入コストを減らすために国内産食材を活用する取り組みも行われています。

また、恵方巻や野菜の価格も上昇しており、家計への影響が指摘されています。

ただし、野菜の価格は変動しており、2週間前と比べて安くなったと報じられています。

物価高の中で家計への負担が増加し、給料の上昇に追いつかない状況にある中、節約や省エネなどの工夫が必要とされています。

(要約)

( 257601 )  2025/01/30 16:23:12  
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日テレNEWS NNN 

 

間もなく2月で、バレンタインデーの季節も近づいてきますが、チョコレートの原料となるカカオが高騰しています。ほかにも多くのものが値上がりする中、今年は家計全体の負担が、4人家族で去年より11万円増えるとの試算もあります。 

 

   ◇ 

 

都内のチョコレート専門店に並んでいたのは、バレンタインデーに思わず自分用にも買いたくなるようなエレガントなチョコレート。しかし、その原料となるカカオ豆をめぐっては… 

 

日テレNEWS NNN 

 

シェフ・ショコラティエ 村田友希さん 

「(カカオ豆の)産地によってまちまちなんですけど、140%~300%くらいに昨対比で上がっています」 

 

世界的な不作で“カカオショック”ともいえる価格高騰が起きています。そのため、この店ではいいカカオをより安く仕入れるため、東南アジアのベトナムまで直接買い付けに。さらに… 

 

シェフ・ショコラティエ 村田友希さん 

「いろいろな食材をショコラにかけ合わせています。沖縄のバニラやシナモン、今年は九州のサフランとかも使って」 

 

食材の輸入にかかるコストを減らすため、国内の食材を積極的に採用しているということです。 

 

   ◇ 

 

百貨店のバレンタイン商戦にも今年は変化が。 

 

日テレNEWS NNN 

 

山下莉紗記者(日本テレビ) 

「カカオショックの影響などから、お菓子系ショコラが多く登場しています」 

 

高島屋では、バラの形のマドレーヌにチョコレートをかけた商品など、チョコレートと他の菓子を組み合わせた商品が、去年に比べ約2倍に増えているということです。 

 

   ◇ 

 

影響は、数日後に迫るあの“行事”にも…。 

 

栄寿し総本店 和栗良文店長 

「あまり値を上げたくないけど、今回はしょうがないかなと」 

 

節分には欠かせない恵方巻きです。 

 

日テレNEWS NNN 

 

帝国データバンクによると、コメやのりのほか、きゅうりやいくらといった具材の価格が高騰。今年の恵方巻の平均価格は、去年の958円から136円上がり、初めて1000円を超えました。この店では、去年はお客さんのために“1000円の壁”を意識しましたが… 

 

栄寿し総本店・和栗良文店長 

「今年は2000円程度にしようかなと」 

 

具材やボリュームにこだわり、倍近くに値上げすることに。 

 

栄寿し総本店・和栗良文店長 

「のりもご飯も重要ですから今年は大変。魚にしてもウニにしても、今めちゃくちゃ高いですから。どうやって仕入れるか、それが我々の腕」 

 

 

日テレNEWS NNN 

 

値上がりは野菜でも。農林水産省が28日に発表した野菜8品目の最新の価格調査では、いずれも平年に比べて値上がり。特にキャベツは平年の3倍以上になっています。 

 

“天候不順”などが原因で品薄による価格高騰が続いていましたが、ここにきて変化の兆しが見えるといいます。 

 

スーパー 青果担当者 

「一気に値段は下がってきましたね。2週間前だとこのサイズで398円で『頑張って売ってます』と。(きょうは)298円。『そこそこ頑張って売ってます』くらいで売れてますね」 

 

日テレNEWS NNN 

 

私たちが2週間前に取材したときと比べると、29日は100円も安くなっていました。 

 

スーパー 青果担当者 

「収穫量が増えてきたので、物流が増えれば値段は落ち着いてくる」 

 

そのほか、葉物のほうれん草やみず菜、えのきやしめじといったきのこも値下がりしてきたということです。 

 

買い物客 

「旬の食材にすれば少し安いので、その辺で頑張ってやりくりしている。1人だと野菜買うと多いので冷凍にして(1回)使った後でも使えるようにしている」 

 

   ◇ 

 

物価高の傾向が続く中、家計への負担は? 

 

日テレNEWS NNN 

 

第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣氏 

「今後、エコノミストの予想通り物価が上がれば、4人家族で(年間)平均11万円程度の家計負担増につながる」 

 

1人あたり2万7000円程度の物価高による負担増。このうち食費が約4割、ガソリン・光熱費が約3割を占めるといいます。 

 

第一生命経済研究所 永濱利廣氏 

「通常のインフレというのは国内景気が良くなって、たくさんものが売れて物価が上がる。こういうときは給料の方が上がるんですけど」 

 

給料が物価高に追いつかない中で、できる工夫は… 

 

第一生命経済研究所 永濱利廣氏 

「電気・ガスとか節電・省エネが効果的になりますし、携帯の契約を見直す。同様に電気も契約を見直すと安く料金が抑えられる可能性もある」 

 

(1月29日放送『news zero』より) 

 

 

 
 

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