( 261684 )  2025/02/07 16:17:37  
00

江藤拓農相は、コメ価格の高騰を考慮して政府備蓄米の放出を早めに行う考えを示した。

備蓄米の放出はコメの流通円滑化を目的とし、初めて行われることになる。

放出が決定されれば、JA全農などの集荷業者に売られ、店頭価格の引き下げやコメの余剰処理を防ぐため、1年以内に同量を買い戻すことが条件となる。

農林水産省は、従来の基準に加えて「円滑な流通に支障が生じる場合」にも放出を認める方針に転じ、2024年産米の生産量が増える中で集荷量が減っている状況を認識している。

(要約)

( 261686 )  2025/02/07 16:17:37  
00

江藤拓農相 

 

政府備蓄米を保管している福島県矢吹町の倉庫=2024年4月 

 

閣議後記者会見で質問に答える江藤農相=7日午前、農水省 

 

 江藤拓農相は7日の閣議後記者会見で、コメ価格の高騰を踏まえ、政府備蓄米の放出をできるだけ早期に実施する考えを表明した。早ければ来週中にも数量や価格などの詳細を公表する。コメの流通円滑化を目的とした備蓄米放出は、実施すれば初めてとなる。 

 

 江藤氏は「これ以上高くなると、コメ自体を消費者が選択しなくなる」と、危機感を示した。 

 

 備蓄米の放出が決まれば、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者に売り渡すことになる。供給量が増えれば店頭価格が下がる可能性がある。一方、コメが余って値崩れするのを防ぐため、1年以内に同量を買い戻すことを条件とする。 

 

 農林水産省は1月末、大凶作などに限定してきた従来の基準に加え「円滑な流通に支障が生じる場合」にも、放出を認める方針に転じた。これまで実施するかどうかは未定としていたが、江藤氏は今回、実際に放出することを明確にした。 

 

 2024年産米は、生産量が前年比で18万トンほど増えたのに対し、JA全農などの集荷量は昨年12月末時点で約21万トン減った。 

 

 

 
 

IMAGE