( 258079 )  2025/01/31 16:09:35  
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東京都区部(23区)での消費者物価指数によると、生鮮野菜の値段が前年同月比36.6%上昇しており、キャベツやハクサイなどの野菜が特に高騰している。

これは、昨年の異常気象や天候不順が影響しており、野菜の育ちが悪く、品不足が起きているためだという。

また、食料品全体の物価も上昇しており、コメやチョコレートなども価格が高騰している。

生鮮食品の値動きは天候や供給量に影響されやすいため、物価全体に影響を与えている。

(要約)

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物価 

 

 キャベツは1年前の3倍超、ハクサイは2倍超の値段に――。身近な野菜の高騰が収まらない。総務省が31日に発表した1月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(速報値)は、生鮮野菜が前年同月より36.6%上がった。8年2カ月ぶりの高い伸び率だ。昨年の猛暑など「異常気象」で育ちが悪く、品不足になったことが背景にある。 

 

 都区部の指数は、物価の傾向を示す指標として、全国分に先駆けて公表される。猛暑に加えて今冬の雨不足も響いたキャベツは、204.6%の値上がりを示した。代替品として需要が高まったハクサイも112.7%上昇。ブロッコリーは87.1%、レタスも72.5%上がった。 

 

 これらの野菜は前月も大きく値上がりしていた。生鮮野菜全体の伸び率は、昨年11月が15.7%、翌12月は27.5%で、今月まで3カ月連続で前月よりも拡大した。 

 

 生鮮野菜や果物、魚介といった生鮮食品は、天候に供給量が左右されやすく、値動きが大きくなりがちだ。ただ、生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)も今月は108.7で、前年同月より2.5%上がっており、伸び率が3カ月連続で拡大した。コメ類が70.7%上昇し、比較できる1971年以降で最大の伸びを4カ月続けて更新。チョコレートも30%超の値上がりとなった。身近な食べものの高騰が、物価全体を押し上げる状態が続いている。(内藤尚志) 

 

■東京都区部で値上がりが続く主な野菜・果物(消費者物価指数の前年同月比、今年1月は速報値) 

 

      昨年12月/今年1月 

 

キャベツ  106.2%↑/204.6%↑ 

 

ハクサイ   46.5%↑/112.7%↑ 

 

ブロッコリー 54.1%↑/87.1%↑ 

 

レタス    73.1%↑/72.5%↑ 

 

ナス     35.4%↑/40.5%↑ 

 

トマト    52.3%↑/42.8%↑ 

 

ダイコン   50.9%↑/66.0%↑ 

 

リンゴ    20.4%↑/25.2%↑ 

 

ミカン    25.8%↑/37.3%↑(内藤尚志) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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