( 259924 )  2025/02/04 04:05:27  
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兵庫県宝塚市は、元会社役員の岡本光一さん(77)と妻明美さん(75)から約254億円の寄付を受け、老朽化した市立病院の建て替えに充てることを発表した。

岡本夫妻は過去にも福祉やボランティア支援施設に寄付しており、今回の寄付額は建て替え事業に約250億円、手術支援ロボットの購入資金に約4億円として活用される予定。

市は建て替え事業を進めるために困難を抱えていたが、岡本夫妻の寄付により解決できる見通しとなった。

(要約)

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宝塚市立病院=兵庫県宝塚市で2023年6月、土居和弘撮影 

 

 兵庫県宝塚市は3日、市内で暮らす元会社役員の岡本光一さん(77)と妻明美さん(75)から「安心できる市立病院にしてほしい」と約254億円の寄付を受けたと発表した。市は、老朽化した市立病院の建て替え事業費などに充てる。建て替え事業は将来の市財政の窮迫につながりかねず、市は財源の確保に苦慮していた。 

 

 岡本さん夫妻は2002年に私財約36億円を投じて、市内に福祉やボランティアの支援施設などを整備した。 

 

 太陽光発電所の計画を巡っては、住民の反対運動が起きた市内の山林を事業者から購入。「豊かな自然を残してほしい」と、23年に2億円とともに市に寄付していた。 

 

 市は、寄付された約254億円のうち、250億円は建て替え資金のための基金を設立して運用する。残りの約4億円は手術支援ロボットの購入資金に充てる。 

 

 市立病院は1984年に開院した。老朽化が顕著で、市は31年度にリニューアルをする計画を立てている。事業費は約397億円と試算しており、寄付額はその約6割に上る。 

 

 岡本さん夫妻は記者会見で「病院の建て替え費用は莫大(ばくだい)で市の財政上の大きな負担だと聞いた。市民にとって大切な施設なので良い病院を造ってほしい」と話した。【土居和弘】 

 

 

 
 

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