( 258851 ) 2025/02/02 04:44:40 0 00 トランプ大統領(1月30日)=AP
【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ大統領は1月31日、カナダとメキシコへの25%の関税と中国に対する10%の追加関税について、自ら表明してきた通り2月1日に発動する考えを示した。3か国が関税発動を回避する手段は「何もない」と述べた。キャロライン・レビット大統領報道官も1月31日の記者会見で、関税は2月1日に「発動する」と明言した。
米東部時間1日午前10時(日本時間2日午前0時)時点で、3か国への関税発動を指示する行政文書などは確認されていない。
トランプ氏は、3か国は不法移民や合成麻薬フェンタニルの米国への流入問題に対処しなかったとして、2月1日から関税を課すと重ねて表明してきた。
レビット氏は記者会見で、対象品目などの詳細は1日に公表するとし、「いつでも追加関税を撤回することはでき、決定は大統領に委ねられる」とも説明した。
これに対し、カナダのトルドー首相は31日、記者団に「トランプ氏がカナダに関税を課すことを選択した場合、私たちは即時に強力な対応をとる」とけん制した。メキシコのシェインバウム大統領は「従属せず、冷静に待つ」とし、対話を継続する考えを示した。
一方、トランプ氏は3か国への関税とは別に、石油や天然ガス、半導体、鉄鋼、アルミニウム、銅、医薬品など幅広い品目に関税を課す考えも示した。
対象国や税率には触れず、「恐らく2月18日頃に実施されるだろう」と述べた。日本も対象に含まれる可能性がある。
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